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少女・浄見(しょうじょ・きよみ)  作者: RiePnyoNaro
浄見の事件譚(推理・ミステリー・恋愛)
347/505

EP347:伊予の事件簿「千古不易の言祝ぎ(せんこふえきのことほぎ)」 追記

「千古不易の言祝ぎ(せんこふえきのことほぎ)のストーリーは『その6』で完結しており、以下は付け足しです。

R15?R18?でしょうか?

性的表現が不愉快と感じられる方もいらっしゃるかと存じます。


ご不快な場合は、『無視』して読み飛ばしていただけますと幸いです。

 衝立と几帳で区切り、畳と(しとね)を敷いてしつらえた寝所に、小袖に着替えて二人で並んで横になった。

兄さまの伸ばしてくれた腕に頸をのせ、仰向けに並んで寝ていると、影男さんとのことを思い出した。


正直に打ち明けるべき?

それとも黙っておく?

それに、何て言えばいい?

悩んだあげく、ボソッと


「影男さんがね、また、身辺警護(ボディガード)を辞めたいっていうから、引き留めたの。」


兄さまはムニャムニャと


「ふぅん。」


「でね、なぜ辞めてほしくないんだろう?て考えたの。」


「・・・・・」


「多分、だけど、好きなんだと思う。

でもっ!!そのっ!!

好きといっても、ちょっとだけ、兄さまの、五分の一ぐらいよっ!」


不機嫌な低い声で


「竹丸はどれくらい好き?」


「竹丸は、友達だから、好きとかそーゆーのじゃない。」


藤原元佐(ふじわらもとすけ)は?」


元佐(もとすけ)さんも、まだ、全然、会えなくなったとしても何とも思わない。」


「四郎は?」


イラっとして


「忠平様はどっちかってゆーとそばに近づいてほしくないっ!近くにいるときのほうがムカつく!」


ふぅ~~~~。


長い溜息のあと、


「で、影男とどうしたの?引き留めるために。」


ギクッ!!!


核心に近づいたっ!!

心臓がバクバクするっ!!


「ええっとぉ~~~、そのぉ、口づけ、された。」


チッ!と舌打ちし


「以前から何回もしてるじゃないか?私も見たし、それならこれまでと変わらない。たくさんの恋人を持つなら、影男はその一人だというだけだろ?」


ちょっと、意味合いが違うのよね~~。

ドキドキしつつバレないように平静を装い


「そ、そうよねっ!!一応、報告しとかなくっちゃ!って思って。うん。じゃあおやすみなさ~~~い!」


セーーーーーフっ!!!

影男さんとの口づけにドキドキした!ってバレてない?

大丈夫だよね?


モゾッ!!


兄さまが肘をついて半身を起こし、私を覆うように上から見つめた。


「何を隠してる?」


ギクッ!!


「べ、別に、何も、隠してなんかいないわっ!!」


「五分の一ぐらい、男として好きな影男と口づけしたらどうなったって?」


はぁ??

だからっ!!


「え?フツーよっ!兄さまだって廉子(やすこ)様や年子(としこ)様とするでしょ?それと同じっ!」


眉をひそめ、険しい表情で私を睨みつけ


「違う。全然違う。浄見のときと、他の女子(おなご)のときは。」


「うん。私もそうっ!だった、けど・・・・」


「けど?!影男はどうだって言うんだ?」


ひゃぁ~~~~!!

みなまで言う必要あるっ?

もう曖昧で済ませばいいじゃんっ!!


「だから、兄さまの五分の一ぐらいは、その、ドキドキしたかなって。」


グッ!!


急に顔が近づき、むさぼるように唇を弄んだ。

強く吸い、舌で歯をまさぐり、激しく中を動く。

何度も唇を吸われ、舌に噛みつかれ、口の中を舌で愛撫される。

速い、激しい動きについていけず、息が上手くできない。


苦しくなって


「・・・ぅんっっ!っんはっっ!!」


顔を横に逸らして、口づけから逃げた。


下腹部に手を伸ばし、小袖の間から手を差し込み、敏感な部分に指を入れた。

冷たい手の感触に、感度が増し、指を動かされるとすぐに果てそうになる。


「こんなになってた?影男にも?」


体液が指にまといつく音を立て、息を荒げる。


兄さまが指の動きを止め、腰紐をほどき、私の身体に腰を寄せた。

私の手を取ると、兄さまの敏感なそれを握らせた。


「一緒に動かして。同じ速さで。」


呟くともう一度、指で敏感な部分を刺激し始めた。


私もその動きに合わせて軽く握りながら、さするように動かしていると、速くなるにつれ、息遣いが荒くなった。


あえぎながら、快感の興奮に体を震わせる。


速さと官能の興奮が加速する。


刺激の連続に、高まりがある一点に達すると、動かし続ける手の中に、温かい液体が広がった。


同時に低いうめき声と、腰を痙攣させるような動き。


兄さまは慌てたように起き上がり、急いで、小袖の裾で私の手を拭った。


「ごめん、浄見の手を汚した。」


「ううん。いいの。私の中で達してくれて嬉しい。」


兄さまの、上り詰めるときの、もがくような、懸命な、必死の、表情が愛おしかった。


いつもの、理知的な、硬い表情と違って、集中してるのにどこか(ほう)けたような、油断だらけの表情が。


「兄さまが気持ち良くなるなら、何でもするから。」


横になりながら、腰に手を回して抱きつき、硬い筋肉質な胸に頬を押し当てた。


兄さまが頬に触れて、顔を上げさせ、目を合わせた。

恥ずかしそうに、心配そうに、


「影男にも、こんな顔見せた?


影男ともこんなこと、するつもり?」


()ねたように(ささや)く。


悪戯(いたずら)っぽく微笑み


「さぁ?心配なら、これからずっと兄さまが一緒に寝てくれればいいわ!」


衿をグイッと押し下げ、素肌の胸に唇を押し当てた。

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