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勇者パーティを追放された剣士、実は魔法が使えて世界最強に!?  作者: きむち
第2章:新たなる力と未知なる旅立ち
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第12話:ティアの本心とアルスの決意

お待たせしました! 第12話です!


果たしてアルスはどんな事を決意するのか、はたまた、ティアの本心を知るレフィアはどんな事を話すのか……!


それでは! 本編をどうぞ!

 アルスは、実の父親、ゼノンのところへと向かった。


 コンコン、と書斎の扉を叩いて中に入ると、大きな机の向こうで父親のゼノンが書類から顔を上げた。


「……アルスか、よく戻ってきた! でも、どうして戻ってきたんだ?」


「父さん、ただいま。現状を直接伝えに来たのと、なんとなく戻って来たくなっちゃって」


「そうか……。ところで勇者パーティはどうしたんだ?」


「追い出されたよ、でも今は俺が勇者だよ!」


「………え?」


 父さんは、かなり呆けた顔をした。

 無理もない。無能と言われて追放されたはずの息子が、真の勇者になって帰ってきたのだから。

 アルスは苦笑いしながら、これまでのことや現状を全て話した。


 息子の壮絶な経験と、それを乗り越えた成長を静かに聞き終えたゼノンは、そっと息を吐く。


「そうか……それは大変だったな。すまなかった」


「大丈夫だよ、実際、旅に出たいって言ったのは最終的には俺だから。しかも今は、最高の仲間がいるしね!」


「なら、まずは魔王を倒してきなさい。そこから、旅をするなり魔法を研究するなりして人生を楽しんで!」


「うん! 分かった! 最初の目標は魔王討伐で決定だね!」


「少し長く話しすぎてしまったね、アルスの仲間のところに行こうか」


 一方、ティアの方というと――。


 レフィアはお茶を差し出しながらティアに問いかけた。


「ティアちゃん、アルスのこと好きでしょ、恋愛対象として」


 いきなりのどストライクな質問に、ティアは思わず咳込んでしまった。


「大丈夫?」


「は、……はい、大丈夫です」


「で、好きなの?」


「はい……好き、です……」


 ティアはかなり赤面しながら、蚊の鳴くような声で答えた。


「やっぱりね、だって恋する乙女って顔してるもん。アルスが彼女じゃないって否定した時の不服そうな顔、アルスは分かっていなかったけど、私は一瞬で気付くくらいには甘くてとろけた顔してたよ」


「そ、そんなに顔に出ていたんですか? 恥ずかしい……」


「私が、アドバイスしてあげようか?」


「はい! お願いします!」


「アルスはね、押しに弱いのよ、だから少し押したり、引いたりを繰り返してみて、そしたらアルスは落ちるわよ〜」


 レフィアは上品に喉を鳴らして笑った。


「はい! 頑張ってみます!」


(よし、これから少しずつ攻めてみよう!)


 ティアが心の中でそう決意したとき、タイミングよく客間の扉がノックされるのだった。

ご覧頂きありがとうございます!


第12話はいかがでしたか?


アルスの固まった決意、そしてティアの本心。

それぞれ部屋は違いましたが、お互いに大切なことが決まりましたね!

(レフィアお母さんのアドバイス、ティアは本当に実践できるのでしょうか……!笑)


次回は、そんな2人のフェルタ村での出来事を書いてみます!


実家でののどかな時間、あるいはちょっとしたハプニングが……!?


次回、第13話もどうぞお楽しみに!


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