25話
12月25日(大領帝国大仙渓谷大橋駅、大仙渓谷線)
雪で覆われた巨大な大仙渓谷大橋を列車が走り抜ける
窓の外には白色の景色が広がっている
アリスが喜んでくれるプレゼントがなにかわからないけど、私なりに昨日の夜選んでみた。
ガタンガタンと揺れる列車の音を聞きながら、席の横にある紙袋を握る
もし...
もし、《《積み上げた先に待ち受けるのが地獄だったら》》...どうする?
............。
頑張り続けた先に、残るのはどうしようもない理不尽で
その理不尽に一生苦しみ続けるとしたら.....
《《頑張る意味はあるのかな?》》
でも.......
私は価値のある人間になる事は出来ないのかな?
.....................。
価値のない自分に、
価値なんてあるのかな?
自分に
生きる価値はあるのかな?
花札が言う
「翔ちゃん♡」
え.......?
「《《弟を殺したくせに何をのうのうと生きているの?》》
《《お前なんかが生きてていいわけないよね?》》」
ごめん.........
ごめん.........
涙を流しながら花札に抱き着く
翔が言う
「ずーっと前から言いたかった.....ごめん.....ごめん.......」
辺り一面は雪で覆われ
翔自身の血液が飛び散り、体は列車に押しつぶされて動かせない
...............ごめん.......アリス、花札。
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あなたは.....花札さんの弟を殺したことを認めますか?
「.........え?」
あなたは花札さんの弟を殺したことを認めますか?
「......はい。」
積み上げた先に待ち受けるのが地獄だということを認めますか?
「......」
積み上げた先に待ち受けるのが地獄だということを認めますか?
「.......はい。」
自分に価値がないことを認めますか?
「...はい。」
価値のない自分に生きる資格はないと認めますか?
「...はい。」
価値のためにすべてを犠牲にすることを認めますか?
「....幸せなんて....必要ない.....価値のためなら......いらない。」
幸せは必要じゃないことを認めますか?
「はい。」
どうして.....こんな体で生まれてきてしまったのだろう....
こんな.......こんな体で生まれてきてしまったのは...《《世界で私だけ》》だ.....。
コユウマホウ「反転」ヲカクトクシタ!
ニシカワショウハ、《《シアワセ》》ヲウシナッタ!
ニシカワショウハ、《《カチ》》ヲカクトクシタ!
聖級9位:西川翔はヨサン・フリーロによって殺された。
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記録
午前8時20分13秒
大仙渓谷大橋第三橋が何者かによって爆破される
生存者0人
重軽傷者0人
死者211人
午前8時21分3秒
大仙渓谷駅二番ホームにて正体不明の軍人が駅員、警備員、その他関係者を刺殺
生存者103人
重軽傷者0人
死者11人
総死者222人
.......................。
大仙渓谷大橋爆破事件
その記録を政府関係者が読み終えるとアリスが崩れ落ちる
その記録を聞いて負の感情を燃やしたのはアリスだけではない
こむぎが椅子に座ったまま携帯を取り出して少しいじった後にすぐしまう
りんなが緊張したようにこむぎのそばに寄りそう
こむぎが言う
「宣戦布告って...ことだよね?」
パロマが言う
「高確率で戦争が始まる....」
ゆうかが言う
「翔...死んじゃったの...あいつ」
アリスが言う
「別に...あいつなんか....どうでもいい......」
りんなが言う
「む....無理しなくても...いいんだよ..?」
アリスが言う
「....あいつなんか...どうせ死ぬし....あ......あ.....
あいつなんか.......どうせ...........
ただ..........ただ............
《《もうちょっとだけ生きてて欲しかった》》って思っただけだし..........。」
投稿が止まっている間にも読んでいただきありがとうございます。次話から新しい章へと入ります。この先また止まる事もあると思いますが、温かい目で見守っていただけると幸いです。




