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2。やはり、織田さゆりの周りの人たちはおかしい。

2。やはり、織田(おだ)さゆりの(まわ)りの(ひと)たちはおかしい。


団体活動(だんたいかつどう)って(なに)()かれたら、()のみんなはなんて(こた)えるかな?

生徒(せいと)一緒(いっしょ)頑張(がんば)ってる姿(すがた)(うつく)しいとか、一緒(いっしょ)()られた結果(けっか)素晴(すば)らしいとか、()られてなかったらお(たが)いを(なぐさ)()ってる姿(すがた)微笑(ほほえ)ましいとか。普通(ふつう)(ひと)はきっとこう(かた)ってると(おも)う。そして、(かれ)らはそれを(まと)めて青春(せいしゅん)()ぶだろう。でも、それはただのまやかしであり、(ひと)(まど)わす綺麗(きれい)言葉(ことば)にすぎない。「一緒(いっしょ)頑張(がんば)ろう」と()われる(ひと)言葉(ことば)(しん)じるなんて馬鹿馬鹿(ばかばか)しい。()われた(ひと)超人(ちょうじん)だったら尚更(なおさら)だ。普通(ふつう)(ひと)超人(ちょうじん)()えること、一緒(いっしょ)(なら)ぶこと、(たたか)うことは無理(むり)だって()まっている。弱者(じゃくしゃ)はただ超人(ちょうじん)()てるしかできない。そして弱者(じゃくしゃ)自分(じぶん)(まど)わす(はじ)める。自分(じぶん)頑張(がんば)れば、自分(じぶん)もあいつみたいになれる。努力(どりょく)すればきっとできると弱者(じゃくしゃ)(おも)ってる。だが、弱者(じゃくしゃ)()らない、自分(じぶん)はどれだけ(おろ)かなんだ。でも、弱者(じゃくしゃ)にも(すく)いの()がある。それが自分(じぶん)(よわ)さを肯定(こうてい)すること。自分(じぶん)でできないこと、素直(すなお)(みと)めること。そして自分(じぶん)でできることを(さが)していること。たとえば、一人(ひとり)でできる部活(ぶかつ)とか。そうすれば他人(たにん)競争(きょうそう)する必要(ひつよう)はない、他人(たにん)迷惑(めいわく)をかけずに部活(ぶかつ)(たの)しむことができる。だからあたしは(あたら)しい部活(ぶかつ)要求(ようきゅう)する。その名前(なまえ)は「帰宅部(きたくぶ)」だ。帰宅部(きたくぶ)には、部室(ぶしつ)部費(ぶひ)部財(ぶざい)もいらない。だからこの部活(ぶかつ)はコスパがいいのだ。それらの理由(りゆう)帰宅部(きたくぶ)要求(ようきゅう)する。


(ねん)C組(ぐみ) 織田(おだ)さゆり。


(あさ)(はん)(つく)(おと)()きながら、あたしがクラブ新設申請書(しんせつしんせいしょ)()いていた。(ふで)()くと、台所(だいどころ)にいる(いもうと)がこちらを()つめている姿(すがた)()えた。(かお)(ふく)らませている。(なに)?あたしが(なに)(わる)いことをした?(いもうと)()(あさ)(はん)()ちながらこちらにやってきた。(あさ)(はん)をテーブルに()いた(あと)彼女(かのじょ)(くち)(ひら)いた。

「お(ねえ)ちゃん、行儀悪(ぎょうぎわる)いよ。」

「ごめ。」

あたしは自然(しぜん)(あやま)っていた。(なに)をしたのかはわからなかったけど。

(なに)()いていたの?宿題(しゅくだい)?」

「そんなことじゃないけど。でも、たいしたことではないから()になる必要(ひつよう)はないよ。」

べつに彼女(かのじょ)(おし)えてもいいけど、説明(せつめい)するのはめんどくさいからやめた。

「まあ、宿題(しゅくだい)わけじゃないはずだよ。お(ねえ)ちゃんがあんなきもい(わら)(かた)するような(かお)宿題(しゅくだい)やるわけないよね。あの(かお)がけっこう(こわ)いからやめたほうがいいよ。」

