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ダンジョンで金貨を稼ぐ  作者: 地下水
11/11

エピローグ

誤字を訂正しました。

 バッレクはそれからもダンジョンで一人、日銭を稼ぐ日が続く。

 天性の勘の良さと、目の良さを活かして、宝箱を見つけることもあった。

 こつこつとお金を貯めた。目標額まで貯まったので、引退して田舎に帰ろうとしていた。

 妹の為にお土産を沢山買ってやろう。何がいいかな。 


 そんな風に浮かれて自分の事だけを考えている時に、命の恩人である太っちょのダニーが困ったことになっていると聞いた。

 一人娘のタニアが重病になったと聞いた。治療には莫大な費用がかかり、ダニーの給料だけではとても治すことができない。ダンジョンから助けてもらった恩がある。自分の貯金と天秤にかけて少しだけ悩んだ。少しだけ……だ。バッレクの貯めたお金、全てを足せば治療できることが分かった。ダニーに援助を申し出ると泣いて喜んでくれた。「以前助けてもらったお礼です。気にしないで」と言った。決して強がりではない。


 無事にタニアの容態は回復していき、再びダニーの家族は笑顔が戻るようになった。

 また一からお金を貯める決心をした。中々宝箱は見つからず、目標の金額を貯金するまで3年かかった。バッレクは20歳になっていた。

 思えば12歳から家を飛び出し、がむしゃらに生きていた。

 疲れた。長かった。ようやく夢が叶う。

 

 その後、バッレクは田舎に帰り、幸せに暮らしました。






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