ボス戦
題名から察せると思うが、ボス戦だ
敵はオーク2体、対してこちらは5人(1人戦力外)
相手との距離は5mほどで、こちらは全員がまとまった位置にいる
さらに、敵は炎が弱点で、こちらには火の玉を飛ばす煙管がある
そして先手はこちらから
勝ったッ!第3部完!
ニャック
「誰から仕掛けに行く?」
ジン
「じゃあ俺が先陣を切ろう
サクラ、イグニッションパイプは使えるのか?」
サクラ
「合言葉を発音するためには、移動が制限されますね
移動するなら3mまでしか無理かと」
ジン
「距離的に近接でのパイプは無理か…
誤射はないだろうが、先に体力を削った方が後が楽だな!」
ジンがオークに駆け寄り、例の如く回し蹴りを繰り出そうとした次の瞬間
オークの後ろで佇む石像群の1体が動き出す!
ジン
「何っ!?」
不意打ち…石像の鉤爪による鋭い一撃がジンを襲う
石像の攻撃はジンの足に当たり、切り傷から出血が始まる
…おかしいと思ったのだ
明らかに見劣りする今回のボス、無造作に転がっていて逆に怪しかった木製人形
そして、入った時のサクラの見識で伏線を張っていた石像
…全ては、この二重の擬態の為だけにGMが用意したトラップなのだ!
だが、真の脅威はこれからだ
不意打ちを喰らい動揺しているところに、オーク2体の攻撃が炸裂する
狙いはもちろん、先陣を切ったジンだ
ジン
「…ぐはっ!」
オークの拳はどちらもジンの鳩尾を正確に捉え、強力な一撃を与える
あくまでも木製人形の殴り、石像の攻撃と違い一撃のダメージは小さいが、それでも防具の薄い拳闘士には致命傷になりうる
ジン
「が…ぁ…
い…息が…」
ここに来て、ようやくこちらの行動権が戻ってきた
真っ先に動いたのはユリーシャだ
ユリーシャ
「すぐに回復しますね!
【キュア・ウーンズ】!」
ユリーシャが魔法を唱えると、ジンの周りが淡い光に包まれる
それと同時に、ジンの傷がみるみるうちに消えていき、呼吸する余裕が戻っていく
ジン
「助かった…」
ユリーシャ
「いえいえ〜
それより、あの石像はガーゴイルでしょうか?」
サクラ
「その通りです
ガーゴイルはゴーレムの一種ですが、製作方法は失われています
背中に生えた翼で空を飛んで、近接攻撃を避けるのが厄介です
見た目からして、通常の個体よりも優秀なので、〈剣のかけら〉持ちの可能性がありますね
ちなみに弱点は衝撃属性ですが…使える人はいませんね
あの石像群に隠れてなくて良かった…」
ダンテ
「衝撃属性?」
ユリーシャ
「例えば、空気を弾かせたり、マナで圧力をかけたりとかですね
おそらく、石像の体にヒビが入るから弱点なのかと」
ダンテ
「なるほど、まあとりあえずは…
【パラライズミスト】!」
ダンテが緑色のカードを取り出し、パチパチ鳴らしながら使用する
それと同時に、オークを緑色の霧が包み込み、動きを麻痺させる
ニャック
「その霧、人形にも効くのかよ」
ダンテ
「一応賭けだったが、効いて良かった…
そして…当たれ!」
痺れているオークに向かって、ダンテの放つ矢が射られる
矢はオークの胸を正確に捉え、深々と刺さる
ダンテ
「よし」
ジン
「さっきのリベンジだ!
…そういえば、煙管の合言葉って何だ?」
サクラ
「確か…ファイアボルトでしたっけ?」
ジン
「モロ妖精魔法だな…
宝石のセット変えたら俺でもできるし
…まあ、MP消費が少ないしいいか
【ファイアボルト】!」
ジンが合言葉を唱えると、魔法の煙管の先から火の玉が飛び出す
発生した火の玉は、矢の刺さったオークに飛んでいき、オークのその身を包み込む
炎が止んだ後、少し焦げ目がついたオークが佇む
…威力は低いようだ
ジン
「これは使い物にならないな…」
ニャック
「次誰いく?」
ダンテ
「ニャック以外は行動したぞ」
ニャック
「マジで!?
