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ふぃーあうんとつばんつぃひ 闇のドラゴン

Vierundzwanzig―――Dunkelerdrache”Schwarkgraf”

「……お出まし……ですか……」



No197 シュヴァルクグラフ 闇、土属性

Nobilisdraco tenebrae 黑境龍

爬虫綱六足龍目西洋龍科貴龍属 Schwarkgraf

一部の骨が露出するドラゴン。尻尾が斧のような見た目となっている。壊死を操る。

生息地:草原、森林



「正体不明のモンスターが来るまでに倒す……! 総力戦だ……!」

『……あの……!? 総力戦と言いながら、なんで我を出さないんですか……!?』

「あ……レーゼは最終手段だから……! どうせこいつより強いでしょ!?」



レーゼには凄いピンチになった時とかにお願いしようかなと。



『な、なる……ほど……? ……いや、尚更何で最初から出さないんですか……?』

「……おもんなくなりそうだから」

『……戦闘狂か何かですか……?』

「リシアと一緒にしないでほしい」



……どうせ、本人はわーは戦闘狂じゃないなのです! とか言うんだろうが……。戦闘狂でしょ。



……さて、そのドラゴンを見る。翼や背中など、所々骨のようなものが露出してはいるが、ほとんどかっこよくて黒い正統派なドラゴンだ。



『ギアァァァオ!!』



甲高く、太い咆哮。

……見た目にしては少しかっこ悪いが、まぁ及第点はあげよう(上から目線)。



「シャイン!」

「ウェーブ!」

「フレア……ブレード!」


巨剣(ビッグソード!)

『プフィルジヒ・シュタッヘルシュヴァイン!』

『……ぅ、穢れ(Unrein)た棘(Dorn)……!』



一斉に魔法を放った……が、少しも怯んだ様子はなく、反撃で尻尾を振り回され、吹き飛んだ。


さらに、ドラゴンの口から黒い霧のような息が出て、その息はゴポゴポといいながら破裂した。



「ぐあっ……」



破裂した息の一部に当たり、その当たった箇所がぐあっと痛くなる。……だが、少しすると痛みは引いた。



『……おそらく威嚇攻撃です。本気ならもっと酷い攻撃をしてきてます……』

「……ドラゴンって怖」



ドラゴンは恐ろしいなぁ……。

……まぁ、威嚇に怯むような人はいないので、皆もう一度武器を構えた。



『ギアァァァァァァァァ!!!!』



威嚇に効果がなかったことを悟ったのだろう。ドラゴンは先程よりも大きい、耳がキンとする咆哮を上げ、空を飛び始める。耳が物理的に痛い。



「……シャイン!」



僕はドラゴンの目に向かってシャインを放つ。

バルス!!!


