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人類滅亡学者の旅路  作者: sakura
人類滅亡
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北へ

 波の音がする。


 瞼を開けると、いつものテントの天井だ。

 既にテントの中は暑い。

 お陽様は、既に昇っているのだろう。


 いつまでも寝ることは可能。

 毎日が日曜日だから。僕の自由自在です。


 …でも、起きました。


 おお、海からの風が心地良いな。


 さあ、今日が始まります。




 海沿いを歩いている。

 小道が岬沿いに左右に曲がり道だ。


 途中で海を一旦離れ、山を越えると、港が見えた。 


 凄い細長い湾が一望に見える。

 ドンドンと下り坂を歩いて行く。


 やがて、海に辿り着く。向う岸が直近に見える。

 でも、いくら短くとも海は海。向こう側には渡れない。

 仕方なく海沿いに回り道だ。


 山は高くても越えられるが、川や海は越えられない。

 境界線には、やはり山より川や海が有効なのだな。


 ちなみに、僕は、人間が作った建築物で、一番凄いのは橋だと思っている。世界と世界を繋ぐことが出来る、素晴らしい。



 古い街並み、小さいながらもビルがある。

 港にはドックがあり、船を修理、建造も可能かも。

 昔は軍港だったかもしれない。


 うん…実に歴史を、感じられる。

 人は、不得手であるが、歴史は割と好き。


 だって、こう、感じられるではないか。

 ドックの擦れて赤錆防止の赤塗料が剥き出しになった鉄壁に触ってみる。

 …悠久の時の流れが。

 …人々が社会が興隆し没落する流れが。



 そして、今は、もう誰もいない…僕だけだ。


 時の流れを追憶し、満足して…歩きだす。

 たしか、この先を真っ直ぐ行けば…



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