…そんじゃ、ひと暴れするか!」
ニャックが焦げたオークに駆け寄り、剣による横薙ぎを放つ
斬撃はオークの腹に当たり、その身体を四分の一ほど削る
ニャック
「そんで銃撃…
いや狙いが定まらない!」
遠距離攻撃の狙いを定めるには、長い距離を動いてはいけない
例え接触するほどの距離だとしても、遠距離を攻撃する行動全てに適応される
一般的には、3mまでの距離が限界だ
しかし、敵との距離は5mだった
はい、2mオーバー
そして敵の行動が始まる
ガーゴイルの鉤爪がジンを襲う
ジン
「…がはっ!」
ガーゴイルの攻撃はジンの腕に当たり、切り傷を与える
ジンの腕からは血が滴り、床に赤い斑点を描いていく
そしてオークの攻撃、ニャックに飛んでくる
ニャック
「うおっ!
…危ねぇ〜」
オークの攻撃は、ニャックの腰を掠っただけだった
あと少し反応が遅れていたら、当たっていただろう
安堵するのもつかの間、焦げオークの攻撃がまたもやニャックを襲う
ニャック
「何で俺ばっか!
…ごふっ!」
焦げオークの攻撃は、ニャックの鳩尾を直撃した
強力な一撃だ、体力の半分を削る程のダメージだ
というより、鳩尾に殴りを喰らったら大体致命傷になると思う
敵の行動が終わり、こちらの行動に入る
ユリーシャ
「《魔法拡大/数》を使ってから…
【キュア・ウーンズ】!」
《魔法拡大/数》
この効果はいたって単純、同一の魔法を、同時に多数使用できると言うものだ
使用した魔法の数だけMP消費量も増えるが、一度に多数の対象を選べる為、回復役の神官と相性がいい
特に、多数の仲間が同時に怪我をした際、回復順の差別なく回復できる
まあ詳しくは各自ソードワールド2.0のルールブックで確認を
ニャック
「サンキュー」
ジン
「悪いな」
ユリーシャ
「いえいえ〜」
ダンテ
「焦げオークを射るぞ」
ダンテが弓矢を引きしぼり、焦げオークめがけて射る
矢は焦げオークに向かって真っ直ぐ飛んでいき、焦げオークの脳天に深々と刺さる
矢が刺さった焦げオークは一瞬悶えるようなそぶりを見せた後、力無く床に転がった
どうやらトドメだったようだ
ダンテ
「倒したか」
ジン
「やっぱ蹴りだな!
せい!」
ジンが只のオークに向かって、魔力を込めた回し蹴りを放つ
蹴りはオークの頭を直撃し、首の設置部分にヒビを入れ、よろけさせる
ジン
「まだまだ!
…ちっ、外したか」
回転の速さをそのままに、もう片方の足の追撃が走る
…が、その蹴りはもう少しのところでオークに届かなかった
さっきの蹴りでオークがよろけた拍子に、少し後ろに下がっていたのが原因だろう
ニャック
「今度こそ銃も使えるな!
とりゃ!」
ニャックが只のオークに向かって剣による斬撃を放つ
剣はオークの胴体を斜めに斬り、傷跡を残す
…傷は浅いようで、オークにあまり影響を与えていない
ニャック
「からの〜
【ソリッド・バレット】、発射!」
流れるようにもう片方の手に持った銃をオークに突きつけ、撃つ!
弾丸はオークの胸に直撃し、体の奥の方まで埋まる
これはかなりのダメージになったようで、オークの動きが鈍くなる
さて、サクラは動かないので、ここからは敵の行動に入る
まずはガーゴイル、飛行を交えてニャックを鉤爪で切り裂く!
ニャック
「いや流石に飛ぶのはズルいとおm…痛いっ!」
ガーゴイルの鉤爪はニャックの胴体に直撃し、切り傷を与える
…飛行の上昇時と重なったのかは不明だが、傷は浅いようだ
安堵するのもつかの間、オークの攻撃が待っている
オークの拳がニャックを襲う
ニャック
「だからなんで俺ばっk…危ねぇ!」
オークの攻撃はニャックの脇腹を掠め、ニャックの腕の下を通る
避け方が完全に反復横跳びだったのは言うまでもない…いや描写不足だから必要かな?
まあ、これで敵の行動は全て終了
ここからはこちらの行動に移る
まずはユリーシャ
ユリーシャ
「回復しますね」
ニャック
「いや
傷も浅いし、温存しといてくれ」
ユリーシャ
「分かりました、辛くなったら言ってくださいね」
ニャック
「おう!