どんな(かお)してるのかな、あたし?(こわ)いと()われたのはまだいいけど、きもいと()われたのは(きみ)のお(ねえ)ちゃんにちょっとショックだよ。しかし彼女(かのじょ)悪気(わるぎ)()いはずなのに、それでも簡単(かんたん)にこんなことを()う。天然(てんねん)ボケと()うか、それともただ鈍感(どんかん)なのか。まあ、かなりのマイペースの子だ。どうあれ、あたしの自慢(じまん)(いもうと)だ。彼女(かのじょ)家事(かじ)ができるし、しかも(つく)料理(りょうり)(うま)いし。織田家(おだけ)では家事全般(かじぜんぱん)彼女(かのじょ)がやっているからね。(おや)共働(ともばたら)きで(あさ)から(よる)まで奴隷(どれい)のように(はたら)くんだから。そのおかげで家事全般(かじぜんぱん)があたしたちの役目(やくめ)なんだけど、何故(なぜ)彼女(かのじょ)が「お(ねえ)ちゃん、(わたし)が全部やるから、だからお姉ちゃんに何もする必要はないよ。」と言いだした。それはかなりいい(はなし)だけど、でももちろん(いもうと)(もう)(わけ)ないと(おも)う。しかしあたしがやるとしても、ろくなものにはならないのは事実(じじつ)だし。お(ねえ)ちゃんとしてはこれは失格(しっかく)だな。あたしは(なさ)けないお(ねえ)ちゃんだなと(おも)う。あたしの(いもうと)が、かわいいポニーテールをゆらしながらあたしの()(まえ)(せき)移動(いどう)する。それにしても、彼女(かのじょ)はけっこう(おお)きくなったな。身長(しんちょう)も、そして(むね)のところも。(とく)(むね)のところが。身長(しんちょう)がもうあたしより(うえ)になったな?12(さい)のはずなのに成長(せいちょう)(はや)すぎる。(いもうと)にも、藤宮(ふじみや)にも、成長(せいちょう)がおかしいな。神様(かみさま)がいたずらするのは()きそうだな。しかし、これ以上成長(いじょうせいちょう)したらマジでヤバい。お(ねえ)ちゃんとしてのあたしのプライドのためじゃなく、単純(たんじゅん)彼女(かのじょ)(まも)るために成長(せいちょう)()まって()しい。だって、(むね)がこれ以上大(いじょうおお)きくなったら、男子(だんし)たちは彼女(かのじょ)から()(はな)せなくなるだろう。彼女(かのじょ)可愛(かわい)すぎるから、男子(だんし)たちのあいだで人気(にんき)ものになるだろう。そうなったら、きっと彼女(かのじょ)に彼氏ができるだろう。だから、あたしの()()(よご)れることになるだろう。お(ねえ)ちゃんとして、あたしの(いもうと)見知(みし)らぬ男子(だんし)(ゆず)るわけにはいかない。などと(かんが)えていると、ちょっと(かな)しそうな(こえ)(いもうと)(つぶや)く。

「お(ねえ)ちゃん、(かお)また(こわ)いよ」

そうなんども()われてると、あたしはそろそろ(しん)じなければならないから。なんか、ちょっと(いた)いぞこれ。あたしがわざと咳払(せきばら)いして(はなし)()えた。

「まゆ、また(おお)きくなったな。」

これに(うなず)いて、(かな)しい(こえ)彼女(かのじょ)()った。

「そうだよ。(わたし)がまた2センチ(せんち)()びていたんだよ。」

あたしは身長(しんちょう)じゃなくて、(むね)()いて()ったんだけど。もちろん、(いや)らしい意味(いみ)()ったわけじゃないよ。(おんな)子同士(こどうし)姉妹同士(しまいどうし)、このての会話(かいわ)日常(にちじょう)てきで普通(ふつう)だ。普通(ふつう)だよね?多分普通(たぶんふつう)だよ。普通(ふつう)だけど(いま)慎重(しんちょう)身長(しんちょう)について(はな)しおう、慎重(しんちょう)だけに。

「それ、そんなに(わる)いことなのか?」

「そうだよ。(わたし)学校(がっこう)男子(だんし)初対面(しょたいめん)()ったら”(おお)きいな”と顔赤(かおあか)くして()ってるし。そのあと()()わせてくれないし。」

