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「〜人」とは、何か?

 誰もが日本人、アメリカ人、イギリス人などの「〜人」を選択してから生まれてきたわけではない。気づいたら日本人だったわけだ。つまり、偶然なわけだ。で、「〜人」というのを私たちは、普段よく使用するがどういう意味だろうか?

 

 どうして私は日本人といえるのか。日本語話せるから日本人か?それとも血脈を重視しているのか?しかし、英語を話せたからといって英語人になるわけではないし、ハーフの日本人だっているわけだ。日本の伝統を引き継いでいるかどうか?と言ったところで、それが指している意味が不明瞭である。伝統とは何なのかという問題が生じるだけだろう。


 「〜人」は特別何かを持っているわけではないようだ。某アニメに登場する「サイヤ人」は、判別が簡単である。特別な力を行使して、金髪になることができれば、間違いなく「サイヤ人」である。「ナメック星人」も、見た目があまりにも特徴的なので、誰でも判別ができる。しかし、現実における「〜人」はそうはいかない。


 そんなことを考えてみると、結局、多くの場合「〜人」は「〜国籍」に対応する。だから、A国籍になれば「A人」になる。それだけである。それ以外に「〜人」を分けるものが、見当たらない。数少ない例外とすれば、ユダヤ人ぐらいか。あるいは、部族の人々なら血族というのが関係するのかもしれない。とはいえ、僕たちが一般的に使用する「〜人」とは、関係なさそうだ。


 そうすると、日本人だからといって繋がりを感じるのは、不思議な現象ということになる。なぜなら、たんに「国籍」が同じだけなのだから。

 もし同じ日本人という理由だけで、絆のようなものを感じる人がいるとすれば、それはたんなるその人の思い込みだと思う。同様に、「〜人は好きだ」「〜人は嫌いだ」という人も、「〜人」ということで一つにまとめることができると前提している。「〜人」はどこかに実在する人物ではなく、人々がつくった想像物である。

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