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ユリーシャの日記:遠征

 雑貨屋で魔晶石と本を数冊買いましたが、まさか全ての本が白紙とは思いませんでしたよ

 仕方がないので、今回の旅の記録をつけるとしましょう



旅の記録:1日目


 昼の4時頃だったでしょうか、ロシレッタから賞金首のアジトに向けて出発しました

 荷物はルシアさんとノアちゃんの騎獣が持ってくれるというので、2人に任せることにしました

 …が、ニャックさんの荷物はルシアさんには拒否されていましたね

 仕方なくノアちゃんの騎獣に持ってもらってました


 まあ、出発した時間も時間でしたので、少し歩いただけですぐに辺りが暗くなってしまいました

 夜の移動は危険ですので、良い感じの場所を探して野営をすることになりました

 テントを持っている人は誰もいませんでしたので、焚き火を囲んで毛布に包まりながら各々のことをしていましたね

 ダンテさんはアルケミストカードの枚数確認、ルシアさんとノアちゃんは騎獣のブラッシング、ニャックさんはマギスフィアの点検

 私はこの日記を書きながら、今日の分の保存食を食べていました

 干し肉を食べるのは久し振りでしたね

 やはり少し硬いですし、口の水分が吸われてしまいます

 飲料水をもう少し持って来れば良かったですね

 夜目が効くのは私とダンテさんくらいですので、就寝時の見張りはダンテさんと交代で行うようです

 そこは適材適所ですので、断る理由はありません

 見張りの順番は後の方ですので、私はそろそろ寝るとしましょう

 お休みなさい



旅の記録:2日目


 夜も事件は起こらず、2日目に突入しました

 荷物を騎獣に積み、焚き火の後処理をしてから、朝の7時程に出発です


 昨日は特に何もせずにただ歩いていただけでしたので、今日は皆さんとお話をしながら歩きました

 話の内容は、ルシアさんとノアちゃんの身の上話です

 彼女たちは剣神ヒューレの神殿で育ったというのですが、実は血の繋がった姉妹ではないそうです

 2人とも神殿の前に捨てられていた捨て子だったそうです

 …これは2人の両親に説教をしないといけませんね

 同じ時期に神殿に保護されたので、まるで姉妹のように育てられたのですが…

 ある日、神殿にノアちゃんの両親に関する情報が入り、神殿の人たちからの許可を得て両親探しの旅に出たとか

 それでロシレッタに着き、今に至ると

 大変だったのですね


 暗くなってきましたので、野営の準備を始めました

 場所を決めて、焚き火用の木の枝を集めて、火口箱で火をつければ野営の準備は完了

 焚き火を囲みながら、今後の話し合いをしましたね

 なんでも、目的地の近くにエレディア大三角州と呼ばれる場所があるらしく、そこの近くを通るかどうかの相談です

 付近を通れば2日程早く目的地に到着しますが、リザードマンなどの強い蛮族が多いので危険

 予定通り整備された道を通れば危険ではありませんが、予定通りの時間がかかってしまう

 食料はまだまだ余裕がありますので、安全な道を選ぶことになりました

 今日の分の保存食を食べて、この日記を書いて、寝るとしましょう

