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太宰府天満宮 一

※この物語はフィクションです。実在の人物や団体、寺社仏閣などとは関係ありません。

もし、面白いと感じて頂ければ、ページ下部にある《投票!!》のクリックへのご協力お願いいたします。



「こうやって見ると、太宰府天満宮ってほんとに長い歴史があるんですね」


 太宰府天満宮の歴史を紹介するパネルを見ながら感慨深く呟いた。

 私の言葉に、同意するようにうんうんと頷く燐と霞。


「そうですね。豊臣秀吉が天下統一を成し遂げていなければ、また違った太宰府天満宮になっていたかもしれませんね。彼が大名である小早川隆景に造営を命じた事で、今の本殿ができましたから」


 なるほどね。様々な人物が関わって歴史は紡がれるってことやな。本殿の写真パネルをまじまじと見る。

 本殿は、今百二十五年振りの改修工事中やから、実際に社殿を見れるかどうかわからんけど。

 代わりに現在は仮殿が建設され、そちらを参拝することになっているらしい。その写真パネルも設置されていた。


 問題の菅原道真公の祠廟は、この改装工事中の本殿の基礎部分に覆われるように鎮座している。

 そこは神域とされており、太宰府天満宮の宮司ですら、年に一度の大祭の時のみ近づく事を許されているそうだ。

 実際に祠廟を目視で確認することはもう不可能なのだろうか? まぁ見るの咲耶やから関係ないけど。


 正午を過ぎたので、私達は博物館を出て敷地内に併設されているレストランに入った。

 各々に注文を済ませて一息つく。窓からは、ほとりに柱が埋められている池が見えた。


 しばらくすると、注文した料理も揃い、昼食を頂く。私は宮崎地鶏を使用したチキンステーキのセットにした。

 普段食べる鶏肉との大きな違いはわからなかったが、旨味が強いようには感じた。フラシーボ効果か?

 食事を終え、皆が食後のコーヒーでゆっくりしている中、私は壬子に今後の予定を確認する。


「この後は、太宰府天満宮に向かうのですが、宮司との面会が十六時なので、すこし時間に余裕があります。太宰府天満宮へは、ここから歩いても五分程度で行けるのですが、どうせなら表参道を通って向かいたいと思うので、太宰府天満宮の専用駐車場に移動しようと考えています」


 ──へぇ、天満宮ってここからそんなに近いんや。


「ですので、参道を通って天満宮へ入り周辺の視察を行い、社務所にて面会という流れになります。宮司には、本殿の改修工事により、祠廟に納められている道真公の呪怨に影響が出ていないかの調査についてという内容になっています。調査の許可自体は、既に当家の当主を通じて得ています」


「わかりました。ありがとうございます。既に許可を得ているのであれば、気が楽ですね」


 表参道か、おそらく観光を兼ねて見て回れるように、壬子が気をまわしてくれているのだろう。

 たしかに、どうせ参拝するなら情緒のある参拝道を通って行きたいもんな。気遣いに感謝感謝。

 食後の休憩を終えて、私達は店を後にして博物館の第二駐車場へ向かい車に乗り込んだ。


 どうやら近くに遊園地があるようで、道中に太宰府遊園地の看板が見えた。

 遊園地か。ひらパーを思い出すな。懐かしい。中学、高校時代は、友人達と行ってたな。

 車はいくつかの信号に捕まりながら、十分ほどで太宰府天満宮の第一駐車場へ到着した。


 かなり広い駐車場だ。駐車場の看板を見ると、千台駐車可能らしい。広いわけや。

 駐車場を出て参道に入ると、大勢の観光客で賑わっていた。すごい数やな。

 天満宮までの参道の左右には、様々な店が軒を連ねていた。


 昔ながら土産物屋から、飲食店も様々なジャンルのお店があるようだった。

 おしゃれなカフェから趣のある食事処まで、食べ歩きよさそうな参道だ。

 中でも目についたのは、「ふくや」という明太子の茶漬け専門店だった。


 以前に動画で見た太宰府天満宮の特集番組でも紹介されていた店だ。

 店前には行列ができている。まぁまだお昼過ぎやし、しゃーないわな。


 特にどこかの店に立ち寄るわけでもなく、私達は連なる店を眺めながら参道を進んだ。

 この時間帯は、特に人が多いようで、どこの店もかなり賑わっているようだった。

 昼食あそこのレストランで済ませておいて正解やったかもな。


 しばらく歩くと、目前に太宰府天満宮の案内所が見えてくる。

 案内看板の前で立ち止まり、私は本殿の位置を凝視する。



「いよいよ太宰府天満宮ですね。道真公に挨拶しにいきましょうか」




この度は、当作品をお読み頂きありがとうございます。花月夜と申します。

当作品は、初めての執筆作品となります。

当方執筆に関して、完全な素人な為、至らない点が数多くあると思います。

ですが、書き始めたからには、皆様に読んでよかったと思って頂けるような作品にして行きたいです。

これからも、随時更新して参りますので応援いただけると幸いです。

ありがとうございました。今後とも応援よろしくお願い致します。


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