表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
亡き妹のための綺想曲  作者: 雪斗
12/45

想定外

今回も楽しんでくれると嬉しいです。

セリーナはシャルからの手紙を燃やしながら、微笑んでいた。


「あの薬は、徐々に思考力や体力を奪っていく……飲み続ければいずれ死ぬだろうが、そんな楽な死は許さない……」


アナスタシアを苦しめた代償を必ず払わせる。

フェニカに屈辱的な死を。


そして手紙を燃やし終えると、セリーナは部屋を出た。


















魔法学園の入学式の日。

魔法学園は全寮制で休暇以外は帰って来れない。

それ故に父親……アレクシスは無茶苦茶寂しがっていた。


「セリィ……元気で過ごすんだよ……手紙は毎日送ってね……」


アレクシスは涙ぐみながらセリーナの手を握った。

セリーナはそんな父親に苦笑いを浮かべた。


「父様も返信を書いて送って下さいね。」


セリーナはアレクシスの手を離すと馬車に乗り込んだ。









   







馬車は順調に学園へと向かっていた。

護衛は数人付いているが、それだけだ。

セリーナは馬車の中でため息をついていた。


魔法学園に通うのが義務といっても、やはり試験はある。

試験は実技と筆記で、セリーナは両方とも満点を取り……見事主席となった。

それ故に、主席として代表の挨拶を任されたのだ。


「話す内容どうしよう……」


話す内容を何にも考えておらず、セリーナは途方に暮れていた……そんな時だった。

外でこの馬車を守っている護衛達がざわつき始めたのは。


「どうして、こんな所に魔獣がいるんだ!」

「お嬢様を守れ!」


魔獣という言葉と護衛達が剣を抜く音が聞こえ、セリーナは扉を開けて外に出て、自分の目の前に広がる光景に目を瞠った。

そこには赤い毛皮を持つ巨大な熊三匹に、護衛達が斬りかかる光景が広がっていた。

その禍々しい魔力から、その熊が魔獣である事がわかる。


セリーナは舌打ちし、考えた。


「どうしてこんな所に……」


セリーナの目の前で、魔獣によって殺されていく護衛達。

そんな悲惨な状況でセリーナも魔法を行使し、剣を創造して、自分も戦う覚悟を決めた。

恐らく何者かに計られたのだろうが……


「私が、こんな獣に劣るとでも?」


相手が悪かったな、私は復讐を終えるまでは死なない。


そうして、セリーナは剣を構えると魔獣に向かって行った。





次回も読んでくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