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のいんうんとどらいしひ 回復したから!

Neununddreißig―――Ich habe mich wieder erholt!

……僕は帰宅した。

黒菜は弁当の前で真顔になっていた。



「……お兄ちゃん?」

「……ら、ラーメン美味しかったなぁ〜」

「キレそう」

「……ごめん」



黒菜が口を利いてくれなくなっちゃった……。

……明日の朝か夕方には治るからいいか。



◇



さて、僕はログインした。

……そういえば砂漠にいたんだっけ。



「……では白兎くん。フィルストの森に行きたいのですが……」

「望乃? タメ口って言ったよね?」

「……フィルストの森に行こうよ!」

「(……ん? なんか若干意味違くない?)」



フィルストの森に向かおうとしていると、見たことがある気がするエルフの近くにいたリシアが話しかけてきた。



「……だ、大丈夫だったなのです? なーは……。お昼のとき具合が悪そうだったけどなのです……」

「え……? なんで知って……」

「(いや何でなーは気づいてないなのです……!? 絶対気づかれてると思ってたなのです!)」



何でこの人知ってるんですか!?

ストーカーなの!? 住所とか特定してない!?



『……重い……はやく行きませんかリシアさん……』

「あ、ユーリ、ごめんなのです」



◇



……さて、砂漠からいつもの村まで戻ってきた。

すると、望乃とリリィが装備を変えるとのことだ。



「……で、本当に大丈夫なのです? 辛(つら)いのは分かるけどなのです……」

「……本当に何で昼のこと知ってるの……? 怖……」

「……か、かくかくしかじかなのです!」

「何が……? 怖いよこの人……」

『……リシアさん? 本当にかくかくしかじかで伝わると思ってるんですか……?』



かくかくしかじかで伝わるなんて……漫画や小説じゃないんだから()。

……え? 僕も何回か使ってる? はは。



「……はぁ、配信してなくて助かったなのです……わ、わーは……! 上むr」

「白兎、この服どうかな?」

「似合っていr……に、似合ってるかな白兎くん……」

「(あーもう! ……待って待って仮にも部外者のわーの前で白兎の本名言っちゃってるなのです!? 配信してなくて助かったなのです!)」



にんじん さん

武器 祝福の聖杖 ★50

頭装備 聖者のスヌード ★50

上半身装備 聖者のスカプラリオ ★50

下半身装備 ―――

靴 龍鱗のロングブーツ ★40

☆装飾品 磔のペンダント ★40



望乃は白を基調とした、ネックウォーマーを付けた僧侶って感じだ。



八角 さん

武器 劫焔の剣 ★50

頭装備 魔蝕のフード ★60

上半身装備 小細工のチュニック ★30

下半身装備 赤霧のスカート ★40

靴 ムーンブーツ ★50



リリィはThe、冒険者といった服装だ。



「白兎くん、似合って……るかな?」

「おぉ」

「な、なにさその反応は……似合ってるかだけ……言ってほしい……よ」



これはおぉだろ(誰に向かって言ってる?)。



「似合ってるよ、RPGの女僧侶って感じで可愛いと思う」

「……な、なんでそういう言葉をすっと……!」

「(……なーはどうしたなのです? 敬語どこいったなのです? なんで急にラブコメみたいになってるなのです?)」




「……ところでリシア、今なんて……」

「ん、んんっ! ……わーは! 上m」

「白兎。……私はどう……かな……?」

「似合ってるよ、ファンタジー作品の主人公みたいで、かっこかわいいと思う」

「えへへ……」

「(んもぉーっ! このままじゃずっとわーが不審者なのです!)」



◇



さて、森へと出発した。

森に入ると、空から妙に粘っこい雨が降ってきた。



「……待ってなんか臭くない?」

「……ローゼが出たあとのトイレみたいな臭いする」

『おぇ……』



……え、ローゼさん……そんな……? ……お花摘みの後に……え、本当に「誤解だ少年。誤解だから落ち着いてくれ、リリィの真っ赤な嘘だから。誤解だ。本当に誤解だから何も考えないでくれ。私が出たあとは薔薇の香りがするから」?



