表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

93/104

応戦

ついに伝説の守り神が姿を現す時がやって来た。


マウントシーに終わりが近づいている。



その頃マウントシーの館ではヘリの襲撃に備え臨戦態勢。


大河とエレンを除く全員が集まっていた。


「ハッピー先生」


震える少女たち。


「大丈夫です。落ち着いて皆さん。大河さんを信じましょう」


絶体絶命のピンチ。


大河たちがやられヘリが突っ込んで来れば一巻の終わり。



ブリリアント、シンディー、ドルチェ、ハッピー先生の四人は会議室で作戦会議。


本来全員が一か所に集まれば一気にやられ全滅の恐れがある。


戦略的には決して正しくない。


ハッピー先生もそのことは重々承知だが彼女たちの不安を取り除くことを優先。


皆で寄り添って励ましあうことを選んだ。



じっとしてるしかない。


裏口から逃げようにも崖が迫っていて不可能。


ここで大人しく助けが来るのを待つのがベスト。


でも現実的には不可能。


緊急連絡を受けた島の者もここに来るには時間がかかる。


管理人さんたちも運が悪いのか良いのかマウントシーを離れている。


もはや成す術なし。



ゴオオオ

ドゴゴゴ


凄まじい轟音が迫って来る。


パラパラ

パラパラ


プロペラの回転音もする。


「非常事態となりました。皆さん落ち着いて。心を保つのです。


出来るだけ迎え撃つ準備をしましょう。武器を手に応戦してください」


「はい」



一ヶ月に一回の射撃訓練は受けている。


祭りで披露する演舞も完璧。


そう言う意味では扱い慣れた道具。


手にしてるのは殺傷能力の低い女性用拳銃。


これよりも劣るのが子供用。


だがどちらも拳銃と言うだけあって至近距離で急所を狙えば命の保障はない。


両方とも組み立て方も装填も簡単になっており後はトリガーを引くだけでいい。


軽くて初心者でも扱いやすい。


ただそれ故誤発射の事故が絶えない。


特に子供用は親が買い与えるのだがその際には慎重な判断が求められる。


どちらも防犯用。島に限り携帯が認められている。



これもすべて反対派襲撃による副次的効果。


島最大の悲劇が起きたと言うのになぜか銃規制する訳でもなく逆に強化する矛盾。


幼い頃に両親を失ったシンディーには辛い過去のトラウマ。


だが今はそんなこと言ってられない。


シンディーは過去を乗り越え再び銃を手に取る。



その他にはハッピー先生愛用の手榴弾とガスマスク。


ショットガンを一丁と狩猟用の麻酔銃。


これが限界。


すべて倉庫から掻き集めて来た貴重な武器。



最初に異変に気付いたのはブリリアントだった。


大河の帰りが遅いため外を眺めてると山小屋が集中攻撃されるのを目撃。


すべてを瞬時に理解したブリリアント。


すぐに皆に報せ集合したがそれでも遅い。逃げる暇もなく閉じ込められる。


今下手に外に出れば絶好の的。


やはり館で迎え撃つしかない。



「いいですか? 今は戦うのです。最後まで戦うのです。負けない強い心を」


「はい」


「それでは皆さん復唱してください。行きますよ」


「分かりました」


「殺すぞ」


「へえ? 」


「はい言ってください」


「殺すぞ」


「もう一度」


「殺すぞ」


配置につく。


「それでは健闘を祈ります」


少女たちは各々のポジションにつき先制攻撃で相手の意表を突く作戦。


準備万端。



マウントシーに降り立った悪魔は戦闘を楽しんでいる。


圧倒的な火力の差の上に奇襲攻撃。


あまりにも用意周到でずる賢く冷静。


戦闘を楽しんでいるようにしか見えない。


一発で破壊する程の火力がありながらゆっくりじわじわと攻めていくこだわり?


余裕? そんなところだろう。


「ははは…… いいぞいいぞ。これでこそ我が力を見せつけられると言うもの。


いいか? すぐに終わらせるんじゃないぞ。恐怖に戦く表情。


逃げ惑い、命乞いする姿。奴らの絶望するところを見るのが楽しみなんだからな。


最後の一発は俺だ。フィナーレは俺が飾る。いいな? 」


戦闘用ヘリには翼とパイロットの二名。



ダッダッダ

ダッダダ

バババ

バババ


結局先制攻撃は出来なかったが同時攻撃を仕掛ける。


しかし手応えがない。当たってるのかさえ疑問。


オモチャみたいなものだ。ここまで火力の差があればどうしようもない。


ヘリ相手ではやはり難しいか。だが諦めずに撃ち続ける。


最後の仕上げに屋上からハッピー先生が手榴弾を投げる。



惜しい。もうちょっとだったのに。


距離が足りずに直撃は免れ爆風でコントロールを失う程度だった。


ただ態勢を立て直すのに時間を要するので結果的に時間稼ぎにはなった。


無意味だと分かっていてもやってみるもの。



「クソあいつらめ。もう少しで直撃するところだったじゃないか。


まったく信じられん。油断は禁物だな。俺としたことが遊び過ぎた。


もうちょっと遊んでやりたかったが仕方がない。フィナーレと行くか。


発射準備用意」


そう言うとパイロットに最後の命令を下す。



これで館は完全に火の海。


少女たちの運命は如何に?


絶望のカウントダウン。


                続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