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俺を犯した君の話  作者: 七賀ごふん
除け者

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23/44

#14



自分は男だから、異性を、妹を守りたいと思うのは当然かもしれない。しかし同じ男の友人を守りたいというのは、どういう感情からなのか。

隣を並んで歩くなづなを見て考えた。

もしも彼が誰かに襲われたら、すぐにでも守ってやれるだろうか。常に一緒にいなければ厳しいんじゃないか……そんな事ばっかり考えてしまう。

「なづな、あのさ」

「三尋」

話し掛けようとしたけど、その前に彼が口を開いたから留まる。


「危ないと思ったら、逃げるのが一番いいよ。俺、やっぱり非力だし……三尋を必ず守れるかは、分からないから……」


なづなの顔は真剣だった。普段ない気迫に少し怯んでしまう。でもまぁ、それもちょっと慣れてきた。

「分かってるよ。後それ、俺も同じこと言おうと思ってた」

「あ、そうなの? あはは」

彼は恥ずかしそうに頬を掻いた。一応、クサいことを言ってる自覚はあるらしい。

「よし。テスト終わったらどこか遊びに行こう! どこに行きたい?」

「おぉー、いいね。そうだなぁ……遊園地とか、思いっきり羽根伸ばして遊べる所がいい」

「OK。じゃあ、絶対行こう!」

ハイタッチして、彼と約束してから別れた。


三年生に流れる不穏は、やっぱりテスト期間も関係なかったけど。


皆テストに集中する傍ら、この間にもゲームが執行されるんじゃないかと怯えていた。

次の標的となる四組では自然と集団行動が増えて、部活など用がなければすぐに下校する生徒が増えていった。その為もあってか、しばらくゲームの話は浮上しなかった。

このまま誰も被害者にならないでほしい。そしてできることなら、こんな卑劣なゲームを考えた首謀者を見つけ出したい。


けど、やっぱりそうはならない。俺にとっては三回目。皆にとっては四回目の、凶報。


も、う、……少し。


そう、全ての教室の黒板に殴り書きされているのを、今朝発見した。けど四組の教室だけは、違うことが書かれていた。


────“次は、五組”。




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