真実を知ったけど………
本日も短めです
私の仕事は訓練の補助、ただそれだけ。訓練が無かったら何もすることがない。
うん、ヒマだ。
図書館にでも行こうかな。本なんてしばらく読んでなかったし。
図書館はかなりの規模だった。蔵書の数は凄まじい。
ここ数年の王国に関する本はないかな?せめて、この14年間で何があったのかを知っておきたい。
そんなわけで探していると
「お、あったあった」
『王国の変化と立役者』
内容はこんなのだ。
『当時王国は荒れていた。第一王子派と第二王子派が争いを繰り広げ、国のことなどそっちのけだったのだ。第一王子は性格に難があり、気に入らない者は即追放した。それ故に国民は皆、第二王子であるミハイル様に次期国王になって欲しいと思っていた。
ある時、第二王子暗殺未遂事件が起きた。ミハイル様は侍女の奮戦の甲斐もあり、なんとか助かった。その後、首謀者が第一王子
ザミエル様であることをミハイル様が突き止めた。ザミエル様は王族として地位を剥奪され、国外追放となった。
ミハイル様は大変な努力をなされた。成長し、陛下と共に良き国を作ろうと日々頑張っておられる。いまの王都の平穏はミハイル様あってのものだろう』
やっぱり犯人はあのバカ王子だったのね。予想通り過ぎて驚きもしないよ。
いやぁ、ミハイル王子はホント立派になった。もと侍女として鼻が高いよ。それにしてもあのバカ王子、今頃どっかでのたれ死んでじゃない? まぁ、どうでもいいけど。
次のページを見て私は固まった。
『影の英雄』
『私は、真の英雄は第二王子の侍女ではないかと思う。彼女は自らを犠牲にしてまで己の主を守りぬいた。その忠義心は誰よりも強い。しかし彼女の名はあまり知られていない。だが彼女がいたからこそ、今のこの国があることを忘れてはならない。
影の英雄たるエリス・ファーリス。強く、美しい彼女の名を覚えていてもらいたい』
なんか私が偉人化しちゃってるよ‼ 誰だよこれ書いたやつ!
えーなになに、著者ディルクス・ファーリス。
…………よりにもよって父ですか。何やってんだあの人は。
自分の娘を美化し過ぎでしょ、明らかに。しかもこの本大量発行されてるっぽいじゃん!
ああ~もう恥ずかしい‼




