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人類滅亡学者の旅路  作者: さくら
人類滅亡
12/58

 海に来た。ザバーン。


 来た、見た、勝った。


 何に勝ったの?…己れに勝ったのだ。


 暑いアスファルトに覆われた道路を歩いて行くのは、思いの外、身体を消耗させる。

 道路は、暑い日に歩くには向いていない。

 上からの直射日光、下からの輻射熱、上下の熱のサンドウィッチで、歩行者はコンガリとローストされる。


 国土交通省さん、なんとかしてください。

 あっ、もう滅亡してたわ。あきまへんな。


 すると、この責任は人類最後の一人である僕の責任?


 ぬぬ。


 僕…季節感を感じることも、人間には大切だと思うの。

 暑いから、涼しさの心地良さを知る。

 寒いから、暖かさの幸せを感じることができる。


 日本には四季があり、四季の彩り、四季の暑さ寒さを感じることが日本人の感受性を育てるのだ。

 無理することはない。

 あるがままに暑さを堪能するのだ。


 …堪能する…のだ。


 たまに海から吹く風が救い。


 燦々と降り注ぐ日光。

 沖縄では夏は暑すぎて歩いている人は居ないとか聞いたことがらある。


 途中、コンビニ寄る。未だエアコンが動いている。

 …素晴らしい。冷え冷えだよ。無駄に涼しい。

 アイスを食べる。美味しいよ。


 人類滅亡後に、文明の利器の素晴らしさを知る。


 ああ、もう直ぐ電気がストップしたら、エアコンや冷凍庫も無用の長物になるに違いない…アイスが勿体無い。


 保冷バッグにアイスとドライアイスと飲み物を入れて、外に出る。

 …まさに地獄。

 炎熱地獄だ。


 寒暖の、差が激しい。

 ここから、歩くというのであるか…。



 …



 思いの外、時間が掛かったけど、着いた。

 何事も予定通りの時間には終わらない法則は、働いている。

 必ずと言っていいほどアクシデントは起こるに関わらず、予定には組み込むことは、予定出来ないので、必ず予定時刻は過ぎる。

 ある意味予定通りだ。



 海が目前に広がっている。

 波が引いては満ちていく。

 自然の営みや法則は、変わらない。

 心が、静かに落ち着く。


 砂浜に、腰掛けて、保冷バッグからアイスを出して食べる。


 人類が滅亡するなど、本当は些細なことなどしれない。



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