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ロストカラーズ  作者: あすか
第二章 魔王城防衛
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第44話 充実した日々を送ろう

「お前さんがシオンかい? 面白いもん作らせてくれるって話だが?」


 ある日、トオル達が連れてきた一人のドワーフが会うなりそう言った。


「シオンの旦那。こいつが儂が言ってた鍛冶師なんじゃが……」


 コイツがダナンの知り合いの優秀な鍛冶師か。


「確かに面白いものは作らせてやりたいんだが、実はまだ工房の準備も何も出来てなくてな。建築から始めないといけないんだが」


「それも俺に任せればいい。材料はあるんだろう?」


「材料は鉱山もあるからある程度揃えられる。必要なものがあれば、どんどん言ってくれ。全力でサポートする。ただ、サポートできる人数が少ないが……」


「かまわん。俺と弟子で十分だ。それからダナンもおる。よし、早速案内せい!」


 そう言ってさっさと歩き出す。案内はダナンに任せることにした。


 残ったのは俺とトオルだけだ。


「これで……ようやく最低限の物作りができるね」


「ああ、まずは建物の建築だから、本職の鍛冶とは違うけど……大工関係なら指示があれば、村人にも出来るだろう」


 まずは家造りしないと住む場所がない。


「トオルは? これからどうするんだ?」


「今回はドルクさんを連れてきただけだからね。また旅に戻るよ」


「流石にドルク“さん”なんだな。でも戻るってもダナンは連れて行かれたよ?」


「流石の僕もあの人に“くん”は付けれないよ。と言うか年上の男性には基本的には“さん”で統一してるんだよ?」


 トオルなりのルールがちゃんと存在していたようだ。


「そういえば大学の先輩にもさん付けしてたな。忘れてたよ」


「そう言うこと。でダナンさんはドルクさんを紹介するために一緒に活動していたから問題ないよ。こっちで働いた方が役に立つと思うし」


「今はドワーフ王国にいるんだよな? いつまで続けるんだ?」


「ドワーフの技術者を何人か引き入れるまでかな。そんなに長くはないと思うよ」


「そっか……ソータの紹介人の方は?」


「そっちは厳しいかも。どうやら森に住んでいるみたいだから、今回の旅では諦めようかと思うんだ」


「今回はキャンピングカーで行ける範囲だけの旅って話だったもんな」


 正式な旅じゃないため、車が走れる場所しか行動しない約束だった。


「だから、もう少ししたら正式に戻ってくるよ。色々と珍しい物もあるみたいだから、お土産を期待して待っててよ」


 そう言ってトオルは転移して戻って行った。仕方がないので俺はドルクを追いかけることにした。



 ――――


「遅いぞ! なにしとった!」


 ツヴァイスに到着するなりドルクに怒鳴られた。


「えっ? 待ってたの? ダナンに任せたつもりだったんだけど……」


「バカもん! ダナンじゃ異邦人の知識がわからんじゃないか!」


「いや、まずは場所の確認が必要だろ? それからだぞ?」


「場所ならここでええわい。だから早う! 俺に知識を!」


 おおう、こいつの知識への欲求は半端ないな。


「ドルク様……少しこちらへよろしいですか? お連れの方もご一緒に」


 突然、ルーナがそう言ってドルク達を連れて行く。ん? 一体どうしたんだ?



 ――――


 数分後、少し怯えた感じでドルク達が戻ってきた。


「あの、シオンさん。俺達に今後の説明をしていただけないですか?」


 一体何があったんだ!? 俺はルーナを見た。


「シオン様は城主です。そして今から作る村の領主、いえ王となる人物でございます。それをいくら此方がお呼びしたとはいえ、こうもぞんざいに扱われては、こちらの面目が立ちません」


 どうやらルーナから言葉遣いや態度について、注意されたようだ。別に俺は気にしないけど……まぁ体裁ってのがあるから仕方ないか。


「ま、無理に敬語で話そうとしなくても構わないよ。本当は敬称も必要ないんだけどね」


「いや、俺らもドワーフ王に向かって呼び捨てはせん。新しくここに住むのなら、ここの王にも礼節を用いるのは当然のことじゃった。興奮して調子に乗ってたわい、すまん。じゃが性分での……言葉だけは崩させてもらう」


 がははと笑ってドルクは言った。ルーナは少し眉をひそめたが、先ほどと違ってこちらに敬意は払っていると分かったのか、特に何も言わなかった。


「ああ、言葉遣いはそれで構わない。じゃあ色々と打ち合わせしようか」



 ――――


 その日からドルクとダナン、そしてドルクの弟子たちの手で村づくりが進んでいった。


 まずドルクとダナンには飴を舐めさせ、本を読めるようにした。数の問題で、弟子たちには飴はなしだ。飴が無くても日本語が解る人も増えてきたので、飴に頼らずに日本語を学べる環境を作っていこうかと考えている。