あいつらおまいの(むね)のことに()ってるんだよと()ったかったけど、やめた。多分(たぶん)、あたしの(いもうと)()らないほうがいいかも。とりあいず(いま)は、この(むね)()べお。そっちの(むね)じゃなくて、この(にわとり)胸肉(むねにく)だよ。()いて胸肉(むねにく)昨日買(きのうか)ったスライスベーコンで(つつ)まれた。(あさ)(はん)としてめずらしかな?美味(おい)しいから(べつ)興味(きょうみ)がない。さて、そろそろ学校(がっこう)()かなくて。あたしは()いたクラブ新設申請書(しんせつしんせいしょ)(かばん)につめた。玄関(げんかん)(くつ)()いて、(そと)にでた。(いもうと)(いえ)(にわ)から自分(じぶん)自転車(じてんしゃ)()ってきた。(あたら)しい学校(がっこう)(かよ)(はじ)めたから、(いもうと)自転車(じてんしゃ)で、あたしは電車(でんしゃ)通学(つうがく)ことになって。あたしは(いえ)(まえ)(いもうと)(わか)れたあと、(いもうと)自転車(じてんしゃ)()って()った。自転車(じてんしゃ)運転(うんてん)しているあたしの(いもうと)のポニーテールともうひとつ(おお)きな(もの)がゆれていた。完全(かんぜん)()えるまで()ていた。やっぱり(おお)きいなと(おも)った。


(がつ)はそろそろ()わりだが北海度(ほっかいど)はそれでもまだ(さむ)い。()(まえ)()女子高生(じょしこうせい)たちがまるでおしくらまんじゅうをするようにお(たが)いにしがみついている。それ(あたた)かそうです。あたしは藤宮(ふじみや)とこんなかんじで()たら、あたしのこころはきっとぽかぽかになってるだろう。(へん)意味(いみ)でわない。ほら、ねこや(いぬ)(ほう)きしめてるともそんなかんじだし。藤宮(ふじみや)小動物(しょうどうぶつ)みたいにかわいい。藤宮(ふじみや)猫耳(ねこみみ)想像(そうぞう)すると、背後(はいご)からあたしを()(こえ)()こえてる。だれだ、あたしの想像(そうぞう)邪魔(じゃま)するやつは?と()うか、あたしを()んでること時点(じてん)でおかしい。だってほら、あたしとほとんどの生徒(せいと)(はな)したことがないし。藤宮(ふじみや)はさゆちと()んでるし、さっきから(おお)きな(こえ)()(こえ)織田(おだ)()んでるし。まあ、藤宮(ふじみや)()いなら無視(むし)すればいいし。と()うか、体全体(からだぜんたい)が「無視(むし)して」と()うし。なぜなら、(うし)ろにいるダークなものについてあたしにこころあたりがある。「(うし)ろにむくな!()げて!はしれ!」と(からだ)が言う。だが遅かった。あたしは(あし)(ちから)()れる(まえ)に、あのダ(だ)ーク(く)なものがやってくた。

「ようやくわれの足取(あしど)りは()いついたぞ。織田(おだ)よ、われの(こえ)(とど)かなかったようだ。どうやら勇者(ゆうしゃ)(ちから)が、対話(たいわ)混乱(こんらん)をもたらしている。」

あたしはため(いき)ながら、ゆっくり()(かえ)る。そこには黒髪(くろかみ)ツインテールの美少女(びしょうじょ)がいた。美少女(びしょうじょ)はずなのに、その痛々しい格好(かっこう)のせいで全部台無(ぜんぶだいな)し。(かみ)()はドクロのデザイのヘアゴムで()めてた。それわまだかわいいかもしれない。でも、(あたま)(うえ)悪魔(あくま)角見(かどみ)たいなお(かざ)りがある。制服(せいふく)(うえ)には、ファンタジー作品(さくひん)でよくある、魔王(まおう)()てるマントがついてる。どう()ても、彼女(かのじょ)は痛々(いたいた)しい中二病(ちゅうにびょう)だ。ちなみに、そのマントはかなりの高級素材(こうきゅうそざい)出来(でき)ているには()える。あと彼女(かのじょ)(むね)がそこそこある。べつにあたしが、(むね)(おお)きさに興味(きょうみ)があってわけじゃないよ。マントの(えり)()ていたら、()についただけだからね。ほんとだからね!それにしても、彼女(かのじょ)はなんかほしいの?

