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そして今を生きる

 婚約披露パーティでの騒動を消し去るように、結婚式は盛大に執り行われた。

 王都全体を上げての結婚式は、第一王子の結婚式よりも華やかなのではと話題になるほどだった。


 幸せそうに手を取り合う二人の姿を見守りながら、カトリーヌは満足げに微笑んだ。


「カトリーヌ、次は僕らの番だよ」

「え?」

「きみがヴァイオレッタ嬢のことを気にしなくてもいいように、彼らの結婚式が終わるまで待ったんだ。もういいだろう?」

「え? え?」

「僕と結婚してくれるね? カトリーヌ」


 カトリーヌの金の髪を一房すくい上げ、口付けを落としながらエドワードは言った。

 国民たちが総出で新たな夫婦の誕生を祝う中、カトリーヌは目の前のエドワードに釘付けだった。


 紫の瞳に射抜かれて、呼吸すら下手になったらしい。

 パクパクと口を開いて、閉じて、ようやく絞り出した肯定の返事は、城のバルコニーで誓いの口付けを交わした王子たちへの祝福の歓声でかき消されてしまった。


 けれど、エドワードの耳にはしっかりと届いていて、もう二度と離さないとでも言いたげにカトリーヌの腰に手を回し、強く抱きしめた。


(ああ、諦めなくてよかった)


 もう死に戻ることはないだろう。

 けれど、死はいつだって隣にあって、もう戻れないからこそ、この幸せな日々を後悔しないように生きなくてはならない。


 カトリーヌはエドワードの温もりを感じながら、彼をしっかりと抱きしめ返すのだった。



【完】


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