となりまちでの人物紹介
ドリックレッド
本名:ドリックレッド=ラゼルトーン
男性、三十九。
『ラゼルトーン』という食堂の経営者兼料理長。名誉士爵でありつつ副業をこなす珍しい人材。
マリカ
本名:マリカ=ラゼルトーン
女性、二十四。
ドリックレッドの妻で、ルイゼの双子の妹。やや苦労性だが、夫婦仲はよい。
オルガ
本名:オルガ=メイヤーズ
男性、五十一。
ウェズデクラウス冒険者ギルド支部長。メイヤーズ子爵家の嫡男だったが、弟に家督を押し付けて自由の身となる。聖銀の冒険者パーティー『鋼鉄の花』のリーダーで仲間は彼を団長と呼んでいる。
斥候だが魔術にも精通し、単身での戦闘力はかなり高い。
ノーリゥア
本名:とても長いので割愛。
エルフ、女性、八十(人間的には四十代)
聖銀の冒険者パーティー『黄金の森』のメンバー。二つ名は『迅き風』。十四、五歳くらいの年齢の容姿のため子供扱いされる事を嫌う、超のつく美少女。魔術属性は風、水、闇、召喚、理術の五系統を操るが、クラス的に言うと彼女は吟遊詩人になる。弓の名手であり、無詠唱の催眠の霧はほとんどの雑魚に有効。エルフというだけあって魔術の眠りには耐性があり、温度差視覚を有しているため闇夜でも普通に行動出来る万能超人。お酒に弱いくせに飲むのは大好き。情に篤く、人の死を嫌う。勇者サトルとの間には、仲間以上の感情があったように見える。
エカティリーナ
本名:エカティリーナ=ソイルハイド
女性、五十七
イリーナの祖母。ハイヤールの妻でキョウガイシの司教を務める聖女。元は隣国ベルゲルメールにいたのだが、『山羊頭の魔王』の討伐の際に引退したノワールと共に逐電。その高い信仰から一度は吸血鬼と化した所から還俗した奇跡の人。数少ない蘇生術の使い手でもある。本人はころころと笑うおばちゃんのようである。見た目も四十くらいにしか見えないらしい。
ノワール
本名:ノワール(偽名がハイヤール)
男性、六十八
『黄金の森』に属した斥候。大幅な活力奪取を受けたため引退した。その際に名をハイヤールと改め、その折に知り合ったエカティリーナと結ばれる。二つ名は『静寂のノワール』。耄碌したふりをしているが、外観を見ただけの船の模型を作り上げてしまう。
『勇者』サトル
本名:サトル
男性、二十四(召喚時)
『山羊頭の魔王』を倒すために召喚された勇者。巌のような顔と鬼のような体躯をしていた。回想の中でのみ登場。
ライデル
本名:ライデル=トライデトアル
男性、三十三
高級宿『宵闇のサルビア』のオーナーにして、トライデトアル士爵家の次期士爵。騎士の子供であるにも関わらず、芸術や経営などに力を注ぐ変わり者。その性癖は少女趣味であり、ユーニスの事を女神のように心酔する変態でもある。偏愛が過ぎるため周りが見えなくなる事も多い。かなりのイケ面で髪も長くしていたが、旅に同行する際にバッサリ切ってしまう。誓いによって、ユーニスとその仲間に欲情すると股間に激痛が走る呪いを受ける。これは本人が望んで受けた。度々転がり回る事が発生するので、その愛の証しにはなってない模様。
ウェイバール
本名:ウェイバール=トライデトアル
男性、五十二
現トライデトアル士爵。ルグランジェロ伯爵家の次男ながら、当時メイドのロザリンドと恋仲になり家を飛び出て結婚という豪快な生き方を選択した武人。その後、弟のアークラウス男爵家に臣従し、トライデトアル士爵を授爵。名実ともに貴族へと帰参した。だが、当人は貴族の流儀とかには懐疑的。逆に武人として家に尽くすのは忠義と思っている。弟のエルザムに仕えるというよりは、アークラウス男爵家を存続させる為に奔走する。子育てには失敗していると思われる。
ヤゼン
本名:ヤゼン
男性、三十五
武器屋『ヤゼンガルド』の主人で元は冒険者。早々に引退して武器屋を始めたのは、妻のソリシアの怪我のため引退した事が原因。冒険者レベルは五で、片手剣の使い手だが、本編ではまだ振るわれてはいない。黒髪、黒目。若い頃のハイヤールにそっくりという話。ユーニス的にはかなり評価の高い男性であるらしい。
ソリシア
本名:ソリシア
女性、三十五
イリーナの母でヤゼンの妻。薄い茶色の髪とコバルトブルーの瞳であり、イリーナとそっくりだが髪は短くしている。三人の子供をもうけていて、長男レガンは五歳、次女のファリナは当歳。エカティリーナから伝授されたお米の炊き方をユーニスに教えている。
アインズ
本名:アインズ
男性、二十三
