表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者パーティを追放された剣士、実は魔法が使えて世界最強に!?  作者: きむち
第5章:魔導具の街は甘い香りがする?
PR
38/38

第38話:ヴェールの危機

いつも応援ありがとうございます!


最近は少し疲れていたこともあって、内容がペラッペラになってしまっていた気がしたので、今回からは思い切って物語を大きく進めていこうと思っています!


最後まで読んでいただけるととても嬉しいです!

それでは本編をどうぞ!

 ――ルミナスの街を発ってから、二日後。

 目的地である『ヴェール』の街まであと数十分という距離に迫ったとき、アルスたちの視界の端に、異様な光景が飛び込んできた。

 見上げるような空の彼方へ、街の方向から禍々しい黒煙が何本も立ち上っている


「――アルス、あれ……相当やばいんじゃないかな!? 急ごう!」


「うん、急ごう! ……なんだか嫌な予感がする」


 二人は馬の速度を極限まで上げ、黒煙の上がる方角へと急行した。


 ――それから、十分後。

 小高い丘を越え、ヴェールの街の全貌が眼下に広がった瞬間、二人は思わず言葉を失った。

 いくつもの家々が赤々と激しく焼け焦げ、街の敷地内には大量の魔物が溢れかえっている。さらに恐ろしいことに、隣接する広大な森の深部からは、津波のように押し寄せる巨大な魔物の群れが絶え間なく街へととなだれ込んでいた。


「……これは、かなりまずいな。もしかしたら『スタンピード』が起きてるのかもしれない」


「スタンピード……?」


「そっか、ティアは今まであまりそういう惨状に縁がなかったもんね。あまり時間がないから簡単に説明すると、スタンピードが起こる原因は大きく分けて二つあるんだ。

 一つ目は、ダンジョン内の魔物が増えすぎた結果、溢れ出してしまう現象。

 そして二つ目が、圧倒的に強いボス級の魔物が暴れたことで、それに対抗できない弱い魔物たちがパニックを起こし、一斉に逃げ出してきたケース」


 アルスは緊迫した眼差しで、押し寄せる魔物の群れを見据えながら言葉を続ける。


「もし二つ目のケースだった場合、その元凶となっている強い魔物を倒さない限り、この大群の暴走はなかなか収まらないんだ」


「なるほど……! でも、とにかく現場に行ってみないと真相は分からないね。アルス、街の人たちを助けるために急ぎましょう!」


 ――それから数分後。

 アルスたちは凄まじいスピードでヴェールの正面門へと辿り着いた。だが、重々しい木製の巨大な門は固く閉ざされたままであった。


「そうだよね……流石にこの状況で正面の門は開いていないか。でもどこか、別の入れる場所があるはず」


 街道沿いに少し周りを見回すと、壁の一部が魔物に激しく破壊され、大きな穴が開いているのを発見した。二人はそこから街の中へと入ることにする。

 しかし、ヴェールの街へ足を踏み入れた瞬間、アルスは肌を刺すような微かな不快感を覚えた。


「(――なんだろう、この違和感は……。どことなく異質な『魔力』を感じる)」


 胸をかすめる嫌な予感。だが、今は一刻を争う事態だ。アルスはその違和感を一度思考の隅へと押しやった。


「ティア、街全体に『サーチ』をかけてみた感じだと、領主邸に街の人たちが集まってるみたいだ。まずは領主邸に向かおう!」


「分かった! 私、街の道は分からないから周囲の警戒に集中してアルスについていくね! 身体強化の補助魔法を使うよ!」


 ティアの素早いサポートを受けながら、アルスたちは立ち塞がる魔物たちを次々と薙ぎ払い、一直線に領主邸を目指して突き進んで行った。

 ――アルスたちが領主邸に到着する頃には、周囲を徘徊していた魔物の数はかなり減っていた。

 見上げると、領主邸の周りにはDランク程度の魔物では決して壊せない強力な結界が張られている。


「あそこに誰か走ってくるぞ……!?」


 領主邸の敷地内で防衛していた者たちがアルスたちの接近に気づき、二人を招き入れるために結界の一部を少しだけ解除してくれた。


「大丈夫ですか!? お二方……って、ゆ、勇者様じゃないか! 勇者様が助けに来てくれたぞ!!」


「すみません、いきなりですが領主様に会わせてもらえませんか?」


「はい! もちろんです! というか、こちらからお願いしたいくらいです! どうぞこちらへ!」


 アルスたちは案内されるまま、館の奥にある領主の執務室へと向かった。

 部屋の扉が開くと、疲弊した表情を浮かべた街の領主が、祈るような思いでアルスたちを迎え入れる。


「あなたがたが噂の……勇者様ですね。私はこの街の領主ウォルターです。どうか……どうかこの街を救っていただけますでしょうか!?」

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!


今回はスタンピードが起こって、ヴェールの街が大ピンチになってしまいましたね。


それと、アルスが街に入った時に感じ取った異質な魔力とは一体何なのか……!? 

次回はその魔力の正体が明らかになるかもしれません!


あと、熱はもう引いたので、これからはバンバン書いていけます! ご心配をおかけしました!


物語はここからも【毎週水曜日の18時半】に定期更新していきます!

「異質な魔力が気になる!」と思ってくださった方は、ぜひ**【ブックマーク登録】や【評価の星(★★★★★)】**での応援をよろしくお願いいたします!


領主ウォルターからの頼みを受けたアルスたちが取る行動とは――!?


来週水曜日の更新も、どうぞお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