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恐怖のギロチン回避! 皇太子との婚約は妹に譲ります〜 え? 私のことはお気になさらずに  作者: にのまえ


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52/75

52話

 カサンドラはルリアお祖母様と瞳が合い、瞬時に察知した。これは気付いても、気付かないふりをしたほうがいいのだと。シャルル様はこちらに背を向けているから、カサンドラ達には気付かない。


「アオ君、シュシュ、奥の4人掛けのテーブルにしましょう」

 

「あ、はい、ドラお嬢様」

「ドラ、シュシュ? わかった」


 シュシュとアオ君もカサンドラの考えに気付き、気付かないふりをした。もし、シャルル様が私達に気付き話しかけたら、挨拶をすればいい。


(だって、ルリアお祖母様が、シャルル様とデート中ですもの。お2人の邪魔をしてはなりませんわ)


 デート中に話しかけると気分が壊れたと、機嫌を悪くされることがありすし、また失礼にもなるのです。無神経な行いは淑女としてあってはならない。


 妹と、シャリィにはアサルト皇太子殿下とのお茶の時間を、幾度も邪魔されたのでカサンドラは嫌ほどわかっている。


(ルリアお祖母様は、ただ恥ずかしいからですけどね)

 

 でも、穏やかにルリアお祖母様が微笑んでらっしゃるから、シャルル様との会話を楽しんでいる証拠。あんなに熱烈な告白をされて、嫌な女性はおりません。


 


 カサンドラは席につき、店員にアップパイと生クリーム、ダージリンティーを3セット頼み、ウキウキと待っている。


「なんていうか、魔女様とシャルル様とお似合いだな」


「アオ君もそう思われます、幸せそうで羨ましいですわ」


「はい、羨ましいです。ここはデートをするにもいい穴場なんですよね」


「ええ、そうね。ケーキも美味しいし、静かで落ち着けますわ」


 カサンドラとシュシュは頬を染めて語る。アオは周りをソッと店内を見渡すと。お忍びの貴族、若いカップル、熟年の夫婦の姿が見えた。


 みんな幸せそうにケーキを食べ、紅茶、コーヒーを飲み語り合い笑っている。アオもいつかここでカサンドラと……デートがしてみたい、と思った。


「アオ君、アオ君?」

「なんだ? ドラ」


「焼きたてのアップルパイが届きましたわ、冷める前に食べましょう。シュシュは先に食べ過ぎです」


 シュシュはカサンドラとアオを待てず、アップルパイをパクパク食べ、頬を膨らましている。


「すみましぇん。焼きたての、いい香りに我慢できませんでした。サクサクのアップルパイは美味しいです」


「ほんと、この店のアップルパイ美味しいから、何個でも食べれちゃう」

 

「ドラお嬢様、今日は一つで我慢してください。舞踏会のドレスが着られなくなります!」


「そうですわね。……サイズも合わせてことですし、そうなったら困りますわね。アオ君も食べ過ぎないように」


「オレも?」

 

「あたりまえですわ。私が食べられないのに、2人が食べるのはずるいです!」


 可愛いことを言うカサンドラに、シュシュは笑い、アオは鼓動を跳ねさせた。

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