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ソードワールド2.0 うろ覚えリプレイ『残虐非道の破壊軍』  作者: ニャック(オリジナル)
サンプルシナリオ『バルトゥーの屋敷』:改
9/84

地下の探索

 石像があった廊下に戻り、今度は下り階段を下りていく

 地下に入って真っ先に目に入るのは、東側の壁に備えられた扉だ

 その扉は球形の宝石などによる優美な装飾が施されており、ドアノブの下には鍵穴がある


ニャック

「こりゃまた豪華な扉だな〜」


ジン

「鍵穴があるし、さっきの鍵が使えるんじゃないか?」


ユリーシャ

「鍵と同じような色、同じような装飾がされてますしね」


ダンテ

「とりあえず試してみるか…」


 ダンテが鍵を試すため、扉に近付く

 扉の前に差し掛かった所で、『カチッ』と床から小さな音が鳴る

 次の瞬間、ダンテが立っている床が開き、半径1mの円形の穴が開く

 穴の深さは5mほどで、底には赤く染まった数本の槍が立てられており、落下してくる犠牲者を歓迎する


ニャック

「危ない!罠だ!」


ダンテ

「…え?」


 その新たな犠牲者にダンテがなりかけた次の瞬間、ニャックがダンテを押し退ける

 穴の上から脱出したダンテだったが、押し退けられたということは押した張本人がその場にいるということだ

 …ダンテの代わりに落下していくニャック

 しかし、ダンテとは違い落下するのは分かっている

 全力で穴の縁にしがみつく


ニャック

「うおおおおーーー!!!」


ダンテ

「…ニャック?無事か?」


ニャック

「なんとかな…

 あと…あの…引き上げてくれない?」


 …なんとか落下せずに済んだが、足をかける場所のないこの状況、自分の力では登れない

 仲間に引き上げてもらい、落とし穴のトラップを無事回避する(できてない)

 …ちなみに、その時ジンはニャックを引き上げようとせず、蹴落とそうとしていた



 不思議な扉の鍵穴に鍵を入れ、時計回りに回してみる

 90°ほど回した所で、ドアから『ガチャッ』という音が鳴る


ニャック

「何処かで何かが開いた音がしたな」


ダンテ

「ここで扉が開いた音だろ…」


ジン

「そんな事も分からないのか?」


ニャック

「少しボケただけで酷くない?」


ユリーシャ

「こらこら

 喧嘩してないで、早く先に進みましょうよ」


 ユリーシャに軌道修正してもらいながら、扉の先に進んでいく

 流石は年長者!頼r(ry

 …話を続けよう!

 扉の向こうは、この遺跡の中でも最も広い部屋だ

 大量の魔法陣が床一面に描かれ、棚には怪しげな資料や用品が並ぶ

 天井では残留した魔力が溜まっているらしく、青白く輝くという不気味な雰囲気を醸し出している

 部屋の奥には10体ほどの石像が置かれており、どれも見たことのない不思議な生き物デザインされている

 石像の陰には大雑把な作りの2体の木製人形が転がっており、何かの実験で使われた跡が残っている


サクラ

「この魔法陣は…初めて見ますね

 バルトゥーの研究から察するに、番兵型魔法生物に関するものでしょうか?」


ユリーシャ

「もしそうだとすると、人形が怪しいですね

 注意しましょう」


ジン

「怪しいなら壊せばいいだろ?」


ニャック

「そんじゃ、俺も協力しようかな」


ダンテ

「いや…

 さっきも言ったが、そっとしておいた方が良いんじゃないか?

 歴史的価値があるかもしれないんだし」


 ダンテの制止も虚しく、ジンとニャックが戦闘態勢に入る

 それと同時に、倒れていた2体の木製人形が起き上がる

 身長の割に短いその足をぎこちなく動かし、着実にこちらに近付いてくる


サクラ

「あれは…オークですね

 ゴーレムの一種で、簡単な命令しか遂行できません

 これと言った特性はありませんが、腕による攻撃は正確です

 弱点は、見ての通り炎です」


ニャック

「オークって、イノシシ顔で槍を持った蛮族じゃなかったっけ?

 悪霊の神々だと槍持ってないけど」


ダンテ

「いや…

 今はそんなこと言ってる場合じゃない気が…」


ユリーシャ

「そのオークではなく、ブナ科の木ということではないでしょうか?」


ダンテ

「いや…

 だからそんなことで議論している場合じゃ…」


サクラ

「ちなみに、材質は樫です

 ブナ科コナラ属なので、おそらく材質からの命名でしょう」


ジン

「樫の英語名もオークだし、その線が正解だろうな」


ニャック

「そういえば…

 いつからオーク=ブタ顔ってイメージがついたんだろ?」


ダンテ

「今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ!」


 ダンテのキャラ崩壊という決死の軌道修正により、無事に戦闘が始まる(無事じゃない)

 …ちなみに、オーク=ブタ顔のイメージが成立したのは、最古のTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のルールブック改訂版のイラストが原因というのが有力な説らしい

老人

「全く…

 あいつらには緊張感というものがないのだろうか…」


隻眼の青年

「最近それしか言ってないな」


子供

「きょうはだれについておしえてくれるの?」


王冠帽の青年

「順番からすると…サクラか?」


老人

「サクラか…

 シナリオ以外だと便利なのに、シナリオに出ると完全に空気になるんだよな…」


隻眼の青年

「んじゃ説明するか

 サクラは例の如く最古参のメンバーで、中の人は大体暇してるのが多いからシナリオ常連だな

 中の人を象徴する言葉が少ないんだが、最近は『コロボックル』って呼ばれるのが多いな」


子供

「コロボックルってなに?」


王冠帽の青年

「確か…

 どこかの伝説に出てくる小人だっけ?

 なんで伝説の生き物なんだ?」


老人

「えっとだな…

 確か…作者の父親が初めて見た時に、作者の父親が心の中で「なんだこのコロボックルは!?」って叫んだのが原因だったか?」


隻眼の青年

「まあ一言で言うと、とにかく小さい

 確か身長が小学生の妹に負けるとか言ってたな〜」


子供

「ぼくとどっちがおおきいんだろ?」


隻眼の青年

「お前の設定、あんまり作り込んでないから分かんねえな〜」


子供

「せってい?」


隻眼の青年

「まあ忘れろ」


老人

「サクラの詳しい説明をしよう

 中の人の構想では、とにかく色々な言語を使えることと、チョイ役で死ぬ感じのキャラとして作ったらしい

 …クトゥルフじゃねえよ!」


隻眼の青年

「んで、結果として戦闘できないお荷物になったんだよな〜

 まあこの後、GMである作者の命令によって魔法を覚えさせたんだが…」


老人

「中の人がアレだったから…」


王冠帽の青年

「えっと…

 詳しくは、いつか出るであろう続きで?」

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