……ドラゴンは墜落しかけたが、もう一度飛翔し始めた。やはり何もかも決定打に欠ける。



ドラゴンは目つきが鋭くなり、右前脚と鼻が少しずつ膨らみ始める。



『まさか……ヤツの必殺技……腐血(Blut)集約(einigkeit)……! 体の一部分に血を集めるので、そこを狙って攻撃しましょう……!』

「よくあるゲームのヒントかな?」

「しr……ゆきうさぎくん、これゲームですよ」

「そうじゃん、忘れかけてた」



……ドラゴンは右前脚と鼻が、毛細血管が一本一本浮かび上がるほどパンパンに膨れ上がり、バカでもどこを狙えばいいのか分かりやすくなった。


……しかし、このドラゴン、急にブs……かっこ悪くなったな……。鼻が腫れてるようにしか見えない。


それに、この状態でどう攻撃に繋がるのだろうか。血を集めた部分で押し潰したりするのか? だとしたら弱そうだが。



『この状態は魔法よりも物理の方が効果は高いです!』

「リ……は、八角とシア! 任せたよ!」

『……ぅ、うぁ……ぁ……』

「シア? 溶けてるよ?」

「八角……? あ、私か」

「本当に何で八角って名前にしたの……?」



『……(Blut)(schwert):(saugen)……!』

「フレアブレード!」



FXで有り金溶かしてそうな顔のシアと、プレイヤーネームを変えた方がいいリリィがドラゴンの鼻をぶっ潰した。ドラゴンの膨らんだ鼻が破裂し、血が飛び散った。


ドラゴンは叫びながら墜落し、もがき苦しんでいる。

ドラゴンの右前脚が縮み、その瞬間鼻からブシャッと出血した。とてもグロい。



「……シャイン!」



……とてもグロいけど、一応チャンスだ。その隙に魔法を放つ。効果があるかは分からないが……。


……ドラゴンは、翼からボキボキとえげつない音をたてながら起き上がり、空に向かって咆哮する。



『ギアァァァァオ!!』



その後翼を広げ、口の横から息が漏れる。

翼は爪の途中から曲がっていて、飛べるのか疑問なところだ。



『あ、あれはまさか……救世(kreuz)の夢(ostern)……!? 解除と同時に死ぬ代わりに、解除までの間は全ての力を使い暴走する……ヤツの最狂の必殺技……』

「必殺技って二つあるの……?」



ドラゴンの息がドラゴンの全身を包み込み、その息が見えなくなった頃には、黒いモヤを纏ったドラゴンが。足元がおぼつかず、よく見れば痙攣している。



『……ヤツはドーパミンやアドレナリンで痛みや疲労などをゴリ押して、絶対に相手を倒そうとしている状態です。攻撃を全て回避してください』

「なんなんだこの生物……」



つまり、今現在ドラゴンは……脳内麻薬キメてるってこと!?


最高にハイッてやつだアアアアアハハハハハーッ!



『……しかし、やけに必殺技を撃つのが早いような……? 何かあったり……あ、いえ。我の考え過ぎ故の独り言です』

「絶対当たってる感じのソレだよね……!?」



不穏なこと言わないでレーゼ。多分当たってるから。

……もしや正体不明の何かなのか……?



『グオゥッエアァッアゥッアアォアア!!』

「!?」



先程よりも更に大きく、低い咆哮が聞こえ、ドラゴンを見ると、目の焦点がおかしく、鳴き声も異様になっている。薬って怖いね。



『……ご、ご主人……! シアが泡吹いて気絶しました……!』

『あわ〜……』



泡だからか、あわ〜とか言いながら気絶しているシアをしまう。……まだFXで有り金溶かしてそうな顔してるよ……。




ドラゴンは前脚を思い切り地面に叩きつけることを繰り返す。地響きが物凄く、立っているのも難しい。


……さらに、翼の爪を一本引きちぎり、投擲武器として投げてきた。グロいし怖いよ……!? もう死ぬから〜でえげつない事してる……!



「う、うわ……」

「き、気分が悪くなって……きま……クる……う、うぷ……」

「脳のネジぶっ飛んでるどころじゃない……」



本当にそうはならんだろ。いくら痛覚を上書きするくらいハイになってたとしても……。



ドラゴンは更に、引きちぎってない方の翼からも爪を一本引きちぎり、その爪に息を吹いた後振り回し、また投げてきた。怖いよこいつ。



「大暴れだ……いや、本当にどうなってるの」

『あ、あの……もう見たくないのでしまってくれませんか……? 何でもしますから』

「ん? 今なんでもって……」



ライをしまっておいた。

……あ、勿論、なんでもと言われても何かをする気は無いよ?


……やっぱりおっぱ……あ、いやなんでも。

兄って意味だから。黒菜から見ての僕。うん。



「……白兎、(かわ)せばいいの? ならいい方法があるよ。とある漫画の主人公がやってたこと」

「え!? 何!?」

「逃げるんだよー……ス○ーキー」

「えっ待っ……リリィ!!?? 本気で逃げないで……!?」



リリィは恐らく全速力と思われる速さで逃げていった。……まぁ、確かにそれが一番いいか……? そう思いかけた瞬間、ドラゴンはドテッバタッとリリィに向かって走り出す。



「あっ逃げるのダメそう」

「リ……八角さん……南無です」

「君らは友人を見捨てるのか……?」



……少しすると、リリィが戻ってきた。その後ろにドラゴンが付いてきている。



「……はぁ……っ……はぁ……っ……はぁ……」



わぁリリィが滅茶苦茶息切れしてる……! どんだけ本気出してたの……!?



そんなことを気にしていると……ドラゴンが膝……肘か? から崩れ落ちる。あまり力も残っていないようで、首もドザッと地に落ちた。



『ギアアアアアアァァァァァ!!』



ドラゴンは、悲鳴にも聞こえる咆哮を上げ、動かなくなった。断末魔というやつだろうか。



「……なんか、呆気ないというか……」

「はぁ……っ……言ってること……戦闘狂じゃん……はぁ……っ」

「違うよ!? ……ドラゴンって、もうちょっと苦戦する感じかと思ったんだけどな……」



そんな話をしていた時だった。


空の上から、黒い大きな影が見える。

とても大きな翼から、塵のようなものが降り注ぐ。



No175 ■■ス■リー■ ?属性

Incertusdraco sp. ■龍

魔綱仮龍目仮龍科■龍属 r***tr*ð

Þetta er stríð. Þetta er örlög.

Samþykkja endalok eyðileggingarinnar.

Sigrast á þeirri óheppni og breyta henni í styrk.



モンスター図鑑から何故かこのページが破れ、ひらひらと舞った。

な、何語……? 僕は別に言語に詳しくはない……。

次回:赤くない壊凶化

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