あたしはすごく(いや)そうな(かお)()いてみた。

「なんか(よう)があるの、(やまい)?」

(やまい)?」

その()(かた)彼女(かのじょ)がちょっとだけ()(しろ)くして、でもすぐにわざと咳払(せきばら)いをしてつずけた。

「われは(かん)じたぞ、お(まえ)もわれのようにまだ部活(ぶかつ)()めていないことを。これほどの偶然(ぐうぜん)(めぐ)まれたとは。そこで、お(まえ)もわれと共鳴(きょうめい)せんか、過去(かこ)世界(せかい)のように。」

説明(せつめい)すると。彼女(かのじょ)山下(やました)まい、別名(べつめい)(やまい)彼女(かのじょ)中二病(ちゅうにびょう)だ。とてもやばい(かん)じの中二病(ちゅうにびょう)だ。彼女(かのじょ)はわたしと(おな)中学校(ちゅうがっこう)でかよっていた。残念(ざんねん)ながら彼女(かのじょ)がそこからの()()いだ。だが、その(とき)印象(いんしょう)(ちが)っていた。その(とき)(たし)かまだ吸血鬼(きゅうけつき)のキャラ(きゃら)を(えん)じていた。彼女(かのじょ)はほかのクラスメートに「()()うわよ!」ーとなんども()めセリフみたいに()った。だからみんなはかなり()いたぞ。と()うかお(まえ)アイカツ()すぎだぞ。まあ、名作(めいさく)だからその気持(きも)ちがわかるけどさ。毎年全巻見(まいとしぜんかんみ)てますから。(ひま)すぎるのであたしは。

(なん)だよお過去(かこ)世界(せかい)って?そんなもの、あたしは()らないし。」

(いや)そうな(かお)で、あたしはそう()ったら、彼女(かのじょ)(おお)きな(あか)(ひとみ)(おお)きく見開(みひら)かれ、(おどろ)いたふりをした。そして(おお)きな(こえ)でこう()った。

「まさか、勇者(ゆうしゃ)(ちから)がお(まえ)記憶(きおく)()()(ちから)()つとは!」

まじでうざいな、この()。ちなみに、彼女(かのじょ)()(いろ)はほんとうのところ(あか)いのではないのでご安心(あんしん)を。多分(たぶん)、ただの(あか)いコンタクトです。()のケア(けあ)は大変(たいへん)そうだな。

(だれ)なんだよ、その勇者(ゆうしゃ)ってやつ?と()うか、興味(きょうみ)がない。それより、お(まえ)心配(しんぱい)する必要(ひつよう)はない。(すで)()()ってある。」

ドヤ(どや)(がお)でそう()ってあたしは()(かえ)った、そして彼女(かのじょ)(のこ)して、学校(がっこう)のビル(びる)に(はい)った。


(さわ)がしい教室(きょうしつ)(はい)り、自分(じぶん)(せき)につく。普段(ふだん)のあたしここで()体制(たいせい)(はい)るだが、今日気(きょうき)になることがあるぞ。あたしは(まわ)りの教室(きょうしつ)と、その(なか)にいるクラスメイトたちを見渡(みわた)す。やっぱり彼女(かのじょ)はいない。昨日出会(きのうであ)ったあの()は、あたしのクラスメイトでわない。()かった!山下(やました)ほどではないが、彼女(かのじょ)もかなりめんどくさかった。これなら、また出会(であ)可能性(かのうせい)(すく)なくなった。ちなみに、教室(きょうしつ)(さわ)がしいのはある女子(じょし)グループのせいだ。できればこのグループと共々出会(ともどもであ)うたくないけど、クラスメートだから仕方(しかた)がないし。教室(きょうしつ)()(なか)で5(にん)女子(じょし)。このクラスのギャルグループだ。

