姫になりました
展開早めです
依頼完了したので町に戻って来た。
もちろん全身血まみれ状態のまま。
町の人たちはみんな驚いてるね。ちっちゃい子なんて泣いてるよ。
まあ、見慣れないとそうなるよね。
さてと、報告に行きますか!
というわけでやって来ました、二度目のギルド。
「依頼達成したので報酬もらいに来ましたー」
「ああ、アルさんおつかれさまで………………ひっ!」
ああ、やっぱりその反応。周りの男たちも軽く引いてるよ。
男のくせに情けない。
「血ぐらいでなに驚いてるんですか。普通でしょ、普通」
「そ、そうですね。普通ですよね?」
「とりあえず報酬ちょうだい。あと、なんかいい依頼あったら紹介して」
冒険者として稼ぐ初めてのお金、なんか改めて冒険者になったことを実感するよね。
「500エルになります」
500エルか……普通かな。あのでっかいの倒した割には低い気がするけど。
まあ下手なこと言って面倒になってもあれだし、早めに立ち去ろうかね。
「さあて、まずは宿探ししましょっか」
できるだけ安いとこがいいな、お金貯めておきたいし。
「宿屋森の家」ここが今日の宿。ごはん込みで80エルだって。
そういえば私着替えてなかったから、宿の中は一瞬パニックになったんだよね。
「悪魔が来た」とか「殺さないでくれ」とか、さすがにひどくない?
そんなに怖いのかなぁ、私。顔は悪くないほうだと思うんだけど。
とりあえず着替えて食堂行くと、みんな驚いてたね。
うん?、今回はいい意味での驚きだよ。
「こんな可愛い女の子がさっきのアレだとは思わなかった。その…、ひどいこと言って悪かったな。わびとして今回の宿泊代はタダにするから、存分にゆっくりしていってくれ」
タダだってよ、タダ!!!
いやー、これほどうれしいことはないよね。血まみれも悪くないかも。
「ありがと。それと、さっきのことは気にしなくていいよ。よくあることだから」
さすがにあんなこと言われたことはないけど。
そのあと、久々にまともな食事をした。
パンに野菜のスープ、それとメインはお肉。味付けもよくてほんと美味しかったよ。
なんだか眠くなってきた。ちょっと早いけど寝ようかな。
ベッドも久々。野宿してばっかりだったからね。
それじゃ、おやすみ~
朝でーす、おはよー
さてと今日も頑張っていこうかな。
というわけでギルドに依頼を請けに入った。
「護衛ですか? いったい誰の?」
「領主様のご子息です」
ああ、イリアスね。じゃあ引き受けようかな。
「詳しくは領主様からお聞きください」
クラン家にて
「王都までですか?」
「ああそうだ。これでもイリアスは13でな。今年から魔法学校に入学するのだ」
マジですか!全然13歳に見えなかったよ。っていうかイリアスってちっちゃいよね。なんか可愛いし。
王都かぁ、ちょっと展開早くない?もう少し先だと思ってたんだけど。
まあ、早めに行けてラッキーなのかな。
「わかりました、お引き受けします」
依頼を引き受けたことを知らせるためにイリアスを探していた。
「おーい、イリアスー」
「どうしたの? アル」
「イリアスの護衛引き受けたよ。明日からよろしくね」
「引き受けてくれたんだ、ありがとう。アルが来てくれるなら心強いよ」
「ありがとね。イリアスのことはなにがなんでも守るよ、たとえ命と引き換えにしても」
「ははは、それは言い過ぎだよ。それに、僕はアルに死んでほしくない」
「冗談だよ、冗談。私もまだ死にたくはないしね」
とは言ったけど、半分本気なんだよね。目の前で親しい人が死ぬのは耐えられないから。
「じゃあ、私は宿に戻るよ。また明日ね、イリアス」
宿に戻った私は店主のおじさんに話しかけられた。
「おう、嬢ちゃんじゃねえか。お前さんに二つ名がついたぞ」
二つ名? どんなのだろうなー
「鮮血姫、だそうだ。あの血まみれ姿のせいだろうな。んで、実際は可愛い女の子だったてことで姫の名がついたらしい」
血まみれよりはランクアップした感じはするけど、あんまり喜べないなぁ。
正直微妙な気分……
次から王都編始まります