 二人はまず日本の教材を読みふけった。建築関係から機械関係、金属加工などこちらが持ってきた物作りに関係した書籍を全て読破する予定らしい。電子書籍も含めると百冊くらいある。それをただ読むだけじゃなく、理解しながら読まないといけないので時間がかかる。


 その間弟子たちは材料集めだ。村人たちと鉱業に勤しんだ。鉄や石灰が大量に必要だ。採掘所はフィーアスの鉱山だ。採掘自体は魔法で行うので地球のように重労働ではない。採掘した物は片っ端からツヴァイスに送る。


 送り方として、その時だけは旅からトオルを呼び出してゲートを開いてもらう。採掘した物はゲートに向かって片っ端から投げ入れる。おかげで今はツヴァイスの平原に資源が乱雑に置いてある。


 鉄や石灰だけじゃない。ツヴァイスには伐採した木や石、粘土なども大量に準備されていた。



「さて、それじゃあやるかの」


 建築関係の本を読み終わったドルクとダナンが張り切っている。

 二人の魔法は金と茶、属性は違えど二人とも錬金魔法だ。材料さえあれば、工程を無視して頭で描いたものを完成させることができる。

 知識を手に入れた二人なら、材料があれば地球の家を作ることも可能だった。


 二人が魔法を使うと、乱雑に置かれていた資源がなくなり、そこには立派な家が建っていた。その光景はまるで錬金術のアニメを見ているようだった。

 しかも外装だけじゃなく、中身もしっかりしていた。二階建て、キッチン、風呂、トイレ、水道がついた地球ではありふれた一軒家だ。俺が住んでいた家と遜色がない。


 正直風呂やトイレが付いていても……と思ったが、水道から水もお湯も出るし、トイレも水洗だった。ってか、下水道も設置してないのにどこに流れているんだ?

 キッチンも日本で使われている一般的なシステムキッチンだ。作業台や流し、コンロから火もでる。そして極めつけが冷蔵庫だ。中身は空っぽだが冷えてる。正常に稼働しているようだ。

 そして部屋の入口のボタンを押すと明かりがつく。


「お、おい、どうなってるんだ一体?」


 家が出来たのは錬金術の能力だとしても、他の説明が付かない。


「家その物を作ったのはダナンの魔法だ。茶色は地面や資源を扱うのに適しておる。中の細かいところを俺がやった。細かい作業は金の方が適しておるからな。コンロや冷蔵庫、水道、明かりにはそれぞれ魔法結晶が使われておる。電気の代用じゃ。流石に電気を作るのにはまだまだ知識がたらんでの」


 コンロには赤の魔力結晶、冷蔵庫・水道には赤と青の魔力結晶この二つの組み合わせで温度調節が可能になるらしい、明かりには黄の魔力結晶が使われているらしい。それがそれぞれを手に持ってイメージしなくても、スイッチや蛇口を回すことで稼働するらしい。冷蔵庫のみ常に稼働し続けているようだ。


 全部でかなりの魔力結晶を使ってそうだが、家の中に配電盤のようなものがあり、そこに赤・青・黄・緑の魔力結晶を一つずつ設置。そこから送魔線という魔力を送る線を利用して、水道やコンロ、冷蔵庫などに結晶の魔力を送っているそうだ。緑の魔力結晶は送魔線を利用するのに使用しているらしい。


「じゃあこの配電盤……電気じゃないからおかしいな。配魔盤って名前にしようか。ここで魔力を補充すればずっと使い続けられるのか?」


 俺がそう言うと、ドルクがちっちっちと人差し指を振りながら答えた。その仕草がちょっとウザい。


「甘いですぜ旦那。家の外の屋根を見てくれませんか?」


 どうでも良いけど、俺への呼び方は旦那で固定されそうだ。敬ってはいるようだが……いいのか? まぁルーナが黙っているのでいいことにしよう。


 俺は外に出て屋根を見た。そこには……ソーラーパネル? がある。電気はないはずだが?


「地球の太陽エネルギーを利用する言うんは、本当にすごい考えじゃ。俺達もそれを見習って作ってみた。名付けて集魔板じゃ。太陽のエネルギーや周囲の魔素を取り込んで配魔盤の魔力結晶に補充を行う。これでここに魔素や太陽がある限り、手動で補充しなくても、ずっと稼働し続けることができる」