あたしの()には彼女(かのじょ)たちは全部同(ぜんぶおな)じように()える。(おな)髪型(かみがた)やアクセが()けてるし。しゃべり(かた)もほとんど一緒(いっしょ)だし。なにこれ?どこかでギャル複製工場居(ふくせいこうじょうい)るのかな?それとも、五等分(ごとうぶん)花嫁(はなよめ) か?それにしてもこのクラスに(へん)(ひと)たち一杯(いっぱい)いるな。「お(まえ)もその一人(ひとり)だよ」と()わないでほしい。けどこのクラスにはまだ(ほか)(へん)(ひと)はいるよ。たとえば、王子様(おうじさま)()ばれてる1(ねん)C組(ぐみ)超人気生徒(ちょうにんきせいと)。その本当(ほんとう)名前(なまえ)(みず)。。。(みず)。。。水風邪(みずかぜ)さん。絶対名前間違(ぜったいなまえまちが)ってるし。それを()いといて。彼女(かのじょ)王子様(おうじさま)()ばれてる一番(いちばん)理由(りゆう)は、その()()である。女子(じょし)なのに()()超美少年(ちょうびしょうねん)白馬(はくば)()った王子様(おうじさま)(かん)じで。()()はとにかく、その性格(せいかく)王子様(おうじさま)ぽい。(たと)えば、彼女(かのじょ)(ころ)びそうになった女子(じょし)たちをキャッチしたり、足首(あしくび)をくじいたら、お姫様抱(ひめさまだ)っこで医務室(いむしつ)(はこ)ばれたり。(にく)(ほど)(やさ)しい。もちろん、そのために人気(にんき)(たか)く、クラスの女子(じょし)たちはメロメロだ。ちなみに、スポーツ万能(ばんのう)成績(せいせき)はこのクラスで一番優秀(いちばんゆうしゅう)にも()える。彼女(かのじょ)が2年生(ねんせい)になったら、きっとA組(ぐみ)いきだろう。この学校(がっこう)成績(せいせき)ごとに生徒(せいと)たちをA組(ぐみ)B組(ぐみ)C組(ぐみ)D組(ぐみ)E組(ぐみ)()けてる。C組(ぐみ)はちょうどまあまあの成績(せいせき)でいる(ひと)たち。だから、彼女(かのじょ)はこのクラスにいるのがとても不思議(ふしぎ)不思議(ふしぎ)()えばもう一人(ひとり)今教室(いまきょうしつ)(あわ)てた(はい)ってくる、可愛(かわい)らし存在(そんざい)がいる。そうだ、彼女(かのじょ)こそがこのクラスの一番(いちばん)かわいい、一番愛(いちばんあい)されてる存在(そんざい)藤宮(ふじみや)かおりだ。授業(じゅぎょう)遅刻(ちこく)しそうになったそうだから、(あわ)てるんだろう。でも時間確認(じかんかくにん)してあと、彼女(かのじょ)安心(あんしん)のため(いき)をする。あたしは挨拶(あいさつ)すると(おも)ったけど、(きゅう)彼女(かのじょ)(まわ)りにクラスメイトが(あつ)まり、彼女(かのじょ)質問攻(しつもんぜ)めになってる。()えろ、名前(なまえ)()らない女子(じょし)たち。ちなみに、その質問一部(しつもんいちぶ)はこんな(かん)じ。

昨日(きのう)部活(ぶかつ)のあと、織田(おだ)さんと一緒(いっしょ)(かえ)りましたよね?大丈夫(だいじょうぶ)だったの?」

怪我(けが)してしなかったの?」

(こわ)くなかったの?」

などなど。クラスの(ひと)たちにいったい、あたしのどんなイメージがついてるの?

藤宮(ふじみや)はどうやら質問(しつもん)一部(いちぶ)理解(りかい)しなかった、だから彼女(かのじょ)はただ(やさ)しく微笑(ほほえ)んだだけだ。やっぱり、かわいい。あたしは挨拶(あいさつ)(あきら)めて、そしてちょっとこころ(いた)むながらでも、今日(きょう)授業(じゅぎょう)集中(しゅうちゅう)すると()めた。


放課後(ほうかご)、あたしと山下(やました)教員室行(きょういんしつい)かなければならなかった。(いま)吉田先生(よしだせんせい)(あし)()みながら、あたしが今日書(きょうか)いたクラブ新設申請書(しんせつしんせいしょ)()ませている。先生(せんせい)()んでる(あし)何度(なんど)何度(なんど)()()えるながら、(かんが)える(かお)してる。さっき、レースをもった(くろ)(ぬの)()えたきがする。やがて先生(せんせい)(かみ)から顔上(かおあ)げ、そしてごみを()るよな()で、あたしたちを()た。そのご先生(せんせい)(くち)()けた、そしてこう(たず)ねた。

「で、これはなに?」

「クラブ新設申請書(しんせつしんせいしょ)なんだけど。。。」

「そうか。」

そう()った先生(せんせい)(やさ)しい笑顔(えがお)でその申請書(しんせいしょ)文書(ぶんしょ)シュレッダーに()れた。なんで笑顔(えがお)でこんな(ひど)いことするの?

