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人類滅亡学者の旅路  作者: sakura
人類滅亡
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暗雲

 月明かりが無いと辺りは暗い。


 雨が上がったので、海辺から離れた小山の陰の風の当たらぬ水はけの良い場所を見つけ、テントを張った。

 空き家で寝ても良いとは思う…けども、人の気配がありそうで躊躇してしまう。


 僕って臆病だ。分かっている。


 一人で寝袋に潜りこむ。

 暗い、真っ暗だ。

 独りぼっち。…少し寂しいかも。

 でも、人間は、最後には結局一人になる。

 遅いか早いかの違いでしかない…きっと。


 そうだろう?


 それにしても、ここ数日、人間はおろか動物さえも見かけない。

 たまたま偶然なのか?

 猫とか鳥とかの小動物は、何処へ行ったのだろうか?

 人間と一緒に滅亡したのかな?


 気になったのが、今日ははたして何月何日なのだろう?

 梅雨に入ってのは分かる。

 でも暦が不明だ。


 記録化は、人類の叡智の礎。

 暦も、また然り。

 ああ、そう言えば時計があった…うん…なるほど。


 今日が何日かは分かった。

 でも、一人ならば、これ意味があるのか…虚しい。


 まるで、ロビンソン・クルーソーの気分だ。

 彼には、まだ人間社会に帰れる希望があった。

 僕は、もう帰ることは出来ない。

 だから、どうだと言うわけではないけど。


 無性に納豆ご飯が食べたい。

 多分、一種のホームシックだ。

 時期に収まる…きっと。


 取り留めのないことを考えながら眠りに着いた。

 

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