38
「まさか、この私がサイコロフレーズを口にする日が来るとは思わなかったぞ。」
「ダサいからやめておけ!?」
「そうだ!? 全国1億人のカトリーヌ・ねこぴょんファンが涙するぞ!?」
「何が出るかな? 何が出るかな? ヤッホー! ヤッホー!」
カトリーヌ・ねこぴょんはサイコロを振った。サイコロの目は・・・。
「邪神うさぴょんと邪神くまぴょんを抹殺する女魔王、召喚。」
「お、女魔王だと!?」
「ここで出てくるのか!?」
「そういえば、このサイコロは女魔王の心臓だったな。精々、可愛がってもらうんだな。」
空は黒くなり、稲妻が走る。雷鳴鳴り響く中、黒い暗黒の雲に魔方陣が描かれ、女魔王が降臨する。
「お久しぶり。」
「ま、魔王だ!?」
「心臓に穴が開いている!?」
「おまえたちが開けたんだろう? なあ、うさぴょん。」
「ギョ!?」
「なあ、くまぴょん。」
「ゲェ!?」
圧倒的な威圧感を放つ女魔王に俺とくまぴょんは生きた心地がしなかった。蛇に睨まれたカエルのように委縮していた。
「くらえ! 私の怒りを! 暗黒竜! うさぴょんとくまぴょんを食い殺せ!」
「うわあー!? 女魔王の奴、暗黒のドス黒い竜を召喚しやがった!?」
「我々も邪神の力で邪竜を呼び寄せよう!」
「おお! いでよ! 邪竜! 暗黒竜を蹴散らせ!」
「ガオ―!」
「ギャオー!」
暗黒竜と邪竜がぶつかり合う! 激しい衝撃が周囲に走るが互いの竜は互角であり、双方に食いちぎり合い悲鳴を残して消えていった。
「邪竜を呼び出せるとは!?」
「悪いな。俺たちは邪神になったのだよ。邪竜ぐらい呼び出すのは朝飯前だよ。」
「どうやら私たちに勝機が無い訳ではないみたいだな。」
「ふん、邪竜を呼び出した位で、私に勝ったと思うなよ。」
お互いに決め手を欠き、罵り合いながら対峙する両者。しかし、その様子を余裕をもって見ている神、いや神というよりは女神と言った方が良いだろう。女神カトリーヌ・ねこぴょんが眺めている。
「サイコロの目は絶対。運命はサイコロが決める。サイコロがうさぴょんとくまぴょんの死を告げ、死を招くものを魔王と指示した。どんなに抗ってもサイコロの意志に何人も歯向かうことはできない。」
サイコロを手にしたものは世界を制する。そしてサイコロの目に出たことは確実に行われる。サイコロの目の運命に逆らうことは誰にもできない。全ては、サイコロの目の通り実行される。
「サイコロが私の心臓に戻りたいと言っている。」
「嘘つけ!? サイコロがしゃべるか!?」
「そうだ!? そうだ!?」
「なんとでも言うがいい。サイコロがおまえたちは死ぬと言っているんだ。運命は変わらない。」
「なら、俺たちは運命に逆らって生き延びてやる!」
「邪神になった私たちを簡単に殺せると思うなよ!」
「それはどうかな?」
女魔王は自然に指を鳴らし、死の魔法を唱える。
「デビルデス。サタンデス。」
「ギャアアア!?」
「うわあー!?」
2種類のガイコツの頭が現れ、邪神の俺とくまぴょんを食べ始める。頭から丸かじりである。
「やめろ!? ガイコツ!? ぼっとばすぞ!? ブシュ!?」
「嫌だ!? こんな人生の終わり方は嫌だ!? ギャア!?」
あっという間だった。俺とくまぴょんは一瞬でガイコツに食べられて、邪神なのに死んでしまった。俺の人生・・・こんな終わり方でいいのか? 俺の友、くまぴょん、今までありがとう。
「あ~スッキリ。男なんて、汚らわしい。さあ、女神。私の心臓を返して頂戴。」
「いいだろう。神になった私には必要のない物だ。さっきの二人組が神のくせに略奪行為をしたことに全ての原因がある。」
神カトリーヌ・ねこぴょんは女魔王の心臓であるサイコロを返した。女魔王は穴にサイコロをはめ込み心臓を体にくっつけた。女魔王の体は正常に戻ったのだった。
「じゃあ、バイバイ。私は魔界に帰るわ。」
「あなた、名前は何て言うの?」
「私の名前は・・・女魔王カトリーヌ。」
「私の名前もカトリーヌよ!?」
「カトリーヌが3人か・・・ははははは!」
「ははははは!」
なんと神の名前と同じく、女魔王の名前はカトリーヌであった。ころぴょんと神になった、ねこぴょんと女魔王は偶然が面白いので笑い合った。
つづく。