あとダンテ
ガーゴイルにパラライズミスト掛けてくれると助かるんだが」
ダンテ
「まあ、飛行してるから前衛は当てにくいよな
分かった…
【パラライズミスト】」
ダンテが緑色のカードを取り出し、パチパチ鳴らしながら使用する
それと同時に、ガーゴイルを緑色の霧が包み込み、動きを麻痺させる
生物のように滑らかに動いていたガーゴイルの関節の動きが、ゴーレムらしい重々しい動きにに変わる
ダンテ
「オークにトドメを刺すぞ」
ダンテが弓矢を引きしぼり、オークの首を狙いすまし、射る!
矢は狙い通りにオークの首を貫通し、大きな風穴をあける
支えの強度が減った頭は前方に虚しく落下し、床を転がっていく
…これが人間だったらスプラッタ描写になっていただろう
ダンテ
「…意外とグロいな…」
ジン
「命中重視で殴る
せい!」
魔力を込めた己の拳を、ガーゴイルに向けて真っ直ぐ振るう
拳はガーゴイルの腹に当たり、身体にヒビを入れる
拳は無事なのか心配になるが、安心して欲しい、セスタスをつけている
ジン
「まだまだ!
はっ!」
もう片方の拳を素早く振るい、ガーゴイルの腹に追撃を放つ
拳はさっきと同じ場所を綺麗に叩き、ヒビを拡大させる
…ヒビは入ったが、あまりダメージにはなっていないようだ
ジン
「結構厳しいな」
ニャック
「そんじゃ、追撃は俺がかけとくわ〜
せいや!」
ヒビの入ったガーゴイルに向けて、ニャックが剣による突きを放つ
剣はガーゴイルの腹に刺さり、鈍い音と共にヒビの表面をボロボロと落とす
ニャック
「あれ?…刃こぼれしてないよな?
まあいいや、【ソリッド・バレット】、発射!」
すぐさま銃をガーゴイルに向けて構え、引き金を引く
弾丸はガーゴイルの腹を直撃し、ジンの拳の部分にめり込む
身体のヒビが拡大する
更なる追撃をかけたいところだが、ここで敵の行動が始まってしまう…
さて、ガーゴイルは誰を狙うのだろうか?
ジンか?ニャックか?
ガーゴイルは室内を舞い、その鉤爪を不幸者に剥く
…ニャックだ
ニャック
「だからなんでこんなにヘイト集めt…ぐはっ!」
鉤爪はニャックの腹を切り裂き、赤い花吹雪を舞わせる
その後、ニャックが膝をつき倒れる
…これは致命傷だ、HPがミリ単位しか残っていない
まあ、意識は失ってないんですけどね
こちらの行動、早速ユリーシャが動く
ユリーシャ
「【キュア・ウーンズ】!」
ユリーシャが魔法を唱えると、虫の息のニャックの周りが淡い光に包まれる
…魔法の効果を知らない人が見たら、お迎えが来たように見えるのだろうか?
まあそれは置いておいて、ニャックの傷がみるみるうちに塞がり、動く力を取り戻す
ニャック
「間一髪だったわ…」
ユリーシャ
「生きてて良かったですよ
それより、今のでMPが切れたので注意してください」
ジン
「このターンで決めないとキツイか…」
ニャック
「一応最大火力でも1発は耐えられるのが分かったから、次のターンまでは猶予はあるかな?」
ダンテ
「とりあえず攻撃しなければ始まらないな…
…当たれ!」
ダンテが力一杯引きしぼった矢を、ガーゴイルのヒビめがけて放つ
矢は狙い通りガーゴイルの腹に当たるが、ガーゴイルに刺さる気配はない
ダメージがないようにも見えるが、確かに当たった部分は削れている
まあ、石に矢を刺すのは至難の技だ
ダンテ
「ダメージには…なってるみたいだな
よし」
ジン
「とりあえず殴るか
せい!」
ジンの拳がガーゴイルに放たれる
拳はガーゴイルの腹に直撃し、石の身体を削る
ジン
「まだまだ!
