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ひと狩りいこうぜ ~プーの森3~

ゼンイチは、熱と血の匂いが立ち込める中、しばらく呆然と立ち尽くしていた。ドリル剣の威力、蒸気の爆発、その残酷な効果。自分が今しがた倒した相手の巨大な亡骸を見下ろしながら、胸の奥で冷たいものが広がっていく。


――あれ、他の連中は……?


ふと我に返り、慌てて周囲を見渡す。


ちょうどその時、ゲイルの大剣がうなりを上げ、巨大なグリズリーの首を跳ね飛ばす瞬間だった。


「……すげぇ……」


思わずゼンイチが呟いたその視線の先では、別のグリズリーが地面に倒れ伏している。腹部からは大量の血が流れ出し、すでに動く気配はなかった。ティアが矢を引き抜いており、どうやらガルドを援護して仕留めたようだ。


ゼンイチのもとに、ゲイルがゆっくりと歩み寄ってくる。


「……お前の剣、威力がやばいな」


「そ、そうですか?」


ゼンイチが苦笑いする間もなく、ガルドが興味深そうにドリル剣を手に取り、近くに転がっていたグリズリーの死体へそっと突き立てた。


「……おい、マジかよ。抵抗がほとんどねえ……回転しながら吸い込まれるように刺さるぞ……」


ティアもそばに来て、剣の構造をまじまじと見つめる。


「風魔法のレイピアと似た原理かと思いましたが……桁違いです。ここまで内部を破壊できるなんて……」


そのとき、ゲイルが険しい顔で森の奥を睨んだ。


「……やっぱり、変だ。今日のこいつら、動きが違いすぎる。縄張り意識でも狩りの動きでもない。何かに追われてるか、操られてるか……」


ガルドも眉をひそめる。


「妙にイラついてる感じだったな。どっちにしても、長居は無用だな」


ゲイルが指示を出す。


「素材を手分けして回収するぞ。少し早いが、今日はここまでにしよう」


「了解!」


ゼンイチたちはそれぞれの持ち場へと動き、手早く作業を始めた。


グリーングリズリーの巨体は持ち帰れないため、高額で取引される牙、爪、胆のうだけを取り除くことにした。ゼンイチはティアに手伝ってもらいながら、見よう見まねで爪と牙をはぎ取っていく。


「胆のうは……採取が難しそうですね」


ティアがクマの背中を見ながらつぶやいた。


「これだけの巨体を放置するなんて、なんだかもったいないね」


「この森は巨大な肉食モンスターが多いことで有名ですから。すぐに、他のモンスターが処理してくれると思います。安心してください」


「そうなんだ……」

(何に安心すればいいのやら……)


ゼンイチは動揺しているのがばれないよう、淡々と作業を続けた。


一通り作業を終え、木につないでいた馬の手綱を外したときだった。

森の奥から、地響きを伴う巨大な足音と、木々がなぎ倒される音が近づいてきた。


「……恐竜かよ……」


ぬかるんだ足元の水たまりに、ぽつりと波紋が広がる。


「急いで馬に乗れ!」


ゲイルの声に、全員が一斉に動き出す。

呆然としていたゼンイチの腕をガルドがつかみ、無理やり馬に乗せた。


「走れっ!」


ゲイルの叫びと共に、馬が一斉に駆け出す。


その瞬間――

背後から、聞いたことのないほどの轟音が森に響き渡った。


馬が驚き、パニック状態に陥る。

振り落とされるように、ゼンイチの身体が宙を舞った。


「ゼンイチさんっ!」


ティアが反射的に馬から飛び降り、彼の前へと駆け寄る。


「くっ、なんだよ……あれ……」


そこに現れたのは、グリーングリズリーの倍はあろうかという巨体の熊だった。

体毛の一部は金色に輝き、獰猛な瞳がゼンイチたちをまっすぐに見据えている。


その目には、確かに――殺意が宿っていた。


ついに登場、クマの〇ーさん('Д')


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(人´ω`*)♡ ★★★☆☆

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