転生
朝起きる。
不倫はあかんやろ。
朝日を浴びながら、人類滅亡前見たテレビの内容を思い出す。夢を見てしまった。
その内容があまりにも下らない。アホちゃうやろか。
ダブル不倫とか。
もうそんなニュースを聴くこともない。滅亡してるから。
静かな朝、今日も暑くなる事を予想できそうな陽射しだ。
あ、でも天気予報も無いから分からないけどね。
日本では、人類滅亡したけど外国はどうなんだろうか。
人類最後の日を少しだけ思い出せた。ダブル不倫ニュースのお陰か?
あの日僕は、休みだった…朝、テレビがついていて、バタービールの話が…。
あれれ…たしか平日だった…テレビで至急のニュースが、地震が起こって、窓から猛烈な白い光りが…。
頭を抱えていた。
頭が痛い。…でも、もう思い出しても意味は無いんだ。
人類は滅亡しました。
顔を洗う。
公園の水道を使う。
誰も居ないけど、他人の住居には入らない。
テント寝袋一式をホームセンターから徴用している。
それにしても、遺体さえも無いとは、どういう事なのだろう。
ここは、果たして人類滅亡後の世界なのだろうか?
もしかしたら間違っているのかもしれない。
仮説1、実は僕の夢。夢落ちという奴だ。周りを見渡す。頬をつねる。…痛い。ないな、ないない。こんなリアルな夢はないよ。
仮説2、実は僕も死んでいて、転生しました。
ありえる。僕、身体が違う感があるし。
でも、あまりにも世界が似過ぎています。
まだ検証しようがない…保留。
仮説3、滅亡後の世界は本当で、遺体は何らかの方法で消えた。いまのところ一番有力候補、これ。
まあ、この世界は僕が住んでいた世界だし、気がついたら滅亡していました認識がある。記憶がいろいろと定かでは無いのは、人類滅亡のショックから。何故滅亡したのか疑問は残るけども、今は、都内にある自宅を目指している。
行けば何か分かるかも知れない。
ジッと手を見る。
僕は生きている。
朝日が昇る。
さあ、ご飯を食べよう。とにかく寝て食べれば、大抵のことは何とかなる。
そして出発だ。
今日は海を目指すかな。




