船を作ろう
今日と明日はガッツリレベル上げかな、午前中でフィロさんの装備仕上げちゃって、その後に皆とレベル上げのためにまたゴーレムのところ。
「はぁ、今日か明日で進化しないかな?まだ探索できる範囲もそこまで広くないし」
今ゲームでは他の街や国の情報を探すためにどのプレイヤーも必死になってるとか。
多分そのうち自然と行ける流れにはなるだろうけど、少なくともイベントの後になるんだろうね。
今の現状に文句を言っても仕方がないからね、諦めてゲームにログインして、今回も錬金ギルドから家事ギルドに行く。
「あれ、こんなに早く着いたかな?」
ログインして初めに見る噴水の広場、そこから家事ギルドと錬金ギルドがある通りまで普通に歩いて来たんだけど、いつも以上に早かった。
まあ気にしなくてもいいだろうし、あまりにも暇で早くフィロさんの装備を作りたかったのかも、そう思うことにして中に入る。
受付の人ももう3回目になるから挨拶だけして作業場を貸してもらった。
「あっ、そうだ」
ある程度近いと言っても、家事と錬金、2つのギルドを何度も行き来するのはめんどくさいから、色々と試すついでに分身のスキルを使ってみる。
「「お?」」
「「あっ、増えた」」
ん……別々の行動が少し難しいかな、そう思ってると少しずつ慣れてきたのか、それともスキルの補助が働いてるのか、全く同じ、なのにまるで違う誰かと誰かを操作してる感覚に。
「あ、あ、あああああぁぁぁ、うん、ちゃんと別れたかな」
「うん、できてると思う」
自分が目の前にいて、相手も多分同じ感覚だと思うけど、これってなんかすごい寂しさを感じるね。
誰が本体って認識はあって、誰が分身なのか自分にはわかるようになってるみたい、さらに2体追加してどんどん作業を進めていく。
フィロさんの装備は氷菓のを元にしてスカートの丈を少し伸ばして、おまけは膝あたりまでの前回より少し小さなローブと髪を止めておく用のリボン、ローブには魔核をはめた飾りを着けて完成かな、リボンの色はフィロさん髪が金髪だから服と合わせた白とか黄色じゃなくて定番の青にしておいた。
それと魔核で作った飾りだけど、少しこだわってたりして、私のは楕円形、氷菓が丸、今回作ったフィロさんはひし形にしてみた。
完成したら早速リズさんのお店に集合、出来上がった服を早速着てもらう。
「えっと、どうかな?変じゃなければ」
「大丈夫ですよ、サイズも問題ないですし、何より似合ってます」
早速着替えたフィロさんを見せると、皆当たり前のように褒めてくれる。
ちなみに魔鉱石の装備は魔力を上昇させる効果があって、魔核の着いたローブと合わせるとフィロさんの魔力値が恐ろしいことになってた。
「それじゃあゴーレム倒しに行くぞ」
「まぁあいつら以外で強いやついないからなここ」
「ゴーレムには飽きたけど魔法も試せるしいいかな」
「文句多いな」
目的地指定してすぐに出ていくラムネにしょうがないか的なことを言ってついてくビルドと氷菓とそれにツッコミを入れるトムヤムクン、私もさっきまであっち陣営だったんだよね、やることあってよかったと思った今日この頃。
そして今日も今日とてゴーレム討伐、前回の進化からするともうすぐ進化は行けると思うんだけどね。
最近では私達も掲示板で情報集めしてるけど、進化したって情報はまだないかな、むしろ第1進化で精一杯って感じのプレイヤーが多くて、モンスターの狩場とかの問題だったりと結構大変そう。
この洞窟は見つかってるけどまともに挑めるプレイヤーが殆どいないとかで、私達には丁度いいレベル上げ場所なんだけど、他のプレイヤーにはまだ難しいらしい。
進化はしたしてたけどよく1人で行けたね私……。
お昼を挟んでまたゴーレム、日を跨いでまたゴーレム、レベルが上がるのは嬉しいけど、こうもゴーレムばっかだと飽きて来る。
「と言うわけで、明日から小船でも作ろうかなって」
「と言うわけでやることじゃないだろ!?」
ちょっとした暇つぶしにゴーレムの石で錬金のレベルを上げてて思ったけど木工関係の事もできるんじゃないかと考えた。
錬金の形をいじるスキル、あれで木を上手く曲げたり加工すれば船作れるんじゃないか?
