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全てが叶う世界夢の世界本当の世界  作者: 藤原
第一章「原点の始まり」
3/9

世界のあるべき姿

ヒカル達は懲りずにイタズラとも言えないようなことをしようとしていた。


「今日はシステムを乗っ取ろうと思う」


「はぁ?何言ってんの?あなた昨日も同じことやったじゃないの!

それに今日くらい大人しくしてた方がいいんじゃないの?私昨日帰ってからかなり絞られたんだよ」


アリーヤは怒っていた。

理由は簡単だ。昨日親が呼び出しを食らってその後家でかなり叱られたのだ。

日常茶飯事のこととはいえ彼女の母親はキツイ人なのだ。

そのおかげもありアリーヤの成績はいいのだが窮屈かといえばそうでもなさそうだった。

父親は真面目ではあるが、娘には甘いらしいのだ。


俺の親は自由すぎるんだよな…もう少し俺のことを見てくれてもいいんじゃないかそう思ったりもする。


「ちょっとヒカル!何か言いなさいよ!」


考え事に吹けるのは良くないことだ。

周りが見えなくなる。

さて、どう返そうかな…。


「ごめんごめん。

でも、行動は思い立った時に起こす。

それが俺のポリシーだぁぁぁ!!!!!」


「まぁまぁ、アリーヤイいいじゃないか。

多分今日はとんでもないことはしないはずだよ。

ね、ヒカル?」


アーリーが助け舟を出してくれた。

おそらくだが、こいつも結局やりたいのだろう。


「あぁおそらく問題ない。

法に接触する可能性はなきにしもー」


「それは君を信用するさ」


アーリーは涼しい顔で言った。

本当にありがたい存在だ。


「話がまとまったところで何をするかの説明いいかな?

えっと今日はこの国のシステムに入りたいと思います。

バレないようにしますからご安心ください。そこはちょこちょこっとやらせていただきます」


「それ、れっきとした犯罪じゃない?」


アリーヤは言った。


「だが、問題はない」


「あるわよ!

どうしよう今度こそ私家に帰れない!」


「問題ないさ」


「あんたはいつもどうして楽観的なの!?

でも、楽しそうだから乗る」


「相変わらずアリーヤは切り替えが早いなー損得勘定で動こうとしているが、好奇心には勝てないってところかな」


「うるさい!あんたには関係ないでしょう!?」


「うんヒカル!どんまい」


アーリーが言った。

正直こういう時に言われると腹がたつ言葉だが、アーリーに言われると腹が立たない。

本当にアーリーの人格は尊敬する。


「さて、準備も整っています。

フルダイブの空間も用意しました。

今回はそこから侵入するから。

さて、行くぞ!」


「毎回同じ言葉だけれども行こうか!」


アリーヤも頷いた。


「さて、何があるのかなー?」


「そんな顔してもすごいものなんかないぞヒカル」


アーリーは冷静にヒカルを諭した。

そして、3人は普段は絶対に入らない空間に入って行った。


そこにあったものは予想の斜め上を行くものだった。


「な、何だこれ!?」


ヒカルは叫ぶと二人が駆けつけた。


「どうしたヒカル?」


「これを…これを見てみろ!!」


そう言いながらヒカルが指差したのは目の前の画面に表示されている内容だった。


「これはええと、この世界に関する機密及び…及び管理マニュアル。

内容は…この世界は現実であって現実でない。

つまり仮想世界である。

これは何人なりとも知らせてはならない。

仮に偶発的に知ってしまった者がいた場合は速やかに消去するものとする。


…何だこれ?」


「多分この世界に相手の技術なんじゃない?」


アリーヤはそう言ったがそれにアーリーはそんなことわかっているという表情をして、答えた。


「そうじゃない。

この世界には何かに隠された重大な秘密があるってことなんだよ。

で、それを知った人間は消される。

どういうことかは全くわからない。

ただ、俺たちが現実だと思っているこの世界は現実ではない…」


「わかるのはそれくらいだな」


アーリーの言葉にかぶせてヒカルが言った。

それにアリーヤは頷いて言った。


「とにかくここから出よう。

危ない気がする」


それはヒカルも内心感じていたことだった。

気づかれたら命の危険さえあると捉えることのできたからだ。

消去が何かはまだヒカルは知らない。

しかし、それがとてつもなく危険な者であることは明白だった。


そして、3人はその空間から出ると何もできないような雰囲気となりそのまま解散した。


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