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出来損ないではないですよ? ~がり勉令嬢と風変り令息の話~  作者: 渡辺 佐倉


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兄の結婚式

* * *


ナナエルの兄の結婚式は青空が広がる日に行われた。


公爵家の家族だけではなく、侯爵家の家族も皆参列してくれた。

そして、義姉の家族も。

それは義姉の家族はこれからも公爵家との縁を大切にすると決めたという事だ。


義姉はとても美しかった。

白いウェディングドレスは義姉にはえていて、縫い付けられたパールは公爵家の領地にある海でとれたものだ。

長い長いヴェールは長く続く公爵家の歴史を表してると言われている。


二人を見守りながら、ナナエルは自分の結婚について考える。

明るい未来として考えられることが嬉しかった。


結婚の誓いの言葉を述べ指輪を交換する兄たちをナナエルはウィリアムの隣で見る。

式は滞りなく終わり、その後の晩餐会までの時間新婚の二人を囲んで話をしていた。


「ナナエルも絶対に幸せにならないといけないんだからね!!」


ナナエルの義姉はそう言った。

そして今まさに腕にはめていた腕輪をナナエルに渡した。

この腕輪は、ナナエルの母がその母から譲りうけたもので結婚式の際、義姉が受け継いだものだ。


そんな大切な物は受け取れない。

母は義姉に受け継いで欲しいと思って渡したのに。


「いいの。お義母様にはきちんと話したから。

いい。私たちは皆あなたの味方だから。

どういう形に落ち着いてもナナエルは幸せになるのよ」


そう言って義姉はナナエルの腕にその腕輪をはめた。

ナナエルは、「はい」と言って頷いた。


ウィリアムが二人を祝福するために虹を出す魔法とシャボン玉を出す魔法を使っていた。

参列者たちから、わっと歓声が上がる。


その虹をウィリアムと二人で眺める。


「こうやって私たちの結婚式も穏やかに迎えたいですね」


ナナエルが言うと、ウィリアムは少し驚いた顔をしていた。

結婚をするつもりが無く、婚約を受け入れたとでも思われていたのだろうか。

ナナエルが抗議しようと思った瞬間。

それはそれは嬉しそうな顔で笑った。

そんな表情を見るのは初めてだったナナエルは、少しだけ赤くなった。

※多分本編に説明が入らないですが、ウィリアムはいわゆる水属性の魔法使いです

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