「こんなものは(きみ)たちにもう必要(ひつよう)あない。(わたし)(きみ)たちにはすでに部活(ぶかつ)用意(ようい)できた。(わたし)について()い」

そう()った先生(せんせい)はあたしたちを(だい)校舎(こうしゃ)()れてかれた。先生(せんせい)によると、(だい)校舎(こうしゃ)昔本校舎(むかしほんこうしゃ)だったんだけど、あたらしい校舎(こうしゃ)(つく)られた(とき)それわ本校舎(ほんこうしゃ)になった。それで、(なが)間使用(あいだしよう)されてなかったけれど、(いま)部活(ぶかつ)(かず)()えたから、部室(ぶしつ)もたくさん必要(ひつよう)になってた。(ふる)廊下(ろうか)(ある)いていると、まるでホラー映画(えいが)感覚(かんかく)(おそ)われる。放課後(ほうかご)学校(がっこう)やっぱりこわいし。まあ、あたしはこういうのが()きなんだけどね。などと(かんが)えていると、(きゅう)山下(やました)があたしの制服(せいふく)(そで)を引っ張ってきた。彼女(かのじょ)()きそうな(かお)でこう(たず)ねた。

(わたし)たちどうすればいいの、織田(おだ)?」

(まえ)、キャラ間違(まちが)えてるぞ。あと、()(がお)はかわいい。あたしはなにも()えずに、先生(せんせい)のあとをおった。しばらくしてあと、先生(せんせい)はある教室(きょうしつ)(まえ)()まった、そして山下(やました)のほうを()いた。

「ここは山下(やました)部室(ぶしつ)だ。去年廃部(きょねんはいぶ)になったオカルト()部室(ぶしつ)だ。()きで使(つか)っていい。」

山下(やました)(こわ)がりながら部室(ぶしつ)のドア()けた。部室(ぶしつ)(なか)はまるでどっかのダンジョンの監獄(かんごく)みたいで。(ちょう)(ほこり)っぽい。

去年(きょねん)?100(ねん)ほど(まえ)ではないですか?」

先生(せんせい)はあたしのツッコミを無視(むし)した、山下(やました)背中(せなか)をおした。

山下(やました)おいてあと、先生(せんせい)とあたしは廊下歩(ろうかある)いてた。沈黙(ちんもく)がながれた。その沈黙(ちんもく)(いや)になったのかは()からないけど、あたしは(くち)()けた。

「これで()かったのか?」

彼女(かのじょ)心配(しんぱい)か?」

「いいえ。」

さっと(こた)えた。先生(せんせい)(すこ)(わら)って(つづ)けた。

「あれでいい。彼女(かのじょ)無理(むり)やり()の人がいる部に入れるのはよくない。この(ほう)彼女(かのじょ)にとっていいのだ。」

やがて先生(せんせい)はまた、ある教室(きょうしつ)(まえ)()めた。

「ここだ。ここは(きみ)部室(ぶしつ)だ。」

先生(せんせい)はドアをあけかけた(とき)、あたしはまだその(とびら)()こう(がわ)になにがあるのか想像出来(そうぞうでき)なかった。。。


こんにちは。レックスです。


()ての(とお)外国人(がいこくじん)です。おそらく外国人(がいこくじん)がなぜ日本語(にほんご)でライトノベルを()くのか疑問(ぎもん)(おも)うでしょう。まあ、自分(じぶん)でもよくわからないです。ただやりたいだけです。でも、小説(しょうせつ)()いてること自体(じたい)日本語勉強(にほんごべんきょう)できるいい方法(ほうほう)です。残念(ざんねん)ながらこのせいで書くのわ遅いです。

この第二章(だいにしょう)もやく5ヶ月以内(げついない)にでくたものです。やっぱり(おそ)すぎます。ぼくももっとはやいペースで()くたいですが、時間(じかん)経験(けいけん)体力(たいりょく)はなさすぎるです。だからそれを改善(かいぜん)するために頑張(がんば)りたいです。(つぎ)はもっと(はや)いペースで()きたい。できれば年末(ねんまつ)までに(だい)章終(しょうお)わらせたい。


さて、この小説(しょうせつ)について()るべきことはきっとたくさんあると(おも)えけんど。でも、それはまた(つぎ)のかいでしましょう。


あと、ここまで()んでくれた(ひと)たちに、ありがとうございます。まった(だい)(しょう)出会(であ)いましょう。

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