5話
いきなりメイド室のドアが開く、誰がどう見てもミクが恐怖に怯えた顔をして入ってくる
ミクが震えた声で言う
「新人メイドちゃんたち...よ...呼び出し...お嬢様から...私室にて待つとの...呼び出し...呼び出し...です...」
りんなの顔が青ざめる
「えぇ...やだぁ...」
そう言うと噂の令嬢の私室へと3人は行く
私室へ入ると扇子で顔を半分隠して足を大袈裟に組んだお嬢様がいた。
「ひひひひ...来た来た....w」
3人が私室に入り、一列に並ぶ
令嬢の机の上の名札には「平塚零華」と書かれている
「おいおいw...何か言うことはないのか....w」
何かってなんやねん!
零華が机の上に足を強く乗せ、机の上に置いてある花瓶が揺れてガタガタと音がする
「扉ぶっ壊したよなぁ!?」
まっずーい....
こむぎが謝る
「私の責任です。大変申し訳ありません。」
一瞬で空気が冷める
零華の瞼の力が抜ける
「はぁ...こいつかよ...無能」
零華が目を閉じて少しすると言う
「よい...下がれ...」
そうするとそそくさと私室を出る
メイド室へ3人は歩く
りんなは異常にソワソワして目が落ち着かない
りんなは人の感情を読み取る力が他の人よりもかなり敏感なのだ
こむぎが言う
「はぁ...やっぱり私はダメダメ陰キャゴミカス貧弱情弱性悪最悪女...」
ゆうかが言う
「こむぎ...大丈夫...だよ...誰だって加減を間違えてドアを破壊することだってあるよ...」
ないだろ。
しばらく無言が続く
3人メイドも業務に入るが、気持ちが晴れないままだった
そうすると葵が慌て散らかしドッタンバッタン駆けてくる
「おじょっ!!お嬢様が!!拐われました!!」
はぁぁぁ???????????
何で????????
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零華が目が覚めると暗く、寒く、本当に汚い場所。
コンクリートの見るに冷たそうな灰色と硬い地面が強調される
ここはどこ....?
しばらくすると汚らしい女が入ってくる。あぁ本当に汚らしい
「おい...お前...声だすなよ...?」
何を言ってるんだこのアバズレは?頭までもカスタム建築されているのか?
私は貴族令嬢だぞ?
貴様ごときが命令できる相手ではない。
「おいアバズレ。誰に命令している?」
女が気だるそうに言ってくる。おそらく酒を飲んでいるのだろう。顔が少し赤く、酒臭い。
「あぁ...お前どっかのお姫様なんだとよ...お前...教えてあげやな...あかんな...?」
隙間だらけの木箱の上の鞭を取って
零華の小さな背中を叩く
「ああっっっ!!!?がっっ...!!??」
強い衝撃が走るそれを簡単に脊髄から理解する。背中が焼けるように痛い。
痛い...痛い痛い痛い痛い
女がもう一度鞭で叩く
次は腕だ。
「ッッッッ....!!??」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
次があるのだろうか?あるいはその次もあるのだろうか?
その腕が振り下ろされることを止めることは不可能だろう。
だが次がもう来ることがないように無意識に願っていた
もし願いが叶うなら、神はこの女だろうか?
女がフラフラとしながら言う
「おめえよぉ...わかったかぁ...?てめえの思うほどなぁ...世界は甘くねえんだよ...?」
女の言葉の意味など考える暇もない
身体が痛い...痛いよ...
「お願い...やめて...もう叩かないで....」
なんでだろう...目が暖かい...私が...この私が...泣いてる....?
そんなわけがないだろう...でも
こんな痛み....初めて知った....
助けて...ミク...私...怖い...
もう悪い言葉使わないから...お願い...ミク...
ミク.........
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こむぎが壁に背を向けて言う
「この壁...薄いね...」
翔が言う
「コンクリートが薄いわけねえだろ。」
こむぎが言う
「あー間違えたー.....」
勢いよく壁が吹き飛ぶ
夕日にくり抜かれた黒いシルエットが映る
1人の少女がエッサホイサと入ってきて
零華のすぐそばに来る
「お久しぶりです...お嬢様...♡」
ピンクの髪の子...白い髪の子...どこかで見た事ある....
メイドの人.....?
こむぎが零華の近くに座り話しかける
「お嬢様...大丈夫ですか...?」
え....?
私を....助けて.....くれた....?
気が付けば縄が解ける
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私は何度も親に裏切られた
親戚がいたけど結局利用されるだけ。
私はただの道具
でも、その道具は家から逃げて
企業して成功するの。
でも、あいつらの利用のための教育のおかげで...私は成功した...
違う。
もうどうでもいい
大人なんて全員悪魔だ。
もう誰も信用しない。
「道具が逆らうな、」
.....は?
「お前の努力など知ったことではない。結果がすべてを教えてくれる。」
...............。
「立派になったな零華。やはり血は変えられない。お前は私達から逃げることはできない。」
.........何言ってるの.....?
「貴様の道具は立派だな。」
ミクが私の元へ走ってくる
「お嬢様...!!」
「申し訳ありません...!!私があの時着いていれば...申し訳ありません...!!」
ミク...どうして泣いてるの.....?
《《道具が自我をだすなよ》》。
................。
あれ.....?
これじゃあ.....
《《お父さんと同じ》》じゃん。
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目が覚めた。知っている天井だ。
首を横に振るとすぐそばにはミクがいた
「お...お嬢様...!!目が覚めましたか...!?」
ずっと気づかなかった...
このメイドは....私をずっと《《心配してくれてる》》....?
なにか言わなきゃ...!!なにか...言わなきゃ...!!
「あ...遊ぼ...?/////」
ミクが固まる
「え............???」
やってしまった....また.....嫌われる......
ミクが笑顔で応える
「はい....!!」
え......?
いいの.......?
2人は庭にあるテニスコートへ行き
テニスをした
もう夜は遅く
テニスのルールなんて2人とも知らないのに
なんだかとっても楽しかった。
夜空の綺麗な光が二人を照らす。
その光は夜が来る限り必ず私達を魅せてくれるだろう。
夜が来る限り。
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はぁ...
葵がコツコツと廊下を歩く
膨大な資料を全て片付けた...お姉様にまた魔法をかけてもらわないと...し...死ぬ...
髪の毛をかきあげて窓から星空を見る
はぁ...私はこんなにしんどいのに...世界は綺麗だな....
外でキャッキャと笑い声が聞こえる
そこにはなんとメイドのミクと零華お嬢様がテニスを...!?
あの2人あんな仲良かったっけ.....?
深夜テンションって怖いな....




