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帰還、そして…

 依頼を受け、ロシレッタを離れてから11日…

 ようやくロシレッタが見える距離まで帰ってきた一行

 ちなみにタイガーさんはジンの睡眠魔法(こぶし)で眠らされている


ダンテ

「帰ってきたな」


ユリーシャ

「ここまで長かったですね」


サクラ

「久し振りにちゃんとしたベッドで寝られます」


ルシア

「流石に御者も飽きてきたわね」


ノア

「うにゅ…おはよ…

 …着いたの?」


ダンテ

「ノアも起きたみたいだな」


ニャック

「着いたら盗賊換金しに行くか〜♪」


ジン

「換金は任せろ」


ダンテ

「全員で行けばいいんじゃないか?」


 久し振りのロシレッタ、久し振りの文明社会、久し振りの安全地帯、久し振りの暖かい寝床、久し振りのノアの台詞…

 そんな懐かしさをしみじみ思いながら、一同はロシレッタに帰るのである



 帰還!

 換金!

 終了!

 …嘘ですごめんなさい、ちゃんと書きます

 ロシレッタに戻ってきた一同は、まず始めに何をするか

 まあ、さっきも書いたが換金だろう

 しかしあの11日間である、途中とかどの敵出したか覚えてないから蛮族表記にしていた、あの11日間である

 さてここで問題だ、このリプレイの名前はなんだ?

 …うろ覚えリプレイだ

 これが意味する結論、分かった人も多いだろう

 …換金アイテム何があったか、それから合計いくら稼いだか、全く覚えてません

 ……………

 あっでも、タイガーさんが付けてた偽ゴールデン耳栓を、本物と偽って売ってたのは覚えてる

 それしか覚えてないけど…

 ……………

 はい、換金は全カット!次は依頼の報告に移ろう!



 ここは、様々な冒険者の集まる冒険者の店〈タッフド・パフィン〉

 その門戸に馬車ごと入ろうとした頭のおかしい冒険者が約7名

 馬までは入れたが馬車が入れずに失敗に終わったので、仕方なく乗車していた冒険者が入店した


ニャック

「店主さん、待った?」


エトピリカ

「……………

 私たち、待ち合わせしてたかしら?」


ニャック

「そこは「ううん、今来たところ」って言わなきゃ〜♪」


ダンテ

「そもそも待ち合わせしてないよな」


エトピリカ

「…で?

 要件は一体何かしら?」


ジン

「盗賊団捕まえてきたぞ」


ユリーシャ

「ですので報酬を貰う為に来ました」


エトピリカ

「分かったわ

 報酬は本人から渡すらしいから、自警団の場所を伝えるわね」


ノア

「…また移動なの〜?」


サクラ

「お使いクエストですか?

 面倒なのでここで処理しちゃダメですか?」


エトピリカ

「こればっかりは依頼主からの要望なのよ

 今から道を教えるから、そこに向かって頂戴」


ルシア

「仕方ないわね

 場所を教えて」


ダンテ

「そういえば、馬車はこの後どうするんだ?」


ジン

「盗賊団全員引き渡したら売るだろ?」


ニャック

「まあそんな感じの予定だな

 維持費とか結構かかるし、ただ単に陸移動が少し楽になるだけのデカブツは邪魔だしな」


ダンテ

「なるほど」


 …まあこんな感じで、一同は〈タッフド・パフィン〉を後にしたのである



 そしてここは自警団の場所と伝えられた建物の前だ

 その建物の第一印象は、ごくありふれた古い空き家だ

 しかし、所々にある板材での補強部分や綺麗に掃除された外装、そして中から微かに零れる灯りが現在も使われていることを伝えてくる

 入り口であろう扉の上にはこれまたボロの板材がかかっており、そこには丁寧な交易共通語で“ロシレッタ自警団”と書かれている


ダンテ

「まさか…ここか?」


ジン

「几帳面な若者が空き家を秘密基地にしている感じだな」


ノア

「ボロ屋だね〜」


ルシア

「ホームレスでももっとマシな家持ってるでしょ」


サクラ

「ホームレスはそもそも家を持ってませんよ?」


ルシア

「…あくまで物の例えよ」


ユリーシャ

「中に灯りがありますし、留守ではないでしょうね」


ニャック

「そんじゃ、中に入りますかね〜」


ダンテ

「入っても大丈夫な場所なんだよな?」


 傷だらけの扉を開き、一同は自警団の拠点と思しき場所に踏み込む

 内装は外装と裏腹に綺麗に整っており、ごく一般的な宿舎のようだ

 入り口には吹き抜けが存在し、そこには大きなテーブルと大量の椅子が並べられていることから、恐らくここで集会を行うのだろう

 吹き抜けの側面にはいくつかの扉があり、そこが各々の個室として使われていると推測できる

 そして、現在吹き抜けでは3人の若者が話し合いをしている最中だ


ニャック

「こんちわ〜

 クロネコヤマトの宅急便で〜す」


ダンテ

「嘘は良くないぞ」


若者A

「おっと失礼

 僕たちに何か用ですか?」


ルシア

「噂の盗賊団を捕まえてきたわよ」


若者B

「本当ですか!

 何人生け捕りにできたんですか?」


ジン

「10人全員、これは報酬弾まなきゃな」


若者C

「流石は冒険者だ!

