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第40話〜修学旅行三日目〜

あとがきの企画はWikipedia参照です。

「海だー!!!」



忠海が海岸に着くなり大はしゃぎをする。

そう、今日は修学旅行三日目。一日中海を満喫できる日なのだ。



「慶二くん、楽しみだね〜」



うお〜。澪すっげぇ〜。

大きな胸、キュッと締まった腰、張りのあるお尻。これこそ渚のマーメイドだ。



「あっつーい!」



七美も可愛いな〜。

澪程には胸が無いが、腰のくびれも尻の張りもたまらんっ!エークセレンッ!



「本当に暑いですわね」



七美と同じく、しかし明日香にはやはり高貴さが漂っている。可愛いながらも、どこか気品漂う水着姿の明日香は素晴らしいっ!エクエクエークセレンッ!



「どうだ…?可愛いか…?」



涼子も可愛い!

黒をベースにして、落ち着いたデザインのビキニなのだが、それがまたよく似合っている。エークエクエクエクセレンッ!



「慶二、私はどうかな……」

「うっ…!」



里美の胸は涼子同様、全く無かった。でも可愛いすぎる…。

胸なんか関係ない。里美は今すぐにでも抱きしめたいくらい可愛いのだ。やばい、里美から目を離せない…。



「慶二…あんまり見ないで…。恥ずかしいから…」

「うっ…!!!」



おいおい!里美ってここまで可愛いかったのか!?



「慶二さん、先程から里美ばっかり見すぎですわよ」

「ラブラブっぷりを見せ付けてくるとは、私達に対する挑戦と受け取ってもいいんだな、里美?」

「涼子、喧嘩はだめだよ〜」



俺はそこでハッと我に帰る。しかし水着って凶器なんですね。俺では水着になんて勝てませんよ。



「慶二も我に帰ったし、とりあえず泳ぐぞ」

「渚のハニー達が僕を待ってるからね」



とりあえず兼次がこの場を仕切った。しかし吉川はどうしてここに居んの?マジ馴れ馴れしいんですけど。



「ほら、行くわよ」

「あ、ああ」



里美が俺の手を引っ張り、海に向かって走り出した。



…。


……。


………。



「おいみんな!集まってくれ!」



ホテルで用意されていた昼ご飯を食べ終わり、そして再び海岸に向かった矢先、兼次が集合をかけた。



「何でござるか?拙者はナンパで忙しいんでござるよ」

「死ね。とにかくこれからみんなでビーチバレーをやらないか?」



全員が、さんせー。と言う。どうやらボールもネットもあるらしく、今すぐに試合を開始する事が可能との事だ。



「メンバーは三人一組。適当に作ってくれ」



結果−−。



「どうして僕が君みたいな豚と一緒のチームなんだ!」

「うるさいでござる!」

「二人ともうるさいですわ!」



クズ二人と明日香。



「勝つよー」

「負けないよ〜」

「その意気だ」



忠海、澪、涼子の三人。



「勝ちましょうね兼次さん」

「ああ。見せてやろうぜ俺達の愛を」

「……」



バカップルとその姉。

そして−−。



「どうしてあなたがいるんですか!」

「アタイと慶二様の恋路を邪魔できる人はこの世にいないんだよ!」

「アハハ……」



この二人とか、困ったな〜。


そして七美は激しい運動を出来ないらしく、今回は審判をやってくれる。

ちなみに七美は体育も見学する。なんでも元々体が弱く、激しい運動は医者に止められてるらしい。


そして気になる勝負方式はトーナメント。


「それじゃあ澪チームからのサーブね♪」



なんて言っている間に七美が試合開始を宣言した。第一試合は澪達と明日香達の戦いだ。

明日香達が、忠海と澪のスーパーコンビをどう止めるかが重要だろう。

ちなみに二十点先取で勝ちだ。



「いっくよー!」



忠海がボールを蹴った。



「忠海、わざと足を使うのは反則よ」



七美がすかさず注意をする。忠海は、分かったよ。と言って再びボールを持った。



「えーい」



お、今度はまともにサーブができたぞ。



「明日香殿!レシーブでござる!」

「分かりましたわ!」


パーン!!!


明日香は四分蔵の顔をパーで叩いた。



「え…何故拙者を…殴っ…。えっ…?」

「すみませんわ。ついつい手が四分蔵さんの方に」

「え、だって、ついついとかのレベルじゃ…」


「はい、もう一回澪チームのサーブよ♪」


「えーい」



再び忠海が相手のコート目掛けて、ボールを下から叩く。



「レシーブ!」


四分蔵のレシーブ!


「トス!」


吉川のトス!



「明日香さん!アタックだ!」

「分かりましたわ!」


ドゴォッ!!!


