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「新しいサイコロを作る!?」
「どうやって!?」
「新しいサイコロの器は・・・あいつだ。」
神カトリーヌ・ねこぴょんは、心臓を抜かれて死んでしまった、さいぴょんを指さした。
「さいぴょん!?」
「あいつの亡骸が、この世の全てを決めるサイコロになりえるというのか!?」
「一時でもサイコロを宿した体だ。新しい伝説のサイコロに相応しいと思わないか?」
「さいぴょんがサイコロに!?」
「サイコロとして、生き続けるんだ。死ぬよりはマシだろう。」
「私がサイコロを作る間、2人で邪ビットの相手をしてくれ。」
「邪ビット?」
「邪あくな、うさぎってことね。」
「誰が邪悪なうさぎだ!? 今の私は、邪邪神うさくまぴょんだ!」
「ダサい。本当にダサい名前。」
「おまえの相手なんかは、私たち2人で十分だ。倒してやる。」
「舐められたものだ。おまえたち如きで、俺の相手が務まると思うなよ!」
邪邪神うさくまぴょんと、ころぴょんと女魔王の2人のカトリーヌの戦いが始まった。最初から激しい必殺技の打ち合いである。
「いでよ! 邪うさぎ! 邪くま! カトリーヌを踏み潰せ!」
「あなたの邪な雲を利用させてもらうわ! 発生せよ! 異常気象! 台風の嵐!」
「我が呼び出しに応じよ! 現れよ! 魔界竜!」
邪邪神うさくまぴょんは、かわいいブラックカラーの巨大なうさぎとくまを呼び出す。ころぴょんは気象予報士らしく、普段より多めの台風をたくさん発生させる。女魔王は魔王らしく魔界からドラゴンを召喚した。混沌とした激しい戦いが始まった。
「さいぴょん、おまえの望んだ世界をサイコロになって、実現してくれ。」
一方、神カトリーヌ・ねこぴょんはさいぴょんの亡骸に神として語り掛けていた。
「神のサイコロとして、生まれ変わるがいい。サイコロになあれ!」
さいぴょんの体は神の光に包まれる。人の形をしたさいぴょんの体が、徐々に四角いサイコロの形に変化していく。
「所詮は、人間と魔王だな。」
「はあ・・・はあ・・・。」
「クソッ!? まだ心臓が馴染んでいない!?」
邪邪神うさくまぴょんと激しい戦いを繰り広げている、気象予報士のころぴょんは体力の限界から息が切れて肩で呼吸をしていた。女魔王も心臓が帰って来たばかりで体に馴染んでいないので、激しい運動に体がついていかなかった。
「少し本気を出すとしようか。」
「なにをする気!?」
「気をつけろ!? 何かしてくるぞ!?」
「俺の中に眠る邪神の力を解放しよう。邪、邪邪邪邪ーン!」
「なに!? このドス黒いオーラは!?」
「奴には、まだこんな余力が残っているというのか!?」
「当然だろう。神から邪神になれるんだ。俺は腹黒いに決まっているじゃないあか。」
「なんて、嫌なヤツ。」
「本当に最低。女の敵ね。」
「お褒めに頂き、ありがとう。おまえたちを素晴らしい邪悪な世界に招待してやろう。くらえ! 蛇の道の蛇!」
俺は邪の道にいる蛇を呼び出し、2人のカトリーヌを襲わせる。邪な蛇は強大で凶暴で邪をまき散らしながら腹も黒かった。
「キャアアア!? 呑み込まれちゃう!?」
「嫌!? こんな死に方したくない!?」
「邪蛇よ! 俺に歯向かった愚か者に死を与えよ!」
「ガオー!」
あまりの恐怖と絶望に戦意を喪失した、ころぴょんと女魔王は巨邪な邪蛇に食べられる目前だった。
「消えろ! 邪蛇!」
邪蛇が消えていく。2人のカトリーヌが邪蛇に食べられる間一髪の所で邪蛇が消された。
「待たせたな。」
そこに現れたのは、黄金色に輝くサイコロを持った神カトリーヌ・ねこぴょんであった。
つづく。