 お休みなさい


追記

 深夜にウルフの襲撃に遭いました

 見張りをしていたダンテさんの迅速な対応で事なきを得ましたが、干し肉のいくつかが食べられてしまいました

 食料が減ってしまったので、これは危険な道を通らなくてはならないのでしょうか…



旅の記録:3日目


 食料問題を抱えつつ、3日目に突入しました

 荷物を騎獣に積み、焚き火の後処理をして、朝の7時頃に出発です


 今日も皆さんとお話をしながら移動していましたが、途中で人影を見つけました

 目的の盗賊の可能性もあったので、一旦話を中断して警戒態勢に入りました

 …が、どうやら馬車持ちの行商人だったようで、話を聞いたところによると、ルキスラ帝国へ輸出品を運ぶところのようです

 一応販売も引き受けてくれたので、不足していた保存食を買い足すことができました

 それと飲料水も


 今日は行商人と出会ったこと以外は特に何事もなく過ぎていき、暗くなる頃に野営の準備を始めました

 3日間連続で野営をすると流石に慣れるものですね、皆さんテキパキと準備を進めていました

 焚き火を囲みながら、またしても今後の話し合いをしました

 今回は、見張りについてです

 昨日の夜中にウルフの襲撃に遭ったので、警戒を高める為とのことです

 幸いにも、私とダンテさんの仕事が増える訳ではないので、無理のないようにしてもらいたいですね

 結果としては、必ず2人は見張りをすることになりました

 組み合わせ的に危険なものが多いとのことなので、見張りのシフト組みが軽いパズルのようでしたね

 ニャックさんとルシアさんの組み合わせが危険扱いされるのは分かりますが、私とノアちゃんの組み合わせが危険扱いされたのは何故でしょうか?

 今日の分の保存食を食べて、今回は私が最初の見張り担当なので皆さんは就寝します

 因みに、一緒に見張りをすることになったのはサクラさんです

 学者談義が捗りました



旅の記録:4日目


 特に事件は起こらず、4日目です

 見張りの最後も私とサクラさんでしたので、皆さんが起きてくるのを観察できました

 最初に起きたのはジンさんです、起きてすぐに身支度を整えていました

 その次にダンテさん、ニャックさん、ルシアさんと続き、ノアちゃんはルシアさんに無理矢理起こされてましたね

 あのまま起こされてなかったら、ずっと寝ていた気がします


 本日の移動小話は、度々話題に出るニャックさんのお兄さんのお話です

 黒猫亭で3日間生活しましたが、私もダンテさんもサクラさんも目撃したことがない、謎の人物です

 妹さんもいるとのことですが、そちらとも出会ったことはありませんね

 どちらも普段から家に帰らない人なのでしょうか?

 今回の話で分かった情報は、ニャックさんよりも背が高いことです

 ニャックさんの身長は目測で180cmにギリギリ届かない程度ですので、それ以上となると180cmを超えると考えられます

 種族毎の平均身長と両親の種族からナイトメアかエルフだと考えられますが、お兄さんまでナイトメアですと家族の内3人が突然変異種という天文学的確率になってしまうので、恐らくエルフではないかと