 報酬はリーダーの方から払うから、そこのリーダーについて行ってくれ!」


若者A

「という訳なので、僕についてきてくれますか?」


ノア

「知らない人について行っちゃダメって、お姉ちゃんに言われてる」


ユリーシャ

「この人は怪しい人ではないと思いますよ」


ニャック

「盗賊団員は運んだ方がいいか?」


若者A

「大丈夫ですよ

 こちらには怪力担当がいるので、彼に運ばせましょう」


若者C

「俺の出番か?」


 若者Cが往復して盗賊団員を運ぶのを片目に、一同はリーダーについていく



 リーダーに連れられて向かった場所は、拠点の2階にある一部屋

 つまり、若者Cは階段を往復しながら10人運んでいるということだ

 お疲れ様です

 まあ若者Cのことはこれくらいにして、この部屋の説明をしよう

 この部屋は察しがつくだろうがリーダーの部屋で、3つほどの本棚と机に椅子が備え付けてある

 壁には様々な種類の武器が掛けられており、曲がりなりにも自警団だと言うことが伺える

 …ただ一つ、掛けられた武器のカテゴリが〈絡み〉系…つまり鞭系ばかりなのが気になるが…


若者A

「座る場所が無くて申し訳ありません

 何しろ此処は僕の生活スペースとして扱っているもので」


ダンテ

「それにしては、生活感がないって言うか…

 仕事関係のものしかないって言うか…」


ジン

「ウィップとかチェインとかの、絡み系の武器ばかり掛けられてるのも気になるな」


ニャック

「一応ヘビーメイスも掛かってるな

 武器習熟から考えて、絡みメインサブメイスって構築か?

 珍しいな〜」


サクラ

「ニャックさんに言われたくないと思いますよ?」


ユリーシャ

「ザルツ地方で剣と銃を同時に扱う人は、ニャックさんくらいですからね」


ルシア

「報酬の方は?」


ノア

「早く帰って寝ようよ…

 眠い…」


若者A

「マイペースな人たちですね…

 では本題に入りましょう」


 無駄話をしている間に、若者Cが盗賊団を運んできたようだ

 疲れを露わにするCを雑に流し、リーダーが話を始める


若者A

「盗賊団員合計10人、全員気絶、確かに依頼通りの完璧な仕事ですね」


ダンテ

「ちょっと耳が…」


若者A

「耳?

 …確かに、1人を除いて全員の鼓膜が破けているようですが…

 何があったんですか?」


ニャック

「ジンの立てた作戦の重い代償だな」


ジン

「ん?なんか言ったか?」


ニャック

「いえ何も」


若者A

「作戦?

 気になりますね、どんな作戦だったんですか?」


 異様に興味を持つ自警団のリーダーに、ジンが立てた作戦を説明する

 どんな作戦だったって?ちょっと前の話を見返すといいと思うよ

 『策士ジンの策略』とか『作戦決行』辺りかな?


若者A

「…なるほど

 確かに、その作戦なら確実に盗賊団を生け捕りにできますが…道徳というものをご存知ですか?」


ジン

「ああ、あれか?

 炙って食べると美味しいよな」


ニャック

「いやいやいや、違うだろ」


ダンテ

「そうだぞ

 道徳って言うのh…」


ニャック

「道徳は生で刺身にするのが美味いんだろ」


ダンテ

「……………

 …もうやだこいつら」


ユリーシャ

「ネタだと信じましょう…」


サクラ

「道徳?

 そんな物、15の夜に捨てましたよ」


ルシア

「あなたそんなに生きてないでしょ」


ノア

「なんだっけ?」


若者A

「……………

 まあいいでしょう、あなたたちのご活躍はこの自警団が広めておきましょう

 続きまして、報酬についてです」


ジン

「やっとだな

 早くしろよ」


若者A

「こちらの求める状態ではないにしろ、依頼通りの成果ですからね、予定通りの金額は払いましょう

 1人700Gで計10人ですので、合計7000Gですね」


ニャック

「サンキュー」


ダンテ

「そういえば、この盗賊団員はどうするんだ?

 更生させるとか言ってた気がするが…」


若者A

「ああそれですか」


 リーダーは壁に掛けられたヘビーメイスを取ると、笑顔で構えながら答えを提示する


若者A

「調教するんですよ♪」


ルシア

「こいつ、いい笑顔してるわね」


ダンテ

「流石にそれは命に関わるんじゃないか?」


若者A

「おっと、そうでしたね

 僕としたことが間違えてました」


 リーダーは手に持ったヘビーメイスを壁に戻し…

 ……………

 …ウィップを手に取る


ダンテ

「あの…

 それも痛いんじゃないか?」


若者A

「これもですか?

 仕方ないですね、では違うものにしましょう」


サクラ

「このリーダー、ドSですね」


ジン

「何か俺に通じるものを感じる」


ニャック

「中の人かな?」


ジン

「ん?なんか言ったか?」


ニャック

「いえ何も」


 …結局、リーダーの調教道具(ぶき)はチェインに決まってしまった

 これ以上の光景を見たくない一同は、逃げるように自警団の拠点を後にし、流れるように馬車を売っ払ったのであった…

隻眼の青年

「今回の正式名称は『帰還、そしてドS』かな?」


老人

「あれは地獄の日々だった…」


王冠帽の青年

「……………」


子供

「じけいだんのひとたちのなまえでなかったね」


隻眼の青年

「正直に言おう!

 この自警団員たち、もう出番ないから」


王冠帽の青年

「そうなのか?」


老人

「前も言ったが、自然と空中分解するような組織だったからな

 レギュラーになるキャラ以外は名無しのモブということだな」


子供

「おじいちゃんはレギュラーなんだね」


老人

「そりゃあ、このリプレイの一応語り手の立ち位置を任されているからな

 これでゲストキャラだったら、レギュラーに顔向けできないだろ?」


王冠帽の青年

「名前が付いているが、マルクはレギュラーなのか?」


隻眼の青年

「言うな!

 …言うな…」

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