 どうじゃ! と二人はドヤ顔でこっちを見ている。うん、これはドヤ顔していい。


「ああ、スゲーよ。ここまですごい家を建ててくれるとは思わなかった」


 俺は素直に賞賛した。


「あ、でもトイレとか風呂場で使った水はどこに行くんだ? 下水道とかないだろう?」


 俺はさっき疑問に思ったことを聞いてみた。


「ああ、それは水道管の先は家の地下に空洞を作ってな。そこに流れるようにするのじゃ。そこにスライムを入れておけば、勝手に処理してくれるぞい」


「一緒にダストボックスも作っておけば、簡易的なゴミ処理場ってとこじゃな。まぁそこへ繋がる道は用意して、定期的に見回りは必要じゃがの」


 一応スライムとして嫌じゃないか、スーラに聞いてみた。

 答えは今までと変わらないから何の問題もないとの答えだった。汚水やゴミを処理してくれるスライムさんマジ感謝。


「いや、本当にスゲーよ。こんな感じの家を量産できるのか?」


「材料さえあれば簡単じゃわい。じゃが、魔力量も考えると一日に十軒が限界かの」


「ああ、十分だ。最初は家族がいる人間に一軒家。独り身はマンションや寮のような生活にしようと思ってるんだができそうか? あっもちろん自分の仕事場や家を最優先にして構わない」


 ここまで貢献してくれているんだ。自分の家を優先的にしてあげるくらいはいいだろう。


「任せろ。マンションだろうが何だろうがちゃんと勉強したわい」


 おお、頼もしい。家を建て終わったらこの二人にはなにか報酬を与えたいな。



 ――――


 ドルクが来てひと月が過ぎるころには兵士宿舎で寝泊まりする村人は一人もいなかった。


 家族がいるものは一軒家に、独り身は男女別でマンションや寮を作り、そこで暮らしてもらっている。不満が出るかと思ったが今のところ特に不満はないようだ。


 家にもゆとりができたので、トオル達に移住を希望する村人の受け入れを依頼したところ、現時点で村人は五百を超えた。そろそろ村と言える規模ではないかもしれない。町って言ってもいいかな? ってか村と町の定義ってなんだったけ?


 もちろん何件か空き家も作っている。だから急な移民者が来ても問題ない。他にも使う人間がいないが、販売店や飲食店のような家や宿泊宿、デパートのような作りをした建物も作っている。


 今はまだ何もないが、その内希望者を募り個人業も開始していきたい。


 家も落ち着いたので、俺が次にドルクに頼んだことは生活用品、食器類や料理器具の普及だった。


 この世界の食器は主に木による食器がメインだったため、陶器を作ることにした。

 ドルクに聞いたところ、この世界にも陶芸はあるようだが、一般的に普及はしておらず、上流階級の観賞用に作られるものが多いそうだ。


 まずは轆轤を作ることから始めた。地球から一つ持ってきていたので、それを元に量産した。


 最初こそドルクや他のドワーフが中心となって焼き物を作っていたが、今は焼くために必要な火が使える赤魔法が使える人が中心となって焼き物を作っている。


 火の魔法や魔力結晶を使うことによって、薪などの燃料は必要ない、窯の中の火も均等にすることが出来るそうだ。おかげで失敗も少ないらしい。

 皿やコップ、茶碗を次々と量産していく。今は個人使用が目的のため、シンプルな作りにしているが、量産が完了したら柄や形など変えて高級感を出していってもいいかもしれない。


 次に調理器具だが、元々この世界には鍋くらいしか満足な調理器具がなかった。そのため、まずはフライパンや中華鍋など全家庭に届くように作ってもらった。

 これは元々地球から持ってきたものがあったので、ドルク達職人と錬金術で量産は簡単にできた。


 あと、ついに米が収穫できたので、炊飯器を作ってもらっている。



 ――――


 半年もすれば弟子以外にもドワーフの職人も増え、ドルク達の負担も減った。ようやくドルクが集中して新しいことに取り組めると言っていた。


 農業に関しては、全く問題がなく進んでいる。こちらはヒカリが相変わらず活躍中である。毎日ツヴァイスとフィーアスの村の畑で魔法を唱えて栄養と成長促進を行っているらしい。


 最初こそ移民の数が多くて食料難になりそうだったが、ツヴァイスでも収穫でき始めると、余裕が出来はじめた。最近では加工食品や保存食品にも手が出せるようになってきている。


