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第1話:勇者パーティを追い出される「魔力が高いだけの無能はクビだ!」

「――お前のような、魔力が高いだけの無能はクビだ!」


 バン、と激しい音を立てて机が叩かれた。


 ここは王都の高級宿屋の一室。そこに響いたのは、俺が所属する勇者パーティのリーダーである、勇者・アランの冷徹な声だった。


「……え? 今、なんて言ったんだ?」


「耳まで悪くなったのか? お前はクビだと言ったんだ、アルス」


 アランはゴミを見るかのような目で俺を見ている。

 背後にいる魔術師の女は鼻でクスクス笑い、聖女は関わりたくないとばかりに冷たく視線を逸らした。誰も俺を庇おうとはしない。


「アラン、待ってくれ! 俺は、剣士として前に出て一緒に戦ったじゃないか!」


「そうだな、確かに戦った。だが何故お前をこの勇者パーティに入れたか分かっているのか?」


「魔力が高いから……か?」


「そうだ、魔力が高いからだ」


「じゃあ、なんで――」


「お前は魔力が高くてもろくに魔法は使えない、ただのお荷物な剣士なんだよ! いくら魔力が高かろうが魔法が撃てなきゃ意味が無い。そしてお前はそこら辺にいる一般剣士と同等な実力なんだよ! だったらまだ上位ランクのまともな剣士を連れてきたほうが何倍もマシだ!」


 アランの激しい罵倒が室内に響く。


(――ただの剣士、か。俺のこの無駄に高い魔力のせいでアランは時間を失ったんだな……)


 必死に戦ってきた仲間たちの本性を知り、俺の心は一気に冷めていった。これ以上、こいつらに何を言っても無駄だろう。


「……分かったよ。そこまで言うなら、出ていく」


 ――俺は、最低限の荷物だけをまとめ、アランたちの嘲笑を背中に受けながら、思い出の詰まった宿屋の部屋を後にした。


 宿屋の重い扉を開けて一歩外に出ると、見慣れたはずの王都の街並みが、どこか広く感じられる。


 いつもより冷たい夜風に当たりながら、アルスはこれからを決意した。

初めまして、作者のきむちです。

初めての小説投稿でドキドキしていますが、これからアルスの大逆転劇を書いていきます!

何かアドバイスがあれば嬉しいです!

もし「続きが気になる!」「面白い!」と思ってくださったら、ページ下部にある【ブックマーク】や【評価(☆☆☆☆☆)】を押して応援していただけると、執筆のめちゃくちゃ励みになります!

これからどうぞよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
この後の展開が、すごく気になりました。 言葉の表現の仕方が上手で、今後の作品でも期待しています。
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