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ESF 楽しい・サイ・ファン  作者: 渋谷かな
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「まだ、終わらんよ!」


和やかな雰囲気に暗雲が急を告げる。突然、周囲に冷たい風が吹き出す。そして、どこからか聞き覚えのある声が聞こえる。


「なに!? この嫌な空気は!?」

「ああ・・・魔界に帰りそびれたな。」

「汚い声だ。」


ころぴょん、女魔王、神の3人のカトリーヌは三者三様で、嫌な気配を感じ取っていた。


「勝った気になるのは早いんじゃないか?」

「どこから声が!?」

「なんで死んでないの!?」

「おい、そろそろ出てきてくれないか?」


3人の前に声の主が現れる。やはり想像通りの人物が現れた。


「俺様、復活!」

「あ、あなたは!? 邪神うさぴょん!?」

「サイコロの目は絶対のはずなのに!?」

「どんなトリックを使ったのか、教えてもらおうか?」


想像通り、この世に舞い戻ってきたのは俺。俺こと、うさぴょんである。正確には、邪神うさぴょんの復活である。


「キャッハッハ! 教えてやろう! なぜ俺が生きているのかを!」


説明の回想が始まる。


「俺はサイコロの目のお告げにより死ぬはずだった。しかし、間一髪の所で友達であるくまぴょんを吸収した。これの意味が分かるか? サイコロの目は絶対。俺とくまぴょんは死ぬ運命だった。だが、俺がくまぴょんを自分の体に取り込むことによって、うさくまぴょんに進化したのだ。これにより、サイコロの目の予言から逃げることが出来たのだ。」


説明の回想シーンが終わる。


「ひ、酷い!? くまぴょんはあなたの友達でしょう!?」

「いい奴だったよ。最後まで俺の役に立った。」

「魔王よりも残酷だ。」

「だから俺は邪神なのだよ。あ、そうか。くまぴょんも取り込んだから、邪邪神うさぴょんと名乗ろう。」

「ネーミングセンスがないな。」

「うるさい!? このカトリーヌ3姉妹め!? 危なかったぞ!? 俺の咄嗟の機転を利かせなかったら、危なかっただろうが!? この売れ残りどもめ!」

「う、売れ残り!? 私はまだ10代よ!?」

「私は1万0022歳だ。売れ残りかどうかは分からない。」

「神になる前は20才だ。まだ誰のものでも無い。」

「男に相手にされる前に朽ち果てるがいい!」

「ええ!? そんなの嫌!?」

「男に相手にされてないとは言ってないぞ。」

「私もだ。」

「裏切り者!?」

「お遊びは、ここまでだ。邪邪神の力であなたたちを葬り去ってやろう。」


邪邪神うさぴょんは邪神2人分の力で3人のカトリーヌを攻撃するつもりである。俺は自信の周囲に邪神の邪悪な力を集め始めた。


「なんて強力な力なの!?」

「邪の集合体か!?」

「なにも焦ることは無い。」

「何をのんきな!? 神様カトリーヌ!? あなた、この状況が分かっているの!? ヤバいのよ!? ヤバイ!?」

「この状況を打破できる、何か策があるということか?」

「そうだ。この世界の運命は何が決める?」

「・・・はっ!? サイコロ!?」

「でも、サイコロは私の心臓に戻ってしまった。」

「そうよ!? そうよ!? どうするのよ!?」

「簡単なことだ。無ければ作ればいい。新しいサイコロを。」


これが英雄から神にまで上り詰めたカトリーヌ・ねこぴょんの前向きな考え方であった。ころぴょんも女魔王も、ただただ感心するのであった。


つづく。

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