 また、ツヴァイスは元々平地エリア。食用出来そうな魔物の【魔素溜まり】は残しているので、サイラッドやグリン、エイミーや姉さんが頑張って狩りをしている。


 魚はフィーアスに住んでいるネーレーイス達が分けてくれる。そのため、無くはないが、量はあまりないため貴重な食材ではある。



 ――――


 旅に出ていたトオル達も正式に戻ってきた。ダナン以外の【黄金の旋風】も今はツヴァイスで狩りをメインに活動している。


 トオルはメイド研究隊と毎日色々と研究をしているようだ。

 あと、トオルやセラ達には色々な町に訪れてもらって転移登録をしてもらった。

 そのため、足らない物資があれば買い出しをお願いしている。各家庭に必要な魔力結晶や魔法結晶、足らない資源などだ。


 資金はその町の冒険者ギルドでの依頼や、赤の国の兵士から奪った鎧や剣をドルクの弟子達が手直しして、それと分からないような状態にして売却している。


 本来ならここで作った陶器や食料を売ればいいのだろうが、今はまだ混乱を招きそうなので、やってない。その内、専属の商人と交渉して卸していければと思っている。


 酪農に関しては、地球から連れてきた鶏が大量に雛を産んだ。ツヴァイスとフィーアスでは食用として無精卵を、シクトリーナでは雛を産ませるために有精卵を作っていた。


 牛に関しては流石に量産することは出来ないが、村人たちは移民前の村では酪農を行っており、ツヴァイスに移住した際に何十頭と連れてきている。

 他にも山羊や羊もおり、ツヴァイスの村でそこの村人が引き続き育てている。


 こういった感じで、慌ただしい怒濤の日々が過ぎていった。気づけば俺達がカラーズに来て、もうすぐ二年が経とうとしていた。



 ――――


 赤の国は、ようやく王都でも危機を感じるようになったらしい。村人の減少で収穫が少なくなり、税が徴収できなくなったとその領地を治めている貴族達が叫んでいるそうだ。


 食料は商人から買っているため、まだ飢えるようなことはないが、食料はどんどん高騰している。一部の商人はチャンスと思うより、危機だと感じ、王都には寄りつかなくなってきているようだ。

 恐らくあと一年以内に、赤の国は他所の国に取り込まれるだろう。そんな噂が流れ始めた。


 そして、その取り込もうとしている国は黄の国ではないかという話だ。

 最近黄の国では物資の買い込みなどが集中しており、戦争の準備をしているのではないかとの噂が絶えない。


 これらの噂は遊撃隊のセツナや、物資の買い出し中のセラ達が仕入れてきた情報だ。


 俺達には黄の国の動向までは分からないが、赤の国の内情はどこよりも正確に把握していた。


 世間の認識とは違い、赤の国はすでに滅んでいた。


 滅ぼしたのは不死王ヘンリー。

 まぁ滅んでいるとはいっても、王都自体は今まで通りだ。滅んだのは城。王宮には現在生きている人間はいない。全てヘンリーの眷属となっている。


 ヘンリーは王宮内に侵入し、バレないように一人ずつ眷属化していった。

 まもなくヘンリーは王都中をアンデッド化して新しい不死国を作るだろう。



 ――――


 俺達はとりあえず静観することにした。

 ヘンリーの戦力増加は厳しいように見えるが、所詮は烏合の衆、数だけあっても意味はないからだ。

 俺達の戦力は一年前と変わっていない。俺とトオルの二人に姉さんがサポート、城内ならルーナといった感じだ。


 ただ、四人の実力は一年前とは比べものにならないほど強くなっていると思う。

 正直なところ、前に戦った偽ヘンリーレベルなら、相性の悪い姉さんでさえ余裕で倒せる。


 ヘンリーがどれだけ強いか分からないが、ルーナに言わせると、戦闘力だけなら既に余裕で超えてるとのことだった。

 数年前にルーナが会ったヘンリーの魔力値は目算で十万くらい。そこから赤の国を取り込んで成長したとしても恐らく倍もないだろう。


 現在の俺とトオルの魔力値は数ヶ月前に三十万を超えていた。今なら四十万は超えているかもしれない。マジドーピング様様だな。


『私の魔力値は五十三万です』


 そう言える日も近いだろう。


 ちなみに魔力増強剤。俺達に魔力値を追い抜かれた所為か、ルーナも飲み始めた。そのため、ルーナも魔力値も以前よりかなり上がっている。…ってか、俺達よりも効果があったようで、より多く伸びている。

 もしかしたら飲み過ぎると効果が薄くなるのかもしれない。ルーナが正確な数字を教えてくれないから確かなことは分からないが、多分また魔力値は追い抜かれている。


 そういうことで、多分今の俺達なら誰でもヘンリー相手にタイマンで勝てるだろう。こちらから攻めていった場合は一人がヘンリーで残りが他の奴らを倒せばいいだけだ。

 だが、その場合この城の戦力がなくなるため、他の魔王が攻めてきた場合が困るのだ。シエラが死んでもうすぐ二年。流石に他の魔王も気がついているはずだ。


 ヘンリー相手ではルーナが残っていれば安心だが、他の魔王なら一人じゃ荷が重い。

 人数が足らないため動くに動けない状態だ。

 最近はセラ達やエイミー、グリンらを鍛え始めたが、ものになるまでは随分先だろう。


 ヘンリーが赤の国を完全に掌握するのが先か? 黄の国が攻めるのが先か? 俺達の戦力が揃うのが先か? はたまた他の魔王が来るのか……これからの動向にはさらに注意をしないといけないだろう。

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