 親子揃ってナイトメアだという事例は、私の知る限りではニャックさんだけですので


 そろそろ野営をする場所を探そうと辺りを見回していると、私たち以外に野営の準備をしている人影を見つけました

 影の数は4人、身体的特徴から考えてコボルドですね

 サクラさんの詳しい情報によると、蛮族社会の奴隷階級であり、魔法に弱いそうです

 更にニャックさんの補足説明によると、狼顔か犬顔かで人族への反応が大体分かるとの事です

 狼顔だと高確率で敵対的、犬顔だと確実に中立だそうです

 確かに言われてみれば、黒猫亭で働くコボルドの店員さん達は犬顔でしたね、一回り大きいコボルドの店員さんは狼顔でしたが…

 野営の準備をしているコボルドの顔を確認したところ、4人ともポメラニアンの様な犬顔ですね

 相手も私たちに気付いた様で、手招きしてきました

 どうやら私たちには友好的な様でしたので、今夜はコボルド達と野営をすることになりました

 ルシアさんが暴れていましたが、ノアちゃんがなんとか宥めていました

 それにしても、保存食を更に調理するのは考えもしませんでしたよ

 コボルド達が調理した保存食はとても美味しかったです

 見張りは混合でやることになりましたので、私の仕事が少し減ります

 またシフト組みが軽いパズルでしたのは書くまでもありませんね

 先に寝かせてもらうとしましょう

 お休みなさい



旅の記録:5日目


 コボルド達と一夜を過ごし、5日目に突入しました

 荷物の整理や野営の後片付けはコボルド達がやってくれたそうです

 ジンさんが荷物が盗まれてないか確認しようとしていましたが、ニャックさんに止められて喧嘩になってましたね

 因みに喧嘩は私が止めました


 本日の移動小話は、黒猫亭についてです

 どうすれば繁盛するようになるのかを、皆さんと話し合いながら歩きました

 因みに、閑古鳥が鳴くのは元からだそうで、何故宿として続けているのかは全くの不明だそうです

 様々な案が出ましたので、いくつか書き上げておきます

 ・黒猫亭という名前なのに黒猫が一匹もいない

 ・依頼が受けられないから冒険者が来る理由がない

 ・メニューは安いがインパクトがない

 ・ナイトメアやコボルドがいる時点でおかしい

 ・全体的に家具が古いしボロボロ

 ・そもそも目を惹くものが何もない

 …最後の意見を言ったのはニャックさんです


 しばらく歩いていると、南に広大な森が見えてきました

 周りの地形から地図と照らし合わせると、目的の森だと分かりましたね

 直ぐ森に向かいたいところですが、そろそろ暗くなる時間帯ですので野営の準備に取り掛かります

 近くに森があるからでしょうか、焚き火用の木材が容易に集まりました

 焚き火を囲みながら、本日の話し合いの御時間です

 議題内容は、又しても見張りについてです

 今は盗賊団の近くにいる状況です、夜間に襲撃される恐れがある為、見張りを更に増やそうという事です

 しかし見張りを3人にすると、交代しない方が睡眠を取れる人が増えるので効率的です

 つまり、7人中3人が完全徹夜を余儀なくされます

 結果は可決、見張り役はじゃんけんで決定します

 じゃんけんの結果見張り役に選ばれたのは、ニャックさんとダンテさんとノアちゃんの3人です

 7人同時にやったのに、ニャックさんが1回目で独り負けをしていましたね

 私は見張りの仕事はないので、ゆっくり寝れそうですね

 お休みなさい


追記

 深夜に蛮族の襲撃に遭いました

 盗賊団を警戒していた私たちには予想外でしたが、特に問題もなく撃退できました

 ジンさんが宿のメニューとして蛮族肉を出したらインパクトがありそうと言っていましたが、流石に食べようとは思えません

 …と思っていましたが、ニャックさんが夜食として蛮族肉を調理し始めてしまいました

 全員分作られてしまったので、仕方なく食べます

 まあ、ルシアさんは全力で拒否していましたが

 味の感想を書きますと、悪くはないですね、筋が硬すぎますがそれ以外は程良い硬さで、モモ肉のような食感です

 味はあっさりとした豚肉に似ていて、脂身もないので食べ易いです

 気が付いたらルシアさんの分まで完食してしまいました

 御馳走様でした



旅の記録:6日目


 昨日の蛮族肉の味が口に残る6日目です

 荷物を騎獣に積み、焚き火の後片付けをして、いざ出発です


 しばらく歩いていると、怪我人を発見しました

 近付いて誰なのかを確認したところ、3日目に出会った行商人でした

 一先ず回復魔法で傷の手当てを施し、事情を聞きます

 簡潔に纏めると、盗賊団に荷馬車ごと奪われてしまったようで、手持ちはポケットに入れていた小銭程度だそうです

 助けた礼として金払えとジンさんが言っていましたが、持ち物全てを奪う気でしょうか?

 結局、行商人から有り金全部を巻き上げ、盗賊団退治に向かいました

 行商人は無事に帰れるのでしょうか?


 目的の森に着きましたが、もう暗くなる時間帯ですので野営の準備に取り掛かります

 森の探索は明日から取り掛かりますので、皆さん明日の準備を入念にしています

 準備が終わった辺りで寝る時間帯になりましたので、寝る前に見張りの確認を行います

 見張りは前回と同じく3人で、新しくじゃんけんで決めます

 結果はニャックさん、サクラさん、ジンさんに決まりました

 ニャックさんは独り負けだったのは書くまでもないでしょうかね

 明日に備えて、そろそろ寝るとしましょう

 お休みなさい

王冠帽の青年

「長い日記だなー」


老人

「この頃から容赦ないんだよな」


隻眼の青年

「この頃から蛮族食ってたんだな〜」


子供

「なんでにっきなの?」


隻眼の青年

「簡単に説明すると、この長いのを普通に書くのが苦痛だったからだな〜

 作者は一人称視点で書く方が得意だから、このリプレイみたいな三人称視点の書き方は結構頭こねくり回して頑張ってるらしいんだよな」


王冠帽の青年

「だから俺が語り手役だったのか?」


隻眼の青年

「俺よりは考えてる事丸分かりだろ?」


老人

「話が脱線してるぞ」

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