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第4話〜綾子さ〜ん!〜

チュンチュン


 …おはよう。気持ちのいい朝だ。

 俺は早寝早起きという恋愛小説にはありえない男。俺はゆっくり起き上がりカーテンを開ける。


「今日も暑いな…」


 そんな俺の朝はコレ。ボズエメラルドマウンテン。そう、コーヒーだ。やはり俺みたいな男に似合うのは朝のコーヒー一杯だろう。

 そして俺はミンミンゼミが鳴いているこの季節を肌に感じながらコーヒーをいただく。



「マイルドイェス!」



 …さて、そろそろ行動を開始するとしようか。






 そして俺は勤め先の病院へと向かった…。





「またお前か! このヤブ医者!!!」


「うひゃあ!」


 ん、何だ? 女の声がしたぞ。俺はじいちゃんと二人暮らしのはずなんだが…。


「びっくりさせないでよ…」


 あぁ思い出した。昨日から里美の家に居候してたんだった。


「9時になったから起こしに来てみたんだけど、あんた結構うなされてたわよ」


「ああ、最悪な夢だったよ。むしろ現実かもな」


「???」


 里美は首を傾げた。俺の発言の意味が分からなかったのだろう。それにしてもかわいくなったもんだ。


「とにかく私は部活だから」


「そっか! 部活なのにわざわざサンキューな!」


「べっ…。別にお母さんに頼まれたから起こしに来ただけよ!」


「はいはい…」


「じゃあ午後のことはお母さんに聞いて。それじゃあね!」


 と、そのまま行ってしまった。


「まったく…。素直じゃないなあ」


 しかしこんなに遅くまで寝ていたのはこの町を出て以来だな。いっつもじいちゃんに起こされていたから、どんなことがあっても朝は5時起床だったもんな。

 まあとりあえず朝ご飯を食べなきゃな。


 俺は半袖半ズボンのラフな服装のまま、部屋を出て階段を下りていく。


「おはようございます」


「あら慶ちゃん♪ おはよ〜」


 朝から綺麗な人だなあ。化粧が無くてもトップアイドルになれるぞ。しっかしこれが三十二歳なんだから信じられない。真剣十代しゃべり場に出れるぞ。


「なぁに慶ちゃん? じろじろ見ちゃって〜。もしかしてわたしに惚れちゃった?」


「え? い、いや…」


「わたし慶ちゃんになら何されてもいいわよ〜♪」


 何を口走ってるんだこの美人さんは!?


「と、とにかく朝ご飯を…」


「あらあらそうだったわね〜。ごめんなさい」


「いや、べつに謝ることじゃないですよ」


 とにかく俺は話をそらすことに成功。

 そして席についた俺に綾子さんはご飯を用意してくれた。ベーコンエッグにシジミの味噌汁だ。


「そうそう、さっちゃんの目覚ましはどうだったかしら?」


「ああ、朝のあれですか?」


「そうよ。わたしが慶ちゃんを起こしてくるって言ったのに、私がやりたいっていうもんだから」


「え? そうなんですか?」


「そうよ〜。せっかく慶ちゃんの寝顔を見ようと思ったのに〜」


「俺の寝顔をですか…。そんな大層な物じゃないですよ」


「そんなことないわよ〜。ただでさえかわいいんだから」


「あはは…」



 この人はやばい、一瞬でも気を抜くと理性が崩壊してしまう!気をしっかりもつんだ慶二!!!

 …それにしても里美は、お母さんに頼まれたから。とか言ってたよな…。ったく、ほんと昔から素直じゃねえんだから。


「どうしたの慶ちゃん? ニヤニヤしちゃって〜」


「いや、なんでもないで…。って顔が近いですよ」


 俺はそう言って、椅子ごと後ろに退避する。


「慶ちゃんに怒られたうえに嫌われちゃった…。ぐすん」


「いやいやいや! 怒ってもないし嫌ってもないですよ!」


「慶ちゃ〜ん♪ やさし〜」


むにゅ。


 なんと綾子さんは抱き着いてきた。なんていうかビックボインの感触がたまりませんな〜。こう、エヘ、エヘヘヘヘァ…。


「あらあら〜。気絶しちゃったわ〜」


「きっと慶ちゃんはこういうのに慣れていなかったのね。なんか嬉しいわ〜」


「でもわたしも誰彼構わずこんなことをするわけじゃないからね…。それは分かって慶ちゃん…」



…。


……。


………。



「あれ? 俺はいったい…」


「慶ちゃん起きたわね〜」


「あぁ、綾子さん」


「気絶してから2分後に目覚めるなんて、さすが慶ちゃんね」



 あぁそうか…。俺は意識を失ってたのか…。

 しかしあの胸の感触は〜。エヘ、エヘヘヘ〜。…いかんいかん。


「ごめんね慶ちゃん…。わたしが抱き着いたばっかりに…」


「いえいえとんでもない! むしろ嬉しかったで…!」


 しまった! ついつい本音を口にして…。

 そっか、里美はいないのか。安心安心。


「ほんと〜? わたし嬉しい〜♪」


 そういってまた抱き着こうとしてくる。


「タンマタンマ! とりあえず荷物が届いてるから荷物整理しましょう?」


「あら? 荷物が届いてるなんてよくわかったわね〜。さすが慶ちゃん♪」


「階段を降りた時にちらっと見ましたからね」


 決まった!キラーン☆


「待て待て!俺はそんなこと考えてないぞ」


 私の朝を除いた罰だ。


「なに!? その発言からするとあのヤブ医者か!」


 というか本当にあんな朝だったのか…。なんか残念な人だな。


「大声出したりぶつぶつ言ったり…。どうしたの慶ちゃん?」


「いえ…。なんでもないです」


 まさかあの医者について言うわけにもいかない…。よな?

 言ったとしても精神病院送りが関の山だろうな…。


「じゃあ荷物整理やっちゃいましょうか〜」


「はい! 頑張りましょう!」


「お〜♪」


 なんつーか、ほんとにかわいくて綺麗な人だなあ…。





落ちが無くてもいいですよね?

これはまだまだプロローグですね…ヒロイン2人しか出てないし。戦国時代に関係したちょこっとファンタジーも本編からです…

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