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私のベッドの下には死体がある  作者: はろはわゆ


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ベッドの下には死体があった

私のベッドの下には死体がある。

死体が何者なのかは分からない。なぜ私のベッドの下にあるのかも分からない。でも、私のベッドの下に死体があるという事実だけはたしかに存在する。

自分で言うのもなんだが、私はあまりにも平凡な人生を送ってきた。学生時代は特に不登校やイジメなど経験せず、大学は地元の国公立に進学し、留年などもせず卒業後は地元の銀行に就職した。

毎朝出社するときに挨拶をする近所のおばさんは「あんたは孝行息子で親御さんが羨ましいわぁ」と言っていた。波の無い人生。平凡ではあるが、人並みの幸せを手に入れて独り身を満喫し、そこそこに満足している。が、私のベッドの下には死体があるのだ。

そもそも、死体に気付いたのは昨日の昼の話だ。前日、同僚との飲み会で泥酔して帰宅した私は昼過ぎに寝相の悪さからベッドの上から転がり落ちた。転落の衝撃で目を覚ました私はぼやける視界の中目を開けた。すると、ベッド下の暗闇の中なにかと目が合う。じっと目を凝らすとそこには男の子がいた。

「ひぃっ」っと情けない声を出しながら物凄い勢いで後退りした。腰が抜けて上手く立ち上がれない。

なんだ、あれは。人、、、?ストーカー、、、?恐怖のせいか思考が全くまとまらない。

深呼吸をする。8月なのに、異様に冷たい空気が肺に入っていくのが分かる。もう一度、覗こう。真実を確かめなければ。ゆっくり、ゆっくりとベッドに近づく。異様に禍々しいその空間を覗く。

男の子がいる。勇気を振り絞って声をかけてみる。「あの~どなたでしょうか。大丈夫ですか?」ピクリともしない。目は開いたままでずっと瞬きはしていない。「あの!!」少し大きな声を出してみた。しかし、相変わらず動きはない。近くにあったハンガーで少しつついてみても反応はない。直接男の子に触れてみる。冷たい。手首に軽く手を当ててみる。脈がない。この子は死んでいるんだ。背筋を悪寒が通り抜ける。手の震えが止まらない。そこで私は気を失った。

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