明日香は吉川を蹴り飛ばした。

そして−−。


「サーッ!」



「え…サーって…今…蹴られ…え?」

「すみませんわ。足がついつい」

「いや、だって、アタックって足…使わ…」


「次も澪達のサーブ権よ♪」


「えりゃあー」



忠海は再び以下略。

そして−−。



「完全に負けましたわ…」



明日香達は悔しそうにしている。

と言うよりは、今の試合は何だったんだろう…。終始明日香が二人に暴行を加えていただけのような…。

とにかく二回戦は俺達だ。勝つしかない。



「俺達に勝つ気か?」

「私と兼次さんの愛を見せてあげますよ」



兼次と沙織里の二人はやる気マンマンだ。しかし詩織里は全くやる気が無い。それも仕方ないか…。



「アタイだって慶二様との愛を見せてやるよ!」

「ちょっと!どうしてあんたが慶二との愛とか言ってんのよ!」



またこれだよ。原因は俺だよな?だよね?ですよね?

まったく、モテる男ってのは罪だぜっ!



「それじゃあ兼次チームからのサーブよ」



七美が沙織里にボールを渡した。しかし沙織里は運動が苦手。サーブを打てるのだろうか。



「頑張れさおりん!俺が付いてるぞ!」

「はい!頑張ります!」



沙織里はボールをトスして−−。


ポトッ


空振った。


「沙織里、ちゃんとボール見なさいよ」

「ごめんなさいお姉ちゃん」



詩織里が沙織里に言う。しかし、そんな時に一人の男がしゃしゃり出た。



「謝れ詩織里ぃぃぃー!さおりんはわざとやった訳じゃ無いんだぞぉぉぉー!」



非常に五月蝿い。まるで五月の蝿のように五月蝿い。



「うるさいわね!黙ってなさい!」

「さおりんを馬鹿にされて、黙っていられるかぁぁぁー!!!」

「兼次さん!止めてください!」



激動の兼次を沙織里がなだめる。



「あれでも私の姉なんです!」



あれでも…。本人に悪気は無いんだろうけどな…。



「すまん、俺がどうかしてたよ…。ありがとうな、さおりん」

「ううん。兼次さんがそんな顔してくれるなら、私はほかに何もいりません」

「こんな顔?」

「さっきまでより自然な感じがします」



これは……。



「それはさおりんのお陰だよ。ありがとう」

「ううん。わ、私も…兼次さんに…。ウエーン!」

「おいおい泣くなよ」


沙織里はまるで噴水のように目から涙を流して、いや、噴出していた。



「俺が泣かせたみたいに勘違いされるから、泣くなっての」

「だってだってー!やっと兼次さんの役に立てたんですもーん!ウワーン!」

「う…。やっと俺の役に立てたから泣いてるのか?」

「うんうんー!私は本当に嬉しいんですー!エーン!」

「さおりん…グスッ…」



大声で泣きながら抱き合うって、他の人が見たらどんな反応をするのだろうか…。



「お前ら見てたのかぁぁぁ!!!!!」

「いつから居たのよぉぉぉ!!!」



こんな反応でした。



「調度その場面からな」

「私達も見ていてドキドキしましたよ♪」


「うわぁぁぁ!!!」

「キャー!!!」



俺達は頭から湯気を出し、そう。まるで機関車そのもののように、その場から逃げ出してしまった。



「慶二達は不戦敗ね♪」

有次『俺と』

直正『わしの』

二人『元ネタ武将はどんな人?のコーナー!!!』


有次『第一回目のゲストはプリティな里美ちゃんだ』


里美『よろしくね』


直正『それじゃあ早速いってみるかのう!』


有次『そうだな。第一回目はこの物語の主人公、前田慶二の祖先である前田慶次についてだ』


直正『前田慶次、本名は前田利益。通称は慶次郎、宗兵衛など。慶次と呼ばれるようになったのは、花の慶次っちゅう漫画の影響じゃい』


有次『慶次は前田利家の義理の甥。利家の兄が死んだ後1590年頃、利家と仲たがいして前田家を出奔。この時利家を騙して水風呂に入れ、松風を奪って出奔したと言われてるんだな』


里美『自由人ね〜』


有次『さすがにカブキ者と呼ばれる男だからな』


直正『利家もカブキ者だったんだが、利家は慶次に対し、無理解な頑固者という風に描写されているな』


里美『ふーん』


有次『そして前田家を出ていった慶次は京都で多数の文人と交流するんだ。慶次には文学の才能もあったらしい』


里美『慶二はそうでもないのにね』


直正『その通りじゃのう』


有次『そして後に慶次は上杉景勝、里美ちゃんの先祖だな。その重臣直江兼続、兼次の祖先だな。その兼続に才能を認められ厚い待遇を得、つまり知遇を得て、上杉家に仕官することになったんだ』


直正『そして関ヶ原の際には西軍として、長谷堂の戦いで功を立てたんじゃい』


有次『と、まあ簡単に言えばこんな人物だったわけだ』


里美『そこまで歴史の表に出ていた人物じゃないのね』


有次『そうだな。でもだからこそ後世で、色々な逸話が語られているんだ』


直正『出生もよくわかっとらんし、亡くなった場所も米沢かどうかも分からないんじゃい』


里美『でも、そういう謎が多いからこそ人気なのかもしれないわね』


直正『そうじゃな。と、いうことで次回もお楽しみにのう』


有次『ゲストはプリティ里美ちゃんでした。それではまた次回』


三人『バイバーイ』

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