オムライス
澪
「ほんとにハートかくよぉ笑」
ケチャップを手に持ち、描く真似をして
夏樹をからかうように笑った
夏樹
「いいよ、描いて笑」
ケチャップを片手にきょとんとした表情で夏樹を見た
澪
「どうしたの?いつも恥ずかしいとか言うくせに」
夏樹
「いや、たまにはいいかなっておもって」
澪は珍しいこともあるなって思いながら思いっきり大きなハートを描いた
。
。
。
夏樹
「本当に澪のオムライス美味しいよ
ありがとう、ごちそうさまでした」
澪
「いえいえ〜」
夏樹
「片付けは俺がやるよ」
澪
「いや、だめ笑 一緒にやろ!」
そういって澪は立ち上がった夏樹のTシャツの裾を引っ張った
夏樹
「こらっ澪…笑 危ないだろ?」
夏樹は少しよろけながらも
ずっとこんな時間が続いてほしいと思った
大切な人との時間はほんとあっという間に過ぎてしまう
だからこの瞬間瞬間を大事に胸に納めておこう
…そろそろ戻らないといけない時間だ
夏樹
「澪、じゃあそろそろ帰るよ
楽しかったね、今日もありがとう」
澪
「うん、こちらこそだよ
明日から気をつけていってきて
また連絡してね」
夏樹
「澪…寂しい思いさせてごめんね」
澪
「夏樹?なんだかさっきから夏樹おかしいよ
だってお仕事だもん
寂しいけどちゃんと待ってるから大丈夫
心配しないで…笑」
その可愛らしい笑顔が夏樹の胸を締め付けた
夏樹
「ああ…待ってて
澪、ぎゅってしていい?」
澪
「もちろん♡いっぱいして」
夏樹は澪を優しく抱きしめた
「じゃあ澪、ありがとう」
澪
「うん、じゃあ気をつけて帰って
それとお仕事頑張ってね」
そう言って澪は手を振った
夏樹はもう一度振り返り
澪を抱きしめたい思いをぐっと抑えて
玄関のドアを閉めた…
。
。
。
(あっ、頭が痛い………
足も…動かせない…?
ここは……? どこ?)




