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第18話 取り敢えず飯! なのだが………


 

「「や、やっと終わった…………」」


 俺が発した言葉が、 同じ理由で発した旅人の言葉と、 たまたまハモった。


 多分、 彼も同じ事を思っているだろう。 その事はある程度想定していたが、 まさか想定していた事よりも大幅に超えてしまうとは思ってもいなかった…………


 まさか手持ちの腕時計の針が一周してしまうほどに時間が経つとは…………


 色々と知れたのは良かったが、 終わったけど船長さん、 流石に窓から外を見ろよ……… もう真っ暗だぞ……… もう夜中の2時だぞ………… 因みに幽霊の活動時間が一番活発になる時間だぞ…………



 ………何言ってんだ俺は …………まぁ夜食はあんま良くないが、 今日ぐらいは良いだろう……… 食ってから寝よ………


 旅人も誘おう。 一人で食べるより何人かで食べた方が美味しいだろうし………

流石に二人だけは流石に無いな……………… てか、 幽霊は怖くないからな!


 疲れておかしくなった俺は、 そんな関係のない事を思いながら、旅人にその事に関して言葉を発する。


「一緒に飯を食いません?」

「ああそうだな……… とりあえず、 甲板で飯を食おうや」


 即答で返答され、 俺は素直に従った。



・ ・ ・ ・ ・



 俺と旅人で甲板に上がると、 メインマストの上からと舵輪が設置されている所から人型の影が近づいて来た。 影といっても、 月の光で大分明るい事もあり、 大きさからして誰であるかはすぐに分かった。


「ビスさんマルクさん、 まだ起きてたんですか?」


 俺は、 その二つの影に返事をする。 すると、 すぐに返答が帰って来た。


「はい、 私はマストの上で海上の見張りを」

「俺は、 艦内で怪しい動きが無いかを見張ってたところだ」

「夜勤、 お疲れ様です」


 この世界に来る前のことを思い出しながらそう答える。 あれは確かバイトだったな……… 思い出すと少し寂しくなる。


「おい…… あんた何泣いてんだよ………」

「すまん、 ちょっと過去の事を………」


 知らないうちに涙を流していたようだ。 まぁ、 仕方がないのだよ、 妹の居る国に帰れないのだからさ………


「そうか……… 」

「カトウ、 泣かないで良いよ………」

「俺たちが話を聞いてやる」

「すまねぇ」


 大の大人四人 (しかも全員男) で飲み食いしながら過去話をする事になった。

 これはこれで悲しいのだが………………

 はぁ……… 水は有るのにオアシスがない………


 俺は違う意味で涙を流しながら一晩を明かした。




おまけ


「突然ですが主人公は軽めのシスコンです」

『確かに、 ミーティアを妹みたいだと思っていたな、 あの青年は』

『因みにミーティアの外見年齢は13歳ですよ』

「主人公の妹の年齢は、 16歳だ」

『まさか、ろ「やめろ! その“ろ” だけは辞めてくれ」』

『…………』

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