十一話、行動返し
今回は つまらないと 思います。
裏付け回です
◆◆◆
数日後、金曜日の放課後に車に乗って移動してるメンバーの姿があった。
運転席には春馬、助手席には正道。
二列目にはアラカとその膝の上に乗って休んでいる綴(子竜モード)、そしてアリヤ。
三列目にはウェルと拉致された朝凪がいた。
「今後なんか増えそうな妹のためにも車、買い替えとかどうですか?」
アラカのスカートの隙間に盗撮機械を差し込もうとしながらアリヤは提案をする。
なお、機械は膝に乗ってる綴に食われた。
「あ、ならウェルはハイエース、とか憧れてるの。
くじ○っくす先生の、作品で有名な、やつ!」
「えっと、強引に処女膜メリメリィッ号のこと?」
「羽山さんなんでそんなマイナーネタを……」
「…………強引に」(ごくり)
「アラカくん、何故こっちへ期待してるような目を向けるのでしょうか」
車内は若い四名と一匹(ウェル、アリヤ、朝凪、アラカ、綴)を中心に盛り上がりを見せていた。
「つかなんで、皐グループ如きが、どっかの国のトップを出迎え?
そういう、の……国のトップが、やるの、では?」
しばらくしてからふと思い出したようにウェルが問いを投げる。
それは今回の件の詳細を聞く問いであった。
「皐グループとの商談のための来日だからだ」
「へえ、皐グループって一国と取引する程度には凄かったんですね。
御曹司がアレで」
「……」
アリヤの声に正道が押し黙る。その沈黙でほぼ全員が察した。
それが正道が悩んでいた事情だろう、と。
「……向こうの国のトップはアラカ君の大ファンだったらしい。
それをリークしてアラカ君と会わせられることを条件に取引したらしい」
「「「は?」」」
————何を、言ってんだ。
届き混じりの声が三名から聞こえる(アリヤ、綴、ウェル)。
「いつでも表に出せる立場に自分はいる、と発言したそうだ。
そしてもう既に少なくない金が動いている」
「取らぬ狸の皮算用じゃないですか」
「そういうことになる」
ピキ、とまだ見ぬ相手に殺意を覚える三名。
「皐グループが勝手にしました〜とかの発言は?」
「既に取引を終えており、少なからず利益を掠め取ってる。
今更〝今までの契約で一番大事な条件嘘でした〜〟と、一国のトップにいうとどうなるか」
即ち————一国のトップに喧嘩売るとどうなるか?
「間違いなく碌でもないことが起こる……」
「さて、日本の大企業。というか財閥が他国のトップに喧嘩売りました。
火の粉は飛ばずに済むにはどうすればいいでしょうか、という問題なのだよ」
それが正道を数分悩ませた状況であった。
「……とりあえず向こうに合わせて、その後は自然な形で衰退していただく…ということですか」
「まあ、そういうことだよ。綴くん」
肯定…即ちもうその準備を進めているということであった。
「……つまり」
今回の護衛任務とは。
「……事態をひらすら大事にして周囲に尻拭いという形で参加させてる……? ということ、ですか」
朝凪の言葉で状況は纏められる。
考えうる限り最大限イラつく方法だった。
「……そろそろ、目的地に到着します」
ちょうど良く春馬が声をかけて、その話は区切られた。
読んでくださりありがとうございます…!




