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ラノベっぽく書いてみよう!「学校に遅刻しそうです」
いつも目覚まし時計は時間差で二つセットしているのだけれど、今日に限って二つとも電池切れで鳴らなかったというのはいったい何の罰があたったんだろう、と思いながら必死に足を動かす。
母も、降りてこないのが分かってたのなら起こしに来てくれればよかったのに、と思うのだけれど、結局のところ寝坊の原因は深夜アニメを見ていて夜更かしをした自分にあるので、文句を言うことも出来なかった。
こうなったら、もう、こういうときのお約束として、曲がり角で素敵な異性にぶつかることを期待してみるとか。
よし、遅刻遅刻と叫びながらトーストをくわえて、ってあれ……。トーストくわえたままどうやって「遅刻遅刻~!」って叫ぶんだろう……?
息が上がってすっかりハイになった脳みそでそんな馬鹿なことを考えていると、遠くからチャイムが鳴る音が聞こえてきた。これは完全に遅刻……かな……。
よくラノベの冒頭である感じを意識して書いたものです。食パン女の影あり……。