「……そんなトイレの話はどうでもいいなのです。……元凶が空にいるなのです」



No165 ロイコジテレッケン 無属性

gen. sp. 宿蝸龍

魔綱孤龍目 Leucositärecken

口は退化しており、食事はしない。カタツムリを見かけると駆け寄り、芽である色鮮やかな鱗を呑ます。

生息地:森林



No165+ ロイコシェッセン 無属性

gen. sp.  喰禍龍

魔綱孤龍目 Leucoschessen

宿蝸龍の完全に成熟した個体。森林の空を飛び回り卵入りの透明な糞の雨を降らす龍。森の空に生きとし生けるもの全てを喰らう限り、その空で光り輝く。

生息地:森林



……汚っ!?



「シャ○ルとネ○とバ○ル(う○こ爆撃機)とジ○ー(ゴ○ヤ)を混ぜたみたいなやつなのです。まぁ弱いなのです」

「物凄く生態系を破壊しそうな生物ですね……?」

「(……あれ? 敬語使ってるなのです?)」



しゃ……釈迦? とネギ? ……あと何だって?

それが何で生態系を壊す……?



「……やつはとあるカタツムリに寄生して数を増やすなのです。まぁ特に危険でもないなのです」



……まーたカタツムリくんが使えない。

無能かな? 無能なカタ(ツムリ)。『言いすぎやろ!』



「……まぁ、言ってもあいつ高空域を飛んでるだけなのです。勝てるけどめんどくさいから無視が一番なのです」

「……勝てるんだ」



◇



森を進むと、一般的な自転車くらいの大きさの鶏が現れた。



『クックアドゥードゥー!!!!!!』

「うるさっ!?」



No021+ ラウドクッカー 無属性

Gallus gallus cuckadoodledoo

鳥綱キジ目キジ科ヤケイ属

歴戦のクッカドードー。窓ガラスが割れるほどの爆音を放つ。微妙に肉が不味い。

生息地:雪原を除く陸上



鼓膜が破れそうな轟音が森に響いた。

……近くに雷でも落ちたかと思うくらいの音だ。



「……ラウドクッカー……やかましいだけの鶏なのです。うるさい以外はそこそこ弱いなのです……盗楽土!」



リシアの右手に、地面の土が吸い込まれる。

リシアはマ○オが帽子を投げるかのように土を投げた。



鶏は死んだ。即死した……。



「……手応えがないなのです」

「戦闘狂……」

「失礼なのです」

『……リシアさん、事実かと』



さらに森を進んでいると、またモンスターが現れた。



No034 オソイノシシ 無属性

Hylochoerus lentus

哺乳綱鯨偶蹄目イノシシ科モリイノシシ属

思ったより遅いイノシシ。なんでこんなのが生き残ってるのかと言いたくなる足の遅さ。

生息地:森林



「邪魔なのです」

「……」


リシアはイノシシに右手を振りかざした。

イノシシは死んだ。即死である。



……さらに森を進む。

モンスターが現れた。



No045 ミノタウロス 無属性

Bos minotaurus

哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ウシ属

二足歩行のウシ。上半身に対して下半身は貧弱。

生息地:草原、森林



「面倒なのです、興疾風!」

「……」



リシアは右手に風を纏い、扇がれた風でミノタウロスは死んだ。勿論即死だ。さ、さらに森を進む……。

モンスターが……。



No095 ケンタウロス 無属性

Centaurus centaurus

哺乳綱六足獣目亜人科ケンタウロス属

多分ウ○娘の一体。こんなレースは初めて(困惑)。

生息地:草原、森林



「……邪魔」

「蹂躙やめよう!? ねぇ!? 可哀想だよ!?」

「弱いのが悪いなのです」

「怖いよ!?」

『リシアさんといい勝負するのなんて数える程しかいなさそうですけど?』



勿論ケンタウロスは死んだ。即死である。

みんな死ぬしかないじゃない!



◇



……森が開けてきて、集落のような場所に着いた。

しかし、人……というかエルフの気配はない……。



『……ここが、エルフの里です。……はぁ、二度と寄らないって誓ったのに……』

「……で、そのエルフはどこなのです?」

『……えっ何でいないの? 怖……!?』

次回:エルフの村だってさ

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