5話 さぼり
あーはっはーw
赤いカーペットが敷かれた長い廊下に、豪快な笑い声が響き渡る。
……いや、愉快な人すぎるだろ。
流石にちょっと勘弁してほしい。
腹を抱えて笑う褐色の女。
その隣では、銀髪のメイドが俯いたまま指先をもじもじと絡め、
もう一人の男は困ったように苦笑いを浮かべていた。
「も、もう……流石に勘弁してくださいよぉ……」
「ごめんごめん、いや無理。面白すぎるってそれ」
肩を震わせながら、メイリーさんはまだ笑っている。
……なんでこうなった。
少し前。
あの地獄みたいにカオスな空間を終わらせてくれた救世主――
金髪褐色メイド、メイリーさんに事情を説明した。
結果。
爆笑である。
「でも、あんたも災難だったねぇ、メルフィア」
「か、からかわないでくださぃ……」
消え入りそうな声。
銀髪メイド――メルフィアさんは耳まで真っ赤にして縮こまっていた。
……うん。
まあ、気持ちはわかる。
俺でもあれはちょっと逃げたくなる。
「あの、今どこに向かってるんですか?」
「ああ、言ってなかったね、
今は訓練施設に向かってるよ」
「訓練、 戦闘について、なんでしょうね」
わかってはいましたよ、脱走しなかった時点でこうなるだろうって。
結局、俺たちは戦うために呼ばれたんだから
みんな、もう自分のスキルを戦いに使っているのだろうか。
「もう訓練始まってますよね」
「だろうね、あんたらがお楽しみwしてる間にみんな頑張ってるよ。」
「あ、あはは、」
いやでも、おっぱい揉んで遅刻ならプラスマイナス
プラスじゃね?
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「兵士長、勇者様連れてきましたよ」
「おう、で その勇者様はどこにいるんだ?」
「え?」
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ふむ、サボりとは我ながらだいたいんなことをした
いや、ですねやはりめんどくさいと言いますか
外に出て何かしたいといいますか
まぁ、それはそれとして
「あ、あの 勇者様、少しお待ちを
さ、流石に体力が」
「あ、うん ごめん、」
やっべーー、つい連れてきちゃったー
いや、勢いと言いますか
よし、逃げよう、と思った瞬間近くにいた
この子の手を引っ張って
無理やり連れてきちゃいましたーw
いや、はや.......
え、マジでどうしよ
このまま連れて行くと彼女まで
なんか言われそうだし
いや、待てよ
今からでも、置いていけば良くね?
そう思いついて、
そのままここから逃げようとした時
手を掴まれた、そして
「あ、あの、サボりはよろしくないかと」
小さく声で注意された
かわいい
「」
「」
会話のない時間が続く
さっきと変わった点といえば
俺が握られた手を握り返しているという点だけだ
ぎゅ
ひ、ひとはだ やべー 俺、今、女の子と手、繋いじゃってる
いや、部屋で手繋ぐこと以上のことしただろ
とも、思ったが、意識がはっきりしていなかったから仕方なく、ああなってしまったわけでしかたなく
「あの」
「はい、なんでしょうか」
「訓練に行った方がよろしいのでは」
「はい、その通りです」
訓練にいった。
メイリーさんに怒られた。