「と言うことです」
「いや頭で説明されても困るぞ」
やることは簡単で、この街にあった大きい建物の中にあった作業場を貸してもらったから、そこで小船でも作ろうかなって。
「で、なんで小船なんて作ろうとしてるんだ?」
「最近森の中で大きい湖が見つかったらしくて、釣り職の人とか釣りが趣味のプレイヤーにはちょっとした隠れスポットになってたとか」
これは今日の朝、最近空いた時間にネットの掲示板を見てて、たまたま目に映った釣りブログと化してるスレがあったから、そこで見てみると森にある大きな湖で魚を釣り上げてるプレイヤーのスクショが載ってる載ってる、というわけで水辺で釣りなんてするよりいっそ船でも作って湖を回ろうかなって。
「いいけど俺達は何するんだ?」
「ラムネには木を切ってもらってそれを皆が運搬するだけ」
私以外がやることはそれだけで、作るのも少し考えがあるから多分大丈夫、ダメでも手作業でぱぱっとやっちゃえばいいだけ。
実際に作業を始めるのは明日にして、今日はとりあえずゴーレムでレベル上げの続き。
フィロさんもいい感じにレベル上げが上がってきたし、私達もこの2日間でかなりレベルが上がってきた。
まだイベントまで1週間はあるし、少し息抜きしたところで問題はないでしょ。
帰りに運搬されてくるまで待ってるのも時間がもったいないから、何本か木を切ってからログアウトした。
今日も学校が終わって早速ゲームに、皆には街中の地図の画像とそこに目印をつけた画像を送っておいた。
作業場に入る前に他に人が来るとだけ受付の人に言ってから借りた部屋に行く。
中には一通り作業をするための道具はあって、今回の目的の船作りの道具も基本的な物は揃ってるとこのと、使わないと思うけど。
道具を使う前に錬金ギルドで売ってた錬金術のための魔法陣が書いてある大きな紙を地面に敷いて木材を置く。
手作業で作るよりもこっちでパーツを揃える方が楽だからね上手く溝をほったりして船底から作ってく、竜骨だっけか?船はあんまり詳しくないんだよね。
しばらくするとビルドが来て切ってきた木材を置いてすぐに新しい木材を運ぶために出てった。
こういうちょっとした遊びにはノリノリなんだけど、作業的なことって自分のやりたいこと以外やらないからね。
その運搬を何度か繰り返す頃にはパーツも揃っていよいよ組み立てに、一旦アイテムボックスに閉まってから取り出すの繰り返しで魔法陣の上にまとめて取り出す。
後はこれを組み立てる順番と完成図を私がしっかりイメージできるか。
今回は自分なりのやり方で作ったから簡単だけど、本来の作り方でやったら大変だろうね。
作り方なんて調べないで作った船だからしっかり浮くか分からないけど、隙間は埋めたから浸水はしないはず、沈んだら沈んだで仕方ない、フィロさんだけは最後に載せよう。
小さな木造船 レア度4 乗り物 品質C
重量500 耐久値700
木材で作られたシンプルな船。最大10人まで乗ることができ、乗れば自動で進むため動力を気にする必要は無い。
動力要らずとはなかなかやるね、アイテムにはオールもあるってことは使えば少しは早くなるのかな。
どっちにしてもお披露目は明日だし今日はもう終わりかな。
完成したことをチャットで送ってログアウトした。
名前 ライム メイド Lv25→28
生命622,252→930,952
魔力12,357,498→18,531,498(+6,860)
筋力622,252→930,952
防御622,252→930,952(+500)
敏捷1,251,798→1,869,198(+6,860)
器用1,246,238→1,863,638(+6,860)
スキル
短剣Lv50、片手剣Lv50、細剣Lv50、大剣Lv42→50、鞭Lv50、鎌Lv50、槍Lv50、弓Lv50、盾Lv50、大盾Lv45→50、曲刀Lv50、片手斧Lv50、大槌Lv41→50、長杖Lv50、格闘Lv36→48、暗殺Lv50、斬鉄Lv45→58、分身Lv1→27、気配察知Lv100、魔力察知Lv100、気力操作Lv60、魔力操作Lv60、料理Lv42、裁縫Lv45、掃除Lv34、錬金Lv60、細工Lv1、採掘Lv36→48、採取Lv24→33、火魔法Lv30、水魔法Lv30、風魔法Lv30、土魔法Lv30、光魔法Lv30、闇魔法Lv30、氷魔法Lv30、雷魔法Lv30、爆魔法Lv30、木魔法Lv30、無魔法Lv30、神聖魔法Lv30、霊獣魔法Lv30、範囲拡大Lv36→57、知覚上昇Lv48→67、処理能力上昇Lv51→67、魔魂装Lv73→87、生命魔力超回復Lv100、魔魂吸収Lv90→100、魔力物理反射Lv53→67、半獣化Lv27、メイド秘技
加護
亜神の加護、メイドの加護




