23話 3日間のサバイバル
ベアトリス「……起きて、起きてってば」
マリー「ん……どうしたの……?」
ベアトリス「この時間から王国に向かわないと……間に合わないけど……」
マリー「まさか、寝坊したってわけじゃないよね」
グリーン「今日の朝ごはんはどうしましょうか」
マリー「食ってからじゃ……間に合わないよね」
ベアトリス「飛んでいくんだったら間に合う……」
マリー「軽く摂れる物を作って頂戴」
グリーン「かしこまりました」
そして私はグラシーたちを起こしに行った。
マリー「おっはよー!!」
グラシー「ん……あ……おはよう……」
エルメス「すやぁ」
グラシー「起きろこの野郎」
エルメス「ん?どうした?」
マリー「朝ご飯食ったらすぐ王国行くよ」
エルメス「……何かあったっけ」
グラシー「たしか……試験だ!」
エルメス「こんな朝早くから行くのぉ?」
マリー「そうだよ!?早く朝食を食べるわよ!」
私は急いで朝食を食べた、その日は目玉焼きだった。
マリー「さて、早く飛ぶわよ!」
エルメスがもたもたしていた、何もたもたしてるんだろう」
グラシー「……早くしろー……鎌でかいな」
マリー「そうなんだよねー、コンパクトにしたいけどね…」
エルメス「わた……わた……」
マリー「早くしろー、自分の羽でも持ってんのかー」
エルメス「待たせたね!」
そして私たちは急いで王国に向かった。
マリー「ギリギリセーフだぁぁぁぁ!!!!」
ベアトリスは先回りしていた、テレポートを使えるんだった。
ベアトリス「あと30秒、遅かったら受けれてなかったね」
マリー「……あれ、グラシーとエルメスは?」
ベアトリス「あそこに突き刺さってるね」
急に止まったから、そのままの勢いで壁に突き刺さった。
マリー「横からフンフン言ってる人いるんだけど、大丈夫?」
ベアトリス「……腹筋鍛えてる、なんでこの時でも筋トレなのよ」
グラシー「ふぅ、頭割れそうだったな……」
ベアトリス「なんであんたはほぼ無傷なのよ、エルメスはどうした」
グラシー「あのままでいいでしょ、足が地味に動いてるけど、多分男どもを誘ってると思う」
ベアトリス「今すぐ止めなさい」
そしてエルメスをグラシーが引き抜いた時、どこかから声が聞こえてきた。
ベアトリス「おっと、さいならー」
マリー「そっか、ベアトリスは運営側か……」
エルメス「あうー……誘ってたのにぃ……」
グラシー「こら、やめなさい」
そして、ベアトリスが舞台に立った。
ベアトリス「えっとー、皆さんが怪我なく、頑張れますように……」
マリー「……学校の遠足の言葉か?」
グラシー「だな……」
みんな呆れているが、一部の人にはぐっさりと刺さったらしい。
エルメス「キィィィィ」
グラシー「今ここで癇癪起こしたらダメだぞ、エルメス」
そして言われたのが、3日間、一人も欠けずに生き残るっていう事だった、森の中には魔物もいるということで、死ぬリスクがある上に、仲間以外、全員敵というルールだった。
マリー「多くないか?この数相手しないと駄目なんでしょ?」
エルメス「血を吸ったらだめなんでしょ?純潔は奪っていいんでしょ?私最強だな」
グラシー「血は死なない程度で吸ってもいいと思うよ、殺す事と再起不能以外、何やってもいいっていうルールだし」
マリー「……じゃ、待機場所にいきますか」
私たちは森の中に入って、待機場所に向かった。
マリー「これアナウンスどうするんだろうね」
その時、上から声が聞こえてきた。
アナウンス「では……S級認定選抜試験開始!」
その声とほぼ同じ時に、周りから声が聞こえてきた。
マリー「まさかだけどさ……近くにいる?」
ベアトリスの声が上から聞こえてきた。
ベアトリス「マリー聞こえてるぅ?」
マリー「……は?」
その時、嫌な感じがした。全身、嫌な予感が凄いする。
マリー「どこかに退避する場所は……」
森の中だからあいにく身を隠す場所がいっぱいある。
エルメス「上に参りまーす」
グラシー「えっちょ……」
マリー「おわぁぁぁぁ!?!?」
周りから見た私たちは、魔物に連れ去られる人に見えていたらしい。
冒険者「うわぁぁぁぁ食われるぞぉぉぉ!!!!」
エルメス「まぁ……食うけどさ……男も女も」
グラシー「それ性的の?」
エルメス「もちろんだよ?」
マリー「でも、そばまで来てたんだ……」
エルメス「だね……恐るべし……」
グラシー「でもなんで助けたんだ?」
エルメス「一人欠けずにって言ってたでしょ……それに、襲うのは女騎士だけなの、ゴリラは興味ないの」
グラシー「男の事ゴリラって言うんだ……」
マリー「あながち間違ってないな」
そして私たちはこの後地獄を見ることとなる……
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