第十一話 学院入学
時は流れ、11歳。
ものすごく短く感じる。ここまでの出来事。
リジル学院の高等部に入学する。理由としては、筆記試験や実力試験でその実力を発揮。それで高等部らしい。
(はい、最初っから違う)
最初ではノイーズは、中等部から入学だ。そこでオーティスと会う。
セレーネとも会うのに、どうやら熱心に勉強しすぎたみたいだ。
(ハァ、まぁ、過ぎたことは仕方ないけどさ。流石にセレーネと一緒に学校通いたかったぁ!!)
と言うのが、本音。
それより、今日は入学式だ。制服に着替え、鞄を持つ。
それを鏡の前に立って見てみると、
(我ながら似合ってるんじゃね?)
と、思ったが、時間が過ぎていくことがわかる。
急いで自室を出て、オーバン家を出る。
入学早々から遅刻とかは、なるべくしたくない。
ーーーーーーー
高等部での入学式が終わると、ものすごく注目が集まる。
そりゃあそうだ。まだ11歳。まだ11の子供が、高等部の廊下を歩いていたら、そりゃあ注目される。
「痛っ」
そう思いながら歩いていると、誰かとぶつかってしまった。
「ごめんなさい、よそ見してました」
「あんたねぇ、気をつけなさいよ!汚れがついたらどう責任取るつもり!?」
どうやら悪女に出会ってしまったらしい。
目の前で言っている、見た目は美人な人は、そう俺に言った後、その場から立ち去ろうとした時、俺に誰かが手を差し伸べた。
「大丈夫か?」
「あ、はい…!?」
金髪の髪、どこか落ち着いた雰囲気と、ただならぬ感じ。
ここにいると言う事は、ロイレルだ。
オーティスは今年13歳。
ロトが今年21歳。
レルカが今年18歳。
ロイレルはオーティスより、二つ年上。つまり、入学生だ。
「ロイレル様!?」
さっき去ろうとして人は、ロイレルが現れたと同時に目をハートにさせ、飛びつく。
だが、目立つわけにはいかない。
「助けてくださり、ありがとうございます。ロイレル様。それではわたくしはこれで…」
一礼をし、その場から立ち去る。
小説で読んだ。女の嫉妬が怖いと。
ここで、親しい関係となれば、それはきっとここでの生活が生きづらくなる。
と、俺は思った。
ーーーーーーー
入学式が終わった後、俺は女子寮へと足を運ばせる。
(ハァ、誰となるのかな)
女子寮での相部屋が、誰となるのか分からない。それが何とも怖い。
そして101号室へ行く。扉をノックすると、中から返事が聞こえる。
『はーい』
「あの…?」
扉を開けると、中にはロングの女性がいた。
誰だろうか?赤髪で、穏やかそうな雰囲気を纏っている。
「あ、もしかして同じ相部屋の人?」
「は、はい。ノイーズ・オーバンです」
「もしかして…。今日話題となってた…」
え、そうなの?
そう思いながら、俺は部屋の中へと入る。
「そんな緊張しなくていいわ」
「あの、あなたは?」
「あら、ごめんなさい。私はアーデルハイト・メルヴィルよ。よろしくね」
アーデルハイト・メルヴィル?
そんな名前はもちろん、聞き覚えがある。
アーデルハイト・メルヴィルは他国の公爵家の人間。
そして、リジル学院に生徒会長となる人物。だが、どうやら俺が高等部に入学してしまったため、ノイーズが在学中の時に会ってしまった。
凛とした笑顔を見せる、アーデルハイトは、俺の鞄を持ってくれた。
「あ、ありがとうございます」
「いいのよ。後輩のためだもの」
鞄を用意されていた、学院の机の上に置いてくれた。
「さ、九月から学院生活が始まるわ。今日はゆっくり休むように」
「は、はい。ありがとうございます」
その後は、アーデルハイトと一緒に部屋の中で談笑していた。
それが何とも刺激になった日だった。
さて、今日から学院生活が始まる。




