25話 人食い巨人
マリー「……ぁ」
そう、骨が砕ける音、滴る血液、それを見た私は一瞬で危険性を感じた、
グラシー「うそ……だろ……」
エルメス「逃げるよ!」
私とグラシーを脇に挟んですぐに離れた、
エルメス「あれはまずい奴だ、追ってきてなよな!?」
エルメスは汗を滝のように流していた。
マリー「追ってきてるけど……」
エルメス「マリー、グラシーを持って上に飛べる?」
マリー「飛べるけど……」
エルメス「頼んだ!」
私とグラシーを勢いで投げ、私はグラシーを持って上に飛びあがった。
エルメス「こんなやつ、私一人で討伐できちゃうのに……」
そしてエルメスはモモンガの如く、木から木に触手を使って移動していった。
マリー「……すっご……」
グラシー「もうあいつ一人だけでいいと思うな」
そして巨人の背後にエルメスがいた。
マリー「あれって……私の鎌!?!?」
背中を見たが、なかった。
マリー「あいつ……いつの間に盗ったんだ……」
そしてエルメスは巨人のうなじから腰まで、切り裂いた。
エルメス「降りてきていいぞー」
マリー「私の鎌盗ってる……」
エルメス「切り裂くのにちょうどいいものがあったからな」
グラシーは巨人のそばに着地した時、まだ巨人が生きていた。
グラシー「離せ!」
そして巨人はグラシーの足元に嚙みついた。
グラシー「ぐあぁぁぁ」
エルメス「まっずい!」
エルメスが巨人の首を鎌で跳ね飛ばした。
グラシー「はぁ……はぁ……」
エルメス「傷を見せてみろ」
グラシー「……痛い……でもこんな痛み……何度もあったのに……」
エルメス「よかったな、私が回復持ちで……」
とりあえず、周りを警戒しないと、今襲われたら必ず脱落してしまうな……
エルメス「マリーは討伐証を取って、そして回復したらこいつが食べてた冒険者のところに行くぞ」
グラシー「へまをしてしまったな……」
エルメス「あれは仕方ないよ、私の方が一発で仕留めきれなかった方が悪い」
マリー「鎌、返してよね」
エルメス「はいはい……出血は止んだけど……傷は残りそうだな」
グラシー「大丈夫だ、もう……早く動かないと……先を越されてしまう」
エルメス「おんぶしていくか、早く乗れ」
マリー「……もう夕暮れだけど、どうするの?」
エルメス「大丈夫、私夜目が凄いからな」
グラシー「かたじけない……」
エルメス「じゃ……行きますか」
私たちは巨人が人を喰っていた場所に戻ってきた。
グラシー「たしか胸ポケットに……あった、これだ」
マリー「それって……私たちにも配られてたよね」
グラシー「ああ、これで生きてるか死んでるかがわかるんだ、これを一旦入り口に戻るぞ」
エルメス「まったく、私を頼りたくないのか?」
エルメスはグラシーから強奪して、颯爽と入り口に行った。
マリー「……実は働きたいのかな」
グラシー「さて、戻るまで待機かな」
そして暗くなってきた、夜の森は少し怖い、モンスターがうじゃうじゃいるからな。
マリー「帰ってきたな……さて、どこでキャンプを張るんだ?」
エルメス「人って光に敏感なんだろう?」
グラシー「だな……まさか、火を使わないのか?」
エルメス「火を使わないと水を沸かせないでしょ、周りにトラップを作る」
マリー「それって、通ったら心臓にぐさっと……」
エルメス「通ったら音の鳴るトラップだよ、それだと死んじゃうでしょ?」
グラシー「でも音を鳴らすものは何処にあるの?」
エルメス「……あるでしょ?魔法で」
マリー「ああー、そういう……」
私たちはキャンプの周りに蔦を巻いた。
グラシー「これで……魔法をかけるのか」
エルメス「ああ、できるだけでかい音を鳴らすんだ」
マリー「これで安眠が保証できるのね」
エルメス「じゃ、二人は寝てていいよ?」
マリー「一緒に寝ないの?」
エルメス「モンスターが来た時、対処できないでしょうが」
グラシー「じゃ……お休み……」
グラシーは地べたで寝た、葉っぱぐらい敷いたらいいのに。
マリー「……私も寝るよ……お休み……」
私は一日走り回ったおかげで、すぐ寝れた。
エルメス「……誰か来たな」
エルメスは獲物を見つけたらしい、颯爽とその音が鳴った場所に行ったらしい。
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