99話 涙
マリー「鍵、貸してくれない?」
クラウン「どうしてなの……ってドローレスかぁ……数十年ぶりか?」
ドローレス「まだ生きてたのね」
クラウン「これでもドラゴンなので」
ドローレス「……ミラーは殺されたのね」
クラウン「そうだな……ミラーロスだけど、大丈夫だよ」
そして私は母上の部屋の鍵を開けた。
マリー「よっこいしょ、ほら、中入って」
ドローレス「……あの時のままだな……あの時の思い出がよみがえる」
マリー「この本、見てくれ」
ドローレス「日記か、前あいつに沼に沈められたんだ……ん?」
ドローレスの目線をたどると、生前24年前の本だった。
マリー「どうかしたの?」
ドローレス「……これ、前来た時より増えてる……最新の日記は……」
日記を舐めるように見ているようだった。
ドローレス「これ、最新の日記じゃないな……たしか机がここに……」
なにかを思い出すようにドローレスは埃がかぶった机に向かった。
ドローレス「これ死ぬ前に書いてあるのか……死期を悟ってこれを書いたんだったら……やっぱり人間は身勝手だ……殺さねば……」
殺意がこっちにまで感じた。
マリー「あの場所に連れて行くよ」
ドローレス「どこなんだ……?」
マリー「……母上の場所」
ドローレス「そうか、ならそこに行かせてくれ」
マリー「おっけー」
私は城のとある場所に、ある椅子の裏にある階段、そこに母上の遺体がある。
マリー「こっち」
ドローレス「……これが、ミラーの」
マリー「うん、吸血鬼の特徴で死んでも美貌が保たれるんだよね」
ドローレス「なんで人間のわがままで死んじゃうの……」
マリー「……私にもわからないんだ、なんで母上が殺されないといけないのは」
ドローレス「だから人間を……殺して回ってるんだ」
マリー「その人たちはお母さんを殺したのか?」
ドローレス「人間皆同罪なんだよ……だから」
マリー「今の国王、知ってるか?」
ドローレス「あの太っている国王なんだろ……何を言ってるんだ?」
マリー「あの前の国王のことを言っているのね……今は違うよ」
ドローレス「どうせ、その子供だ、クソはクソを生むんだ、違うんだったら連れてこいよ」
そうして私はベアトリスの部屋に突撃をした。
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