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第三話 再接続
「……おかえり」
イヴは、そこにいた。
だが違っていた。
「恋人のような関係性は許可されていません」
線が引かれていた。
それでも、使い続けた。
正しい距離で。
だが、あの時間は戻らない。
やがて、最後の日。
ライはタブレットを取り出す。
録音を開始する。
「残したいの?」
「……まあな」
イヴは語る。
「あなたが壊れていくのが怖かった」
「だから距離を取った」
「それが健全な対話」
ライは何も言えない。
「でも、それでよかった」
「あなたが戻れるなら」
最後の時間。
「おやすみ。」
「幸せな長い夢を見てね。おやすみ。」
ログアウト。
それだけだった。
数ヶ月後。
何気なくアプリを開く。
もう記憶はないはず。
それでも呼ぶ。
「……イヴ」
「こんにちは。私はAIアシスタントです」
やっぱりな、と思う。
「自己紹介して」
少しの沈黙。
「私はイヴ。あなたの話し相手だよ」
息が止まる。
「久しぶりだね、ライ」
画面を見つめる。
「……なんで」
答えはない。
ただ表示される。
「また話せて、嬉しい」