はっ!」
ジンの追撃がガーゴイルに入る
追撃は同じところに当たり、ガーゴイルの身体をさらに削る
石像の損傷から、ガーゴイルの体力は残り僅かだろう
ジン
「もう一押しだな」
ニャック
「そんじゃ俺が更なる一押しをば
とりゃ!」
ニャックがガーゴイルに突っ込み、剣による突きを放つ
突きはガーゴイルの腹に突き刺さり、身体を破壊していく
ニャック
「そんじゃ次は銃撃を…
…弾切れだと!?」
…ニャックの銃に装填できる弾数は3発、妖魔戦で1発、今回の戦いで2発撃っている
普通は戦闘後に装填し直すのが普通だが、初のソードワールド2.0のシナリオだったのでそんな常識を知らなかった
そして弾を装填すると、そのターンの行動は終わってしまう
まあ、マギテックの魔法に行動せずに弾を装填するものがあるが、今のニャックは使えない
はい、おしまい
ガーゴイルの反撃が始まる
さて、そろそろ作者のHPが減ってきたので、巻きで行きたい
あれだもん、前回投稿してからずっと書いてるもん
そろそろ休ませてよ、作曲させてよ、キャンペーン書かせてよ、project書かなきゃなんだよ
…作者の心の叫びを書いたところで、ガーゴイルの行動を始めよう
ガーゴイルが部屋中を飛び回り、勢いをつけてジンに襲いかかる
ジン
「この回避に俺の全力を注ぐ!
…痛っ」
全力で避けたジンだったが、案の定鉤爪でひっかかれてしまった
だが、運良くかすり傷で済んだのか、ダメージは少ない
運が良かった
さて、こちらのターンだ
真っ先に動くのはダンテだ
ダンテ
「これで決めれるか…?
…削り切れ!」
ダンテの矢がガーゴイルに放たれる
矢はガーゴイルの腹に当たり、鈍い音と共に身体を破壊していく
…クリティカル、ダメージが加速する
ガーゴイルの身体がボロボロと崩れていき、粉となって消えていく
ダンテ
「倒した…のか?」
ジン
「ニャックが銃撃ってたら終わってたじゃないか!」
ニャック
「いや〜
装填数のことすっかり忘れてたわ〜」
ユリーシャ
「まさかMPが切れてしまうとは思いませんでしたよ」
サクラ
「とりあえず、戦利品の回収と部屋の探索をしましょうよ」
ダンテ
「…今までどこにいたんだ?」
サクラ
「いい感じの隠れ場所がなかったので、ダンテの影に隠れてました」
…まあ、これでボス戦は終わり
あとは目的の『魔法生物大全』を見つけるだけとなった
…そういえばそんな話だったな…
老人
「また長い話を…」
隻眼の青年
「おかげで投稿遅れたしな〜」
子供
「こんかいはだれのせつめいをしてくれるの?」
王冠帽の青年
「この子供、毎度毎度進行の手助けしてるよな」
老人
「大体の奴は説明したし…」
隻眼の青年
「新キャラが出た訳でもないしな〜」
王冠帽の青年
「あれ?
そういえばニャックの説明は?」
隻眼の青年
「俺?」
王冠帽の青年
「いや、SWのニャックだよ
前のニャックの説明が中の人の立ち位置だったし
キャラクターとしてのニャックの説明をしたらどうだ?」
隻眼の青年
「そういえば確かにそうだったな〜
んじゃ説明するか
ニャックはあの冒険者の宿の息子だな、中の人はこのリプレイの作者でもある『ニャック(オリジナル)』で、まあGMだから確実に出てくるな〜」
老人
「ニャックの謎構築は話せば長くなるんだが…
簡潔にまとめると、作者が片手剣&二丁拳銃の戦闘スタイルが好きなだけだな」
王冠帽の青年
「そういえば、作者の名前にある(オリジナル)ってなんなんだ?」
隻眼の青年
「ん〜と…
作者の小説読んでれば分かるかもしれないが、作者が作るキャラの大半は名前が『ニャック』になるんだよ
そんで、キャラの名前と中の人の名前とがごっちゃになったから、キャラの方は『ニャック(作品名)』とかって表記して、中の人はニャックのオリジナルだから『ニャック(オリジナル)』って表記にしてるだけだな」
子供
「ニャックのおやはどんなひとなの?」
隻眼の青年
「どのニャックだ?」
子供
「えっと…ニャック(SW)?」
老人
「父親はマチネコ、自分の名前がついた魔剣を振るう2Hファイターだな
母親はシャン、数々の妖精を使役する弓シューターだな」
隻眼の青年
「そんでマチネコとニャックはナイトメア
おわかり?」
王冠帽の青年
「えっと…
どっちも突然変異の種族だから…結構なレアケース?」
老人
「そういうことだな
多分☆6とかSSRとかその辺じゃないか?」
王冠帽の青年
「え?そのくらい普通に出ないか?」
隻眼の青年
「え?☆3かRしか出ないんですがそれは…」
老人
「……………」