冒険者。戦士職らしい。イリーナの昔馴染みでヤゼンの弟子でもあるらしい。
リーアム
本名:リーアム
男性、二十七
アークラウス領軍ウェズデクラウス方面軍情報参謀。階位としては准騎士。
ゼルシュバイン
本名:ゼルシュバイン
男性、三十六
秘書官であり、階位は従士曹長。本来の副官の立ち位置なのは彼だが、体型から前線での戦闘には向かないと判断されてグアルコのゴブリン戦には赴いていない。
エーレンデュッセ
本名:エーレンデュッセ
男性、二十一
従士。キョウガイシの信者の家系であるが為にハイヤール家の監視任務を受け、ライデルの兇行を目撃、捕縛することとなる。密かにイリーナに対して恋心のようなものを感じているみたいだが、それ以後の接点はない。
ロザリンド
本名:ロザリンド=トライデトアル
女性、四十八
士爵夫人。元はルグランジェロ伯爵家のメイドだが、ウェイバールと結婚ののちに授爵されたため、貴族として扱われる。気苦労が多いためか少しふけて見えるが、十分に美人といって差し支えない。トライデトアル家に仕えるメイド、カタリーナは彼女の同僚の娘であり、親子で屋敷の家事を執り行っている。ライデルという自分の息子が歪んだことを自分の出自のせいだと気に病んでいる。
ダリエル
本名:ダリエル=グエンタール
男性、二十八
士爵。元はルグランジェロ伯爵ラザルの四番目の息子で、特に役職にもつけないのでアークラウス男爵家に臣従した。後にフリーダとの結婚を期にウェズデクラウスの執政官職に着く。貴族とは名ばかりの生活が続いていたため、貴族らしくない価値観を持つ。意外と政治的なセンスはいいようで、エルザムも重く使うように考えているようだ。酒も結構強い。度数の高い酒を呑んでもあまり酔ってないように見られる。
フリーダ
本名:フリーダ=グエンタール
女性、十八
グリーヌワルツ子爵の三女。彼女はクレメンタイン侯爵の傍流に当たるため、政治的な札として婚儀を結ばれた。ダリエルの貴族らしからぬ懐の深さに感動して恵まれた縁談だと喜ぶようになった。剣も魔術もやらない、普通の貴族の娘である。
フェデル
本名:フェデル
女性、二十二
元はルグランジェロ伯爵に雇われていたメイド。現在はグエンタール士爵家に雇われている。次期ルグランジェロ伯爵のシュナイデルの子を身籠ったことにより死んだと偽って放逐され、ダリエルがそれを匿う形で引き取っている。ダリエルの初恋の人で、元は元気なよく笑う子だったらしい。子供はウェズデクラウスの孤児院に預けられている。
新人冒険者たち
本名:ガンドール、サイザリス、レイノル、ドリアノス
男性、年齢十五~十八
グアルコの村から出された依頼を受けたため帰らなかった新人パーティー。こういうのはよくある事なので、注意喚起はされていても減ることはない。
『銀髪灼眼の魔剣士ザイム』
本名:エルザム
男性、不詳
聖銀のパーティー『鋼鉄の華』において、総合力で最強と呼ばれる魔法剣士。その正体はアークラウス男爵エルザム。瞳の色を花紺青から真紅に変えている。性格も変えていて、堅苦しいしゃべり方の割りに気さくな男臭い人物として振る舞っている。その剣も魔術も、ノーリゥアですら子供扱いするほど。
ラークト
本名:ラークト
男性、二十八
キョウガイシの僧侶だったが、父の跡を継いで薬師となった。ユーニスいわく、ここで買った回復の魔法薬は、かなり効き目が弱いらしい。薬草学に強いが、錬成はかなり低いという評価である。
キューリシューナの店員
本名:ミリアーナ
女性、十七
ウェズデクラウスにある、焼菓子と飲み物を提供する喫茶店『キューリシューナ』の店員。店は『勇者』直伝の焼菓子が自慢である。ミリアーナは、イリーナと知り合いだが、どういう接点かは不明。
ヴィント
本名:ヴィント
馬(ハウノバ種)、五歳
ライデルが自身で所有する馬の中で一番早い脚の馬。ハウノバ種はいわゆる乗馬用の馬で、速さと踏破能力に長けている。反面、耐久力や精神面が弱く戦馬として使われる事はあまりない。
メルシェール
本名:メルシェール
男性、五十
ウェズデクラウスのキョウガイシ神殿を預かる司祭。どこかの士爵家の出だが、その辺りは不明。エカティリーナ司教との接点が多いようで、彼はジュンの正体を知る人間の一人。
ザルフィス
本名:ザルフィス
男性、七十四
ウェズデクラウスのジョウコウカン神殿の長で、司祭。右膝が悪いのだが、誰かのお陰で回復に向かっているらしい。少し訛りのあるしゃべり方をするお爺ちゃん。




