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魔王さまの実況チャンネル ~その時魔王さまは思った。そうだ、配信しよう~  作者: ぢたま
一章 魔王さまによる迷宮《ダンジョン》ぶっちゃけ解説
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一章 魔王さまによる迷宮《ダンジョン》ぶっちゃけ解説 - 18 - 配信終了

一章 魔王さまによる迷宮(ダンジョン)ぶっちゃけ解説 - 18 - 配信終了


「『迷いの森の迷宮(ダンジョン)』の方がいい……って書き込みけっこう多いね。実は俺も迷ったんだよね。街から少し離れた場所に創られた迷宮(ダンジョン)で、『狂王の迷宮(ダンジョン)』と違ってかなり本格的なものだ。

 本来の目的の一つである、冒険者を育てる迷宮(ダンジョン)という意味では間違いなく最高の迷宮(ダンジョン)の一つだろう。少なくとも、冒険者なら一度は攻略すべき迷宮(ダンジョン)なのは間違いない。

 でも、それでも俺が『迷いの森の迷宮(ダンジョン)』ではなく『狂王の迷宮(ダンジョン)』を選んだのは、その果たした役割が『狂王の迷宮(ダンジョン)』の方が大きいと思ったからなんだ。だからなんなんだと書かれようと、変える気はないよ」


 コメントは相変わらず熱くなっており、視聴者それぞれの拘りが見て取れる。

 それが分かっているからこそ、魔王バランも一切ゆずらない姿勢を貫いた。

 わがままでいい。いや、寧ろここはわがままを貫かなくてはならない所であった。


「おっ次の質問きたね。この先、迷宮(ダンジョン)はどうなるでしょうか? まぁ難しい質問きたね。今現在の技術で未来の予想をしたとしても、それは今の技術内で出来る範囲の予想でしかなから、そういった予想にはあんまり意味ないんだよね。そんなの仕事放棄だって書いてるけど、まぁその通りなんで、一応俺なりに予想しとくよ。ただまず当たんないから、そのつもりで聞いてくれ」


 ここまでの流れとは明らかに違う質問を拾い上げたのは、もちろん魔王バランの中に引っかかるものがあったからだった。

 若干言い訳めいた前置きをした上で、魔王バランは話し始める。


「一つは、無料放送で映像を流したように、迷宮(ダンジョン)攻略そのものを視聴者が完全に安全な所から見学するような、エンターテイメント化する流れだね。これは、多分他の配信者も始めるだろうし、冒険者自身が配信することも増えるんじゃないかな。

 もう一つありえそうな流れとしては、迷宮(ダンジョン)の最下層まで安全な見学通路を創って、魔物の生態や冒険者達の行動を観察できるようにすること。

 いわば迷宮(ダンジョン)を動物園みたいにすることだね。今の迷宮(ダンジョン)建設技術があれば、不可能じゃないと思うんだ。どちらも近未来予想だけど、リアルに考えられる範囲じゃこんな所だと思う。

 今の質問への答えは、こんな感じでいいかな? いいよ、いいよ、手抜き感ある……まぁ、しょせん今の延長線上で考えるしかないからね。ある程度の手抜きは認めてくれないと、やってられないって話だよ」


 魔王バランは話しながらカメラの向こう側にいるスタッフの方を見ていた。

 どうやら、何か指示がでたらしい。


「色々質問来てるけど、時間なんだってさ。延長しろって言われても、俺一人ならともかく、このチャンネルはスタッフで動いてるから、そうもいかないんだよ。わかってくれ。

 魔王のくせにとか書いてる君。スタッフがいなけりゃ、チャンネルそのものが成り立たないことくらいは分かるよね? それと、魔王だからって面白い配信ができるわけじゃないってことは覚えといてくれ。

 まぁ、それはともかく、次の配信の予定を話しとくね。色々考えたんだけど、次回は『勇者の真実と闇』でいこうと思う。今回以上にぶっちゃけネタで満載になる予定だから期待しといてくれ。

 それと、今回の配信で触れなかった部分に関して、少しメルマガで流すつもりだから読みたいやつは読んでくれ。それじゃ、次は十日後かな?」


 カメラの向こうにいるスタッフに確認する。


「間違いないようだね。ということで、十日後またあおう。じゃあね」


 この瞬間、画面は魔王バランの映像から何処かの迷宮(ダンジョン)の入り口を写した写真に切り替わり、アンケートがでてきた。

 しばらくして、アンケート結果が表示された後、配信は完全に終了した。


< 一章